ラピトリ デッド ゾーンとは?設定・選び方・製品比較を完全解説

ラピッドトリガー対応キーボードを検討しているけれど、「デッドゾーン」という言葉の意味がよくわからない。

そんな疑問を抱えている方は少なくありません。

デッドゾーンはラピトリキーボードの性能を左右する重要な要素であり、VALORANTやCS2などのFPSゲームでストッピング速度に直接影響を与えます。

この記事では、ラピトリのデッドゾーンの基本的な仕組みから、最適な設定値、製品選びのポイントまでを網羅的に解説していきます。

初心者の方でも理解できるよう、専門用語をかみ砕きながら説明しますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

ラピトリのデッドゾーンとは?基本を3分で理解

ラピッドトリガーキーボードを使いこなすためには、デッドゾーンの概念を正しく理解することが欠かせません。

ここでは、デッドゾーンの基本的な意味と仕組みについて、初心者にもわかりやすく解説します。

デッドゾーンの意味と役割をわかりやすく解説

デッドゾーンとは、キーストロークの開始点(頂点)と終了点(底)付近に存在する「キーが反応しない区間」のことを指します。

キーをわずかに押し込んでも、あるいはキーから指をわずかに離しても、入力として検知されない無反応区間が存在するのです。

この区間は一見すると性能を下げる要素に思えますが、実際には重要な役割を担っています。

デッドゾーンがあることで、指の微細な震えやキーボード本体の振動による誤入力を防止できるからです。

また、キーの傾きによる意図しない入力切れを防ぎ、安定した動作を実現する効果もあります。

つまりデッドゾーンは、応答性と安定性のバランスを取るための「セーフティゾーン」として機能しているのです。

トップデッドゾーンとボトムデッドゾーンの違い

デッドゾーンには「トップデッドゾーン」と「ボトムデッドゾーン」の2種類が存在します。

トップデッドゾーンは、キーストロークの頂点付近にある無反応区間です。

キーを押し始めたときに入力がONになるまでの速度に影響を与えます。

この区間を設けることで、キーに軽く触れただけで反応してしまう誤入力を防止できます。

一方、ボトムデッドゾーンは、キーストロークの底付近にある無反応区間です。

キーを最も深く押し込んだ状態から指を離したときに、入力がOFFになるまでの速度に影響します。

FPSゲームにおいては、このボトムデッドゾーンが特に重要視されています。

VALORANTのストッピング操作では、移動キーを離してからキャラクターが止まるまでの速度に直結するためです。

ボトムデッドゾーンが短いほど、より素早いストッピングが可能になります。

なぜデッドゾーンが発生するのか?技術的な仕組み

デッドゾーンが発生する原因は、磁気検知式スイッチの構造と製造上の特性にあります。

ラピッドトリガーキーボードは、スイッチのステムに装着された磁石の位置を、基板上のホールセンサICで検知する仕組みになっています。

ステムのストロークに応じて変化する磁力を電圧に変換し、その電圧値からストローク量を算出しているのです。

しかし、スイッチ部品には製造上のばらつきが必ず存在します。

一般的なスイッチの構成部品は4〜6点ほどあり、それぞれに0.05mm程度の個体差があります。

さらに、磁石は温度によって磁力が変化するため、夏場と冬場の温度差で1mm以上の誤差が生じる可能性もあります。

また、スムーズなストロークを実現するために、ステムとガイドの間にはわずかな隙間が設けられています。

この隙間によってステムが傾くと、センサーは「ストロークした」と誤認識してしまいます。

デッドゾーンは、こうしたばらつきや傾きの影響を吸収し、安定した動作を保証するために必要な区間なのです。

デッドゾーン0は本当に必要?メリットとデメリット

デッドゾーンを限りなくゼロに近づける「0デッドゾーン」は、多くのゲーマーが関心を寄せるトピックです。

しかし、デッドゾーン0には明確なメリットとデメリットが存在します。

ここでは、両面から客観的に解説していきます。

デッドゾーン0のメリット:最速の入力反応を実現

デッドゾーン0の最大のメリットは、キーに触れた瞬間から離した瞬間まで、遊びのない入力応答を実現できる点にあります。

無反応区間が存在しないため、理論上は最速の入力反応が可能になります。

従来のCherry MX Silver(銀軸)では、キーを底打ちしてから約2mm戻さないと入力がOFFになりませんでした。

これに対し、0デッドゾーン対応の最新ラピトリキーボードでは、0.015mm〜0.02mm程度のボトムデッドゾーンを実現している製品もあります。

FPSゲームにおいては、この差がストッピング速度の向上につながり、撃ち合いでの優位性を生み出す可能性があります。

また、デッドゾーンが短いということは、設定の幅が広がることを意味します。

自分のプレイスタイルに合わせて、より細かな調整が可能になるのです。

デッドゾーン0のデメリット:誤入力・誤作動のリスク

デッドゾーン0には、深刻なデメリットも存在します。

最も大きな問題は、誤入力や誤作動のリスクが飛躍的に高まることです。

デッドゾーンを0.05mmに設定すると、キーキャップの表面を優しく撫でるだけで、まるで静電タッチパッドのように反応してしまいます。

0.05mmという距離は、コピー用紙1枚の厚さ、あるいは髪の毛1本分程度の厚みに相当します。

この感度では、指の微細な震えやキーボード本体の振動ですら、キー入力として認識されてしまいます。

具体的な問題として、以下のようなケースが報告されています。

小指でSHIFTやCTRLを押している状態で、わずかな傾きが生まれると「ストロークが戻った」と判定され、しゃがみやダッシュが解除されてしまうのです。

また、押し続けているつもりでも意図せずOFFになってしまう現象も発生します。

こうした誤作動は、ゲームの勝敗を左右する致命的なミスにつながりかねません。

ZENAIMが語る「デッドゾーン0は人類の手に余る」理由

国産ゲーミングデバイスメーカーのZENAIMは、デッドゾーンに関して興味深い見解を示しています。

ZENAIMの開発チームは「デッドゾーン0でいかなるときも絶対に誤作動しないキーボードは存在しない」という立場を明確にしています。

同社はデッドゾーンを「セーフティゾーン」と呼ぶべきだと主張し、反応速度と耐誤爆性の両立を重視した設計思想を持っています。

ZENAIMによると、デッドゾーン0の設定を試験的に動かした経験があるとのことです。

その結果、ごくわずかにキーキャップに触れるだけでONしてしまったり、押し続けているつもりでも意図せずOFFしてしまったりする現象が確認されました。

開発チームは「この感度って、インゲームでは逆に良くないんじゃないか?」「使いこなせたら最強だと思いますが、人類の手に余るのでは」とコメントしています。

ZENAIMが安定動作を保証できるギリギリのラインとして設定しているのが0.1mmです。

2025年7月のソフトウェアアップデートにより、デッドゾーンは当初の0.2mmから0.1mmに改良されました。

VALORANTでデッドゾーンはどう影響する?ストッピングとの関係

VALORANTをはじめとするFPSゲームでは、ラピトリキーボードのデッドゾーンがプレイに大きな影響を与えます。

ここでは、ストッピングとの関係性を中心に解説していきます。

ボトムデッドゾーンがストッピング速度を左右する仕組み

VALORANTでは、移動中に射撃すると弾が大きく拡散してしまうため、撃つ前に移動を止める「ストッピング」が必須テクニックとなっています。

ボトムデッドゾーンは、このストッピング速度に直接影響を与えます。

キーを底まで押し込んだ状態から指を離すと、キーは徐々に元の位置に戻っていきます。

ボトムデッドゾーンが存在する場合、キーがその区間を通過するまで入力はOFFになりません。

例えば、ラピッドトリガーを0.1mmに設定していても、ボトムデッドゾーンが1mmあると、キーを底から1mm以上戻さなければ入力がOFFに切り替わらないのです。

ボトムデッドゾーンが0に近いキーボードであれば、キーを離した瞬間に入力が終わり、すぐにストッピングが掛かります。

一方、ボトムデッドゾーンが長いキーボードでは、キーを離してからある程度戻った時点でようやく入力が終わり、ストッピングが始まります。

この差が、撃ち合いの勝敗を分ける可能性があるのです。

デッドゾーンの差は体感できるのか?実際の検証結果

デッドゾーンの差が実際に体感できるかどうかは、多くのユーザーが気になるポイントでしょう。

結論から言えば、1mm未満の差を体感できない人も少なくありません。

DPQPが公開しているデータによると、製品ごとの実測デッドゾーンには明確な差があるものの、体感できるほどの違いにはならないケースも報告されています。

ただし、デッドゾーンが長ければ長いほど、VALORANTのストッピング高速化というラピッドトリガーの恩恵が薄れてしまうのは事実です。

ある検証では、WOBKEY Rainy 75 HE/RT Pro、Sikakeyb Castle、NuPhy Air75 HEの3製品を比較したところ、設定値に対する実測デッドゾーンの差はあるものの、体感できるほどの差ではないという結論が出ています。

一方で、製品ごとの微々たる性能差を細かく比較しようとすることは「かえって本質を見失わせることに繋がる」という指摘もあります。

人間の反応速度には限界があり、キーボードの性能差よりもプレイヤー自身のスキル向上が重要だという視点も忘れてはいけません。

プロゲーマーはどのくらいのデッドゾーンを使っている?

プロゲーマーの使用状況は、製品選びの参考になります。

2025年12月時点の調査によると、プロゲーマー80人中43人(54%)がWooting 60HE+を使用しており、圧倒的な支持を得ています。

2位はWooting 80HEとRazer Huntsman V3 Proで、それぞれ使用率10%(80人中8人)となっています。

Wooting製品は光学式スイッチを採用しており、ボトムデッドゾーンは0.229mm〜0.236mm程度です。

これは最新の磁気式キーボードと比較するとやや長めですが、誤作動防止のためのデッドゾーンが自動で追加される仕様になっています。

この仕様により誤作動が起きる可能性が極めて低く、何も考えずに最高設定にしても問題がないという安定性が評価されています。

プロシーンでは、デッドゾーンの短さよりも動作の安定性が重視されていることがわかります。

LAN大会など重要な場面で誤作動が発生するリスクを避けるため、信頼性の高い製品が選ばれる傾向にあるのです。

ラピトリキーボードのデッドゾーン設定おすすめ値

デッドゾーンの概念を理解したところで、実際にどのような設定値が最適なのかを解説していきます。

スキルレベルに応じた推奨設定を紹介しますので、参考にしてください。

初心者向け推奨設定:まずは0.1mmからスタート

ラピトリキーボードを初めて使う方には、まず0.1mmの設定からスタートすることをおすすめします。

ラピッドトリガーの数値設定は0.1mmで十分な効果が得られます。

アクチュエーションポイント(キーを押し始めてから反応するまでの距離)については、0.1mmに設定すると違和感を感じる人もいます。

もし「なんかストッピングが安定しないな」と感じたら、アクチュエーションポイントを0.5mm程度に設定してみるのがよいでしょう。

デッドゾーンについては、0.1mm〜0.3mmの範囲で設定することを推奨します。

適用するキーは、移動キー(WASD)のみにラピッドトリガーをONにするのがおすすめです。

初心者向けの設定をまとめると以下のようになります。

設定項目 推奨値
ラピッドトリガー 0.1mm
アクチュエーションポイント 0.1mm〜0.5mm
デッドゾーン 0.1mm〜0.3mm
適用キー 移動キー(WASD)のみ

0.1mm以下の設定やデッドゾーンの細かい調整は、操作に慣れてきてから徐々に試していくことをおすすめします。

中級者・上級者向けの細かい調整ポイント

ラピトリキーボードの操作に慣れてきた中級者・上級者の方は、より細かい調整に挑戦してみましょう。

まず、「しゃがみ」や「歩き」キーの設定を追加で行うことで、操作の幅が広がります。

ラピッドトリガーの数値は、0.05mm〜0.1mmの範囲で自分に合った値を探っていくとよいでしょう。

トリガーとリセットの感度を個別に設定できる製品であれば、トリガー/リセットの値をアクチュエーションポイントの設定値から0.3mm〜0.4mm引いた数値に設定することで、より細かい制御が可能になります。

デッドゾーンについては、製品によって手動で0mmまで調整できるものもあります。

ATK RS7 PROやATK RS6 Ultraなどの製品では、デッドゾーン0での調整が可能です。

ただし、0mm設定で使用する場合は、誤入力のリスクを理解した上で試してください。

高感度設定では定期的なキャリブレーションが必要になる場合もあります。

0.01mm単位の感度調整を行う場合は、定期的な手動キャリブレーションで精度を維持することが重要です。

誤作動を防ぐためのデッドゾーン設定の注意点

デッドゾーンを短く設定する際には、誤作動のリスクに十分注意する必要があります。

エレコムなど一部のモデルには「誤作動防止機能」が搭載されています。

0.1mm設定時には、この機能を必ずONにすることを推奨します。

デッドゾーンを0mm設定にする場合でも、実際には0.1mm程度の余裕を確保しておくことが望ましいでしょう。

環境によっては誤作動が発生する可能性があるためです。

Wooting製品では、誤作動防止のためのデッドゾーンが自動で追加される仕様になっています。

この仕様のおかげで、設定を最高にしても誤作動が起きにくく、安定した動作が期待できます。

感度を高めすぎると(例えば0.1mm以下)、意図しない指の微細な震えやキーボード本体の振動がキー入力として認識されてしまいます。

特に、キーボード全体が押したときに少し歪むと、周辺キーにも影響が及ぶ可能性があります。

このため、一部の製品では意図的にデッドゾーンを設けて誤作動を防いでいるのです。

デッドゾーンで選ぶラピトリキーボードおすすめ製品

デッドゾーンの設定方法を理解したところで、実際に製品を選ぶ際のポイントを解説します。

ボトムデッドゾーンの実測値に基づいたランキングと、価格帯別のおすすめ製品を紹介していきます。

ボトムデッドゾーン実測値ランキングTOP10

DPQPが公開している実測データに基づき、ボトムデッドゾーンが短い製品をランキング形式で紹介します。

順位 製品名 ボトムデッドゾーン 評価 価格(税込)
1 MM Studio M6Lite+ 0.005mm〜0.013mm God tier 37,800円
2 WOBKEY Rainy75 HE/RT Pro 0.015mm God tier 33,500円
3 WOBKEY Rainy75 HE/RT Lite 0.015mm God tier 31,500円
4 MelGeek MADE68 Pro 0.015mm S tier 23,000円
5 Everglide SU68 0.015mm〜0.029mm God tier 26,800円
6 MCHOSE ACE60 Pro 0.015mm〜0.077mm S tier 9,800円
7 Attack Shark X65 HE 0.018mm〜0.026mm A tier 6,000円
8 HM Lab HM66 0.018mm S tier 36,000円
9 Zirnex Studio Herald 68-M 0.02mm S tier 24,980円
10 ULTRA PLUS UP-MKGA75MTL-RT 0.02mm God tier 29,990円

なお、このランキングはボトムデッドゾーンの短さのみに着目しています。

実際の製品選びでは、入力遅延やポーリングレート、価格なども総合的に考慮することが重要です。

価格帯別おすすめ製品:6000円台から4万円超まで

ラピトリキーボードは、価格帯によって性能や機能が異なります。

予算に応じた製品選びの参考にしてください。

6,000円〜10,000円のエントリー価格帯では、Attack Shark X65 HEが注目の製品です。

ボトムデッドゾーン0.018mm〜0.026mm、8000Hzポーリングレートに対応しながら、6,000円台という驚異的なコストパフォーマンスを実現しています。

同価格帯では、MonsGeek Fun60 Pro SPも人気があり、5,980円から購入可能です。

15,000円〜25,000円のミドル価格帯では、MelGeek MADE68 Proがバランスの良い選択肢となります。

ボトムデッドゾーン0.015mm、平均遅延0.219msと高い性能を持ちながら、23,000円という価格設定です。

LUMINKEY Magger 68 HE Performance(19,800円)も、0.04mmのボトムデッドゾーンで安定した人気を誇っています。

25,000円〜40,000円のハイエンド価格帯では、WOBKEY Rainy75 HE/RT Proが最高峰の性能を誇ります。

ボトムデッドゾーン0.015mm、平均遅延0.148msという圧倒的なスペックで、God tier評価を獲得しています。

ATK RS6 Ultraは、RT 0.001mmスタート、デッドゾーン0mm調整可能という最先端の機能を搭載しています。

40,000円以上のプレミアム価格帯では、ZENAIM KEYBOARD TKL(48,180円)が国産の信頼性で人気です。

MM Studio M6Lite+(37,800円)は、0.005mm〜0.013mmという業界最短クラスのボトムデッドゾーンを実現しています。

プロ使用率が高い定番モデルの特徴比較

プロゲーマーに選ばれている製品には、共通する特徴があります。

主要な定番モデルを比較してみましょう。

製品名 プロ使用率 ボトムデッドゾーン ポーリングレート 特徴
Wooting 60HE+ 54% 0.236mm 1000Hz 光学式スイッチ、高い安定性
Wooting 80HE 10% 0.229mm 8000Hz 80%サイズ、JIS配列対応
Razer Huntsman V3 Pro 10% 0.349mm 8000Hz 第2世代アナログオプティカル

Wooting 60HE+は、プロ使用率54%と圧倒的な支持を得ています。

ボトムデッドゾーンは0.236mmと最新の磁気式キーボードより長めですが、誤作動防止のためのデッドゾーンが自動追加される仕様により、高い安定性を実現しています。

世界初のラピッドトリガー機能を搭載した製品として、長年にわたる実績と信頼性が評価されています。

Wooting 80HEは、テンキーレスサイズで日本語配列にも対応しています。

8000Hzのポーリングレートに対応し、より低遅延な入力が可能です。

Razer Huntsman V3 Proは、第2世代アナログオプティカルスイッチを採用しています。

工場出荷時の最適化されたデッドゾーン管理により、競合比2.5倍の高精度を謳っています。

ラピトリキーボードの選び方:デッドゾーン以外にも注目すべき点

デッドゾーンは重要な指標ですが、製品選びではそれ以外の要素も考慮する必要があります。

総合的な判断基準を解説していきます。

入力遅延とデッドゾーン、どちらが重要か?

結論から言えば、入力遅延とデッドゾーンはどちらも重要であり、総合的に評価すべきです。

入力遅延とは、キーボードの操作を行ってからディスプレイに反映されるまでに生じるレイテンシーのことを指します。

デッドゾーンがキーの物理的な反応位置に関わるのに対し、入力遅延はキーボード内部の処理速度に関わります。

「デッドゾーンより遅延の方が重要ではないか」という意見も専門家の間で出ています。

実際、遅延テスターを使った検証が広まっており、デッドゾーンだけでなく遅延も含めた総合的な評価が求められるようになっています。

主要製品の平均遅延を比較すると、MM Studio M6Lite+が0.102ms〜0.39ms、WOBKEY Rainy75 HE/RT Proが0.148ms、LUMINKEY Magger 68 HEが0.221msとなっています。

一方で、HM Lab HM66は2.19msとやや長めです。

製品選びの際は、ボトムデッドゾーンと入力遅延の両方を確認することをおすすめします。

ポーリングレートとスキャンレートの違いと目安

ポーリングレートとスキャンレートは、どちらもキーボードの応答性に関わる重要な指標です。

ポーリングレートは、キーボードがPCに対して1秒間に何回信号を送るかを示す数値です。

1000Hzであれば1秒間に1000回、8000Hzであれば1秒間に8000回の信号送信が行われます。

ポーリングレートが高いほど、入力からPCへの伝達が高速になります。

現在の主流は8000Hzで、多くのハイエンド製品がこの規格に対応しています。

一方、スキャンレートは、キーボードがキーの状態を1秒間に何回確認するかを示す数値です。

最新のATK RS6 Ultraでは、256Kスキャンレートを実現し、遅延0.08msという驚異的な数値を達成しています。

LAMZU Jet75は、最大32,000Hzのポーリングレートに対応した製品も登場しています。

指標 説明 推奨値
ポーリングレート PCへの信号送信頻度 8000Hz以上
スキャンレート キー状態の確認頻度 128K以上

ただし、ポーリングレートが高いからといって必ずしもレイテンシーが低いとは限りません。

搭載しているチップの種類や制御方法など、様々な要因が影響するためです。

キャリブレーション機能の有無が安定性を左右する

キャリブレーション機能は、ラピトリキーボードの安定した動作を維持するために重要な要素です。

磁気検知式スイッチは、温度変化によって磁力が変動するため、時間の経過とともに検知精度にズレが生じる可能性があります。

キャリブレーション機能があれば、このズレを補正して正確な動作を維持できます。

ZENAIM KEYBOARDには「温度補正機能」が搭載されており、温度による磁気変化の影響を自動で補正します。

MelGeek REAL67は「アダプティブ・ダイナミック・キャリブレーション機能」を搭載し、デッドゾーン0状態でも安定動作を実現しています。

ATK RS6 UltraにはAIを使用した自動キャリブレーション機能が搭載されています。

一方、0.01mm単位の高精度な感度調整を行う場合は、定期的な手動キャリブレーションが必要になることもあります。

手間はかかりますが、最高の精度を維持するためには避けられない作業といえるでしょう。

製品選びの際は、キャリブレーション機能の有無と、その方式(自動か手動か)を確認することをおすすめします。

ラピトリのデッドゾーンに関するよくある質問

最後に、ラピトリのデッドゾーンに関してユーザーからよく寄せられる質問にお答えします。

デッドゾーン0mm設定で誤作動しない?

デッドゾーン0mm設定では、環境によって誤作動が発生する可能性があります。

基本的には0.1mm程度のデッドゾーンを確保することが推奨されています。

0mmは理論上の最速設定ですが、実用面ではリスクがあることを理解しておく必要があります。

ATK RS6 Ultraのレビューでは、移動キーをRT 0.001mmかつデッドゾーン0で使用しても入力切れが起こらなかったという報告もあります。

しかし、これは製品や使用環境によって結果が異なる可能性があります。

ZENAIMの開発チームが述べているように、デッドゾーン0で絶対に誤作動しないキーボードは存在しません。

軸のわずかな傾きやキーキャップへの軽い接触でも反応してしまうリスクがあるためです。

初めてデッドゾーン0に挑戦する場合は、まずカジュアルなゲームで試してから、本番環境で使用することをおすすめします。

ラピッドトリガーはCS2やVALORANTで禁止されている?

ラピッドトリガーは、CS2やVALORANTで禁止されていません。

検出されたり、キックされたりすることもありません。

ラピッドトリガーは、キーボードのハードウェア機能であり、ゲーム側の利用規約に違反するものではないのです。

多くのプロゲーマーがラピッドトリガー対応キーボードを使用しており、公式大会でも使用が認められています。

プロシーンでWooting 60HE+の使用率が54%に達していることからも、その合法性は明らかです。

ただし、ゲームの利用規約は変更される可能性があるため、最新の情報を確認することをおすすめします。

また、一部の機能(SOCDクリーナーなど)については、大会ルールで制限されるケースもあるため、競技シーンで使用する場合は事前に確認が必要です。

デッドゾーンは後からソフトウェアで調整できる?

多くのラピトリキーボードでは、専用ソフトウェアを使ってデッドゾーンを後から調整できます。

ただし、調整可能な範囲は製品によって異なります。

WOBKEY Rainy 75 HE/RT Proでは、「デッドゾーンTOP」と「デッドゾーンBOTTOM」をそれぞれ個別に設定できます。

ATK RS7 PROやATK RS6 Ultraでは、デッドゾーン0から調整が可能です。

MelGeek MADE68 Proでは、ラピトリが有効になるとアクチュエーションポイントの変更とデッドゾーンの設定が可能になります。

一方、製品によってはデッドゾーンの調整機能がないものもあります。

購入前に、製品の仕様やソフトウェアの機能を確認しておくことが重要です。

また、ファームウェアのアップデートによって機能が追加されることもあります。

ZENAIMは2025年7月のアップデートでデッドゾーンを0.2mmから0.1mmに改良しました。

定期的に公式サイトをチェックし、最新のファームウェアを適用することで、製品の性能を最大限に引き出せます。

まとめ:ラピトリのデッドゾーンを理解して最適な製品を選ぼう

  • デッドゾーンとは、キーストロークの頂点と底付近に存在する「キーが反応しない無反応区間」のこと
  • トップデッドゾーンは押下開始時、ボトムデッドゾーンはキーを離す時の反応速度に影響する
  • デッドゾーン0は技術的に可能だが、誤入力・誤作動のリスクが大幅に高まる
  • ZENAIMは「デッドゾーン0で絶対に誤作動しないキーボードは存在しない」と明言している
  • VALORANTのストッピング速度はボトムデッドゾーンの短さに比例して向上する
  • 初心者はラピッドトリガー0.1mm、デッドゾーン0.1mm〜0.3mmの設定からスタートすることを推奨
  • プロゲーマー使用率はWooting 60HE+が54%で圧倒的1位を維持している
  • 最新製品ではボトムデッドゾーン0.005mm〜0.02mm程度を実現するモデルが登場
  • 製品選びではデッドゾーンだけでなく、入力遅延・ポーリングレート・キャリブレーション機能も考慮すべき
  • ラピッドトリガーはCS2やVALORANTで禁止されておらず、プロ大会でも使用が認められている
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