「デスクトップで本格的な音質を楽しみたいけど、アンプやDACを揃えるのは大変…」
「アクティブスピーカーでも妥協したくない」そんな悩みをお持ちではありませんか?
FiiO SP5は、約13万円という価格帯で、アンプ・DAC・Bluetooth機能を内蔵したオールインワンのアクティブスピーカーです。
この記事では、SP5の特徴、スペック、実際の使用感、メリット・デメリット、そしてユーザーからの評判まで徹底解説します。
購入を検討している方が、自分に合った選択ができるよう必要な情報をすべてお届けします。
FiiO SP5の特徴・概要
音楽鑑賞から制作まで対応するオールインワン設計
FiiO SP5は、中国・広州に本社を置くオーディオブランドFiiOが手がけるアクティブデスクトップスピーカーです。
「聴く」も「作る」もこの1台で完結することをコンセプトに開発されており、音楽リスニングはもちろん、DTMや動画編集などの制作用途にも対応します。
前モデルのSP3から大幅にサイズアップし、5.25インチのウーファーを搭載することで、より深みのある低域再生を実現しています。
航空機グレードのアルミ鋳造キャビネット
SP5最大の特徴は、最大10kgのアルミインゴットから650℃の高温で鋳造された一体構造のキャビネットです。
MDFなどの木製キャビネットと比較して約300%高い剛性を持ち、不要な共振を徹底的に抑制します。
筐体全体に施された水平方向のストライプデザインは、見た目の美しさだけでなく、定在波の抑制や音の回折防止にも貢献しています。
この重厚な作りにより、大音量でも歪みの少ないクリアな再生が可能となっています。
豊富な入出力と高度なカスタマイズ性
入力端子はXLRバランス、RCA、3.5mmステレオミニ、USB Type-Cを搭載し、Bluetooth 5.1にも対応します。
LDAC、aptX Adaptive、aptX HDなど高音質コーデックをサポートしているため、ワイヤレスでもハイレゾ相当の音質で楽しめます。
背面のスイッチによるバス・トレブル調整に加え、FiiO Controlアプリを使えば10バンドのパラメトリックEQで詳細な音作りも可能です。
FiiO SP5のスペック・仕様
主要スペック一覧
SP5の基本スペックは以下の通りです。
ドライバー構成は5.25インチ(約133mm)複合繊維ミッドベースドライバーと1インチ(約25.4mm)複合シルクソフトドームツイーターの2ウェイ構成を採用しています。
アンプ部にはTexas Instruments製クラスDデジタルアンプ「TPA3116D2」を搭載し、片側あたりウーファーに最大60W、ツイーターに最大20Wの出力を誇ります。
再生周波数帯域は標準モードで65Hz〜20kHz、バスブーストと低域拡張を有効にすると50Hz〜20kHzまで拡張されます。
最大音圧レベルは104dBに達し、デスクトップ用途としては十分すぎるパワーを備えています。
サイズ・重量・入出力
外形寸法は約170mm(幅)×280mm(高さ)×185mm(奥行)で、片側の重量はメインユニットが約6.01kg、サブユニットが約5.94kgとなっています。
入力端子としてXLRバランス、RCA、3.5mmステレオミニ、USB Type-C(24bit/96kHz対応)を装備し、Bluetooth対応コーデックはLDAC、aptX Adaptive、aptX HD、aptX、aptX LL、AAC、SBCです。
電源は左右各スピーカーに独立して供給する方式で、付属の古河電工製OFC電源ケーブルによりクリーンな給電を実現しています。
音質調整機能
背面スイッチによる調整項目は3種類あります。
ローカットオフは50Hzまたは60Hzの切り替えが可能で、バスブーストは0dB、+3dB、+6dBの3段階、トレブルは-2dB、0dB、+2dBの3段階で調整できます。
さらにFiiO Controlアプリでは10バンドのパラメトリックEQを使用でき、部屋の環境や好みに合わせた詳細なチューニングが行えます。
FiiO SP5のおすすめポイント
圧倒的なコストパフォーマンス
SP5の最大の魅力は、約13万円という価格でアンプ、DAC、Bluetooth受信機、そしてサブウーファー並みの低域を持つスピーカーが一体となっている点です。
通常、同等の音質を得るにはパッシブスピーカー、アンプ、DACを個別に揃える必要があり、配線や相性の問題も考慮しなければなりません。
SP5なら電源ケーブルとソース機器を接続するだけで、すぐに本格的なハイファイサウンドを楽しめます。
システム構築の手間やコストを大幅に削減できるため、オーディオ初心者から省スペースを求めるユーザーまで幅広くおすすめできます。
迫力のある低域再生
5.25インチのウーファーとクラスDアンプの組み合わせにより、ブックシェルフサイズとは思えない深みのある低域を実現しています。
50Hzまで伸びる低音は、電子音楽やロック、映画音声など低域が重要なコンテンツで真価を発揮します。
多くのパッシブブックシェルフスピーカーでは別途サブウーファーが必要になる場面でも、SP5単体で十分な迫力を感じられると評価されています。
バスブースト機能を活用すれば、さらに力強いサウンドにカスタマイズすることも可能です。
プロ仕様の接続性と使い勝手
XLRバランス入力を搭載している点は、この価格帯のデスクトップスピーカーとしては特筆すべき特徴です。
スタジオモニターと同様の接続方式により、ノイズに強い長距離伝送が可能となり、プロフェッショナルな制作環境にも対応できます。
また、付属のリモコンによる操作、スマートフォンアプリでの詳細設定、入力ソースごとの音量記憶機能など、日常的な使い勝手も考慮されています。
FiiO SP5の注意点・デメリット
低域の繊細さには限界あり
深く伸びる低域は魅力的ですが、テクスチャーの細かさや制御力という点では、同価格帯の高級パッシブスピーカーには及ばないという声もあります。
ベースラインの輪郭がやや甘くなる傾向があり、クラシック音楽のコントラバスやジャズのウッドベースなど、低域の微妙なニュアンスを重視するリスナーにとっては物足りなさを感じる場面があるかもしれません。
EMI・RFIノイズへの感度
アルミ筐体による電磁シールドは施されていますが、左右スピーカーを接続するRCAケーブル周辺は電磁干渉の影響を受けやすい傾向があります。
電源タップやPCなど、EMIを発生する機器の近くにケーブルを配置すると、特に左スピーカーからノイズが聞こえるケースが報告されています。
設置場所やケーブルの取り回しに注意が必要です。
USB入力時の音質について
内蔵DACを使用するUSB入力は便利な機能ですが、外部DACを経由したXLRやRCA入力と比較すると、ノイズフロアがやや高いと感じるユーザーもいます。
PCからの直接接続時にはUSBアイソレーターの使用を検討するか、可能であれば外部DACを経由したアナログ接続を推奨します。
最高の音質を追求する場合は、XLRバランス接続が最も効果的です。
FiiO SP5の評判・口コミ
ユーザーが評価するおすすめな点
多くのユーザーから高い評価を得ているのは、まずビルドクオリティの高さです。
アルミダイキャスト筐体の質感と重量感は、価格以上の高級感があると好評です。
音質面では、デスクトップスピーカーとしては異例の広大なサウンドステージと、明瞭で解像度の高い中高域が評価されています。
特にニアフィールドリスニングにおける定位感の良さは、スタジオモニターとしても十分使えるレベルとの声が多く聞かれます。
接続の柔軟性も好評で、BluetoothからXLRまで幅広い入力に対応しているため、様々な機器との組み合わせが可能です。
リモコンやアプリによる操作性の良さ、電源オフ時のボリューム・ソース記憶機能なども、日常的な使い勝手を高めるポイントとして挙げられています。
購入前に確認すべき注意点
一方で、いくつかの注意点も指摘されています。
中高域がやや前に出るチューニングのため、ギターサウンドが多い楽曲では聴き疲れを感じる場合があるという意見があります。
また、出荷直後は音が硬く感じられるため、数十時間のエージングが推奨されています。
設置面では、各スピーカーに独立した電源ケーブルが必要なため、コンセントを2口確保する必要があります。
スピーカースタンドへのマウント穴がないこと、チルト機能がないことも、設置環境によっては制約となる可能性があります。
また、左右スピーカーを接続するケーブルの長さが約2メートルと限られているため、大きく離して設置したい場合は別途ケーブルの用意が必要になることがあります。
まとめ:FiiO SP5
- アンプ、DAC、Bluetooth受信機を内蔵したオールインワン設計で、複雑なシステム構築が不要
- 航空機グレードのアルミ鋳造キャビネットにより、高い剛性と制振性を実現
- 5.25インチウーファーと片側80W(60W+20W)の出力で、デスクトップサイズながら迫力ある低域を再生
- XLRバランス入力を含む豊富な接続端子で、Hi-Fiからスタジオモニターまで幅広い用途に対応
- LDAC、aptX Adaptiveなど高音質Bluetoothコーデックをサポート
- 背面スイッチとアプリによる柔軟な音質調整が可能
- 国内価格は約13万円前後、海外では749ドルで販売
- 低域のテクスチャーや繊細さでは同価格帯の高級パッシブスピーカーに及ばない面も
- EMI/RFIノイズに敏感なため、設置環境やケーブル配置に配慮が必要
- 総合評価として、省スペースで本格的なデスクトップオーディオを構築したいユーザーに最適な選択肢であり、コストパフォーマンスの高さは特筆に値する
