Pulsarのゲーミングキーボードを購入したものの、ラピッドトリガーの設定方法がわからず困っていませんか。
BIBIMBAPソフトウェアの使い方や、VALORANTで最適なRT値、誤入力を防ぐデッドゾーンの設定など、疑問は尽きないでしょう。
この記事では、Pulsar PCMKシリーズのラピトリ設定を徹底解説します。
初心者向けの基本設定から、FPSで勝つための上級者向け設定、モデル別の注意点まで網羅的にお伝えします。
読み終えるころには、自分に最適なラピトリ設定を見つけ、ゲームパフォーマンスを最大限に引き出せるようになるでしょう。
Pulsarラピトリ設定とは?基本用語と仕組みを解説
Pulsarのラピトリ設定を正しく行うには、まず基本的な用語と仕組みを理解することが重要です。
ここでは、設定画面で目にする専門用語をわかりやすく解説します。
ラピッドトリガー(RT)とは何か
ラピッドトリガーとは、キーを離した際に入力が切れるまでの距離を設定する機能です。
従来のメカニカルキーボードでは、キーを完全に元の位置まで戻さないと再入力できませんでした。
しかしラピッドトリガー対応キーボードでは、キーをわずかに戻すだけで入力が解除され、すぐに再入力が可能になります。
たとえばRT値を0.1mmに設定すると、キーを0.1mm戻した瞬間に入力が切れます。
VALORANTやCS2などのFPSゲームでは、この機能によってストッピングが劇的に速くなり、撃ち合いで有利になれるのです。
アクチュエーションポイント(AP)とリセットポイント(RP)の違い
アクチュエーションポイント(AP)とは、キーを押し込んだときに入力が反応する深さを指します。
たとえばAPを0.5mmに設定すると、キーを0.5mm押し込んだ時点で入力が認識されます。
一方、リセットポイント(RP)は、キーを離したときに入力が解除される深さです。
Pulsarのキーボードでは、ラピッドトリガーをOFFにした状態ではAPとRPが同一になります。
つまり、メカニカルスイッチと同じ動作をする仕様となっています。
ラピッドトリガーをONにすると、RTプレスとRTキーリリースを個別に設定でき、より細かな調整が可能になります。
デッドゾーンとRT有効範囲の意味
デッドゾーンとは、誤動作を防ぐためにAPやRTが反応しない区間のことです。
Pulsar PCMK3では「デッドゾーン」という項目名はなく、「RT有効範囲終了位置」が実質的なデッドゾーンとして機能します。
初期設定では3.85mmに設定されており、これは実質0.15mmのデッドゾーンを意味します。
キーのフルストロークが4.0mmの場合、底打ち付近の0.15mmではRTが反応しないということです。
この設定により、キーを強く押し込んだ際の誤入力を防止できます。
0.1mmなどの浅いRT設定を使う場合は、RT有効範囲終了位置が意図した値になっているか必ず確認してください。
0.1mmと0.01mm設定の違いは体感できるのか
Pulsar PCMK3の公式スペックには「0.01mm単位で調整可能」と記載されています。
しかしこれは「RT感度が0.01mm」という意味ではありません。
正確には「RT有効範囲を0.01mm単位のステップで設定できる」という意味です。
ストックスイッチ使用時の実用的な最小RT値は0.1mmが推奨されています。
一般的なゲーマーであれば、0.1mm単位の調整で十分な恩恵を感じられるでしょう。
プロレベルの競技シーンでは、0.01mm単位の微調整が決定的な差を生む場合もあります。
ただし0.01mm以下の設定を安定動作させるには、JDスイッチなどへの交換が必要になることがあり、これは製品仕様外となる点に注意してください。
PulsarラピトリキーボードのBIBIMBAP設定手順
BIBIMBAPは、Pulsarキーボードの設定を行うWebベースのソフトウェアです。
インストール不要で、ブラウザからアクセスするだけで利用できます。
ここでは、初期設定から各種調整までの手順を順番に解説します。
BIBIMBAPへの接続方法とアクセスURL
BIBIMBAPにアクセスするには、以下のURLをブラウザで開いてください。
公式URLは https://bbb.pulsar.gg/ です。
別のアクセス先として https://iotdriver.qmk.top/ も利用可能となっています。
キーボードをUSBケーブルでPCに接続した状態で、上記URLにアクセスします。
画面に「Connect device +」というボタンが表示されるので、クリックしてください。
接続可能なデバイス一覧から、お使いのPulsarキーボードを選択すると設定画面が開きます。
日本語表示に切り替えたい場合は、設定タブから言語を変更できます。
ファームウェア更新とキャリブレーションの必須手順
BIBIMBAPに接続したら、最初に必ずファームウェアの更新を確認してください。
古いファームウェアのまま使用すると、予期せぬ不具合が発生する可能性があります。
設定タブを開き、「更新」セクションを確認します。
新しいバージョンがある場合は、画面の指示に従ってアップデートを実行してください。
次に、キャリブレーションを必ず実施します。
磁気スイッチは環境によって動作が変わることがあるため、この作業が不可欠です。
設定タブ内の「START」ボタンを押すとキャリブレーションが開始されます。
画面下部に表示される手順と動画を確認しながら進めてください。
ポーリングレートを8kHzに変更する方法
Pulsarキーボードは最大8000Hzのポーリングレートに対応しています。
しかし初期設定では1000Hzになっている場合があります。
最高のパフォーマンスを引き出すには、8kHzへの変更が必須です。
設定タブを開き、ポーリングレートの項目を探してください。
ドロップダウンメニューから「8000Hz」を選択します。
変更を適用すると、入力遅延が約0.125msまで短縮されます。
ただし古いPCや低スペック環境では、CPU使用率がわずかに上昇する可能性があります。
その場合は4000Hzなど、少し低い設定を試してみてください。
パフォーマンスタブでのRT・AP設定方法
ラピッドトリガーとアクチュエーションポイントの設定は、パフォーマンスタブで行います。
まず設定したいキーをクリックして選択してください。
複数のキーを同時に選択することも可能です。
入力ポイント(AP)の数値を0.1mm〜4.0mmの範囲で設定します。
浅く設定するほど反応は速くなりますが、誤入力のリスクも高まります。
次にRTモードをONにして、RTプレスとRTキーリリースの値を設定します。
RTプレスは押し込み時の感度、RTキーリリースは離し時の感度を意味します。
RT有効範囲開始位置とRT有効範囲終了位置も確認し、意図した範囲でRTが動作するよう調整してください。
スイッチプロファイルの選択(N極・S極)
Pulsarキーボードは、N極とS極の両方の磁気スイッチに対応しています。
使用するスイッチに合わせて、正しいプロファイルを選択する必要があります。
パフォーマンスタブ内のスイッチ設定セクションを開いてください。
標準搭載のPulsar×Gateronスイッチを使用している場合は、デフォルトのプロファイルで問題ありません。
他社製の磁気スイッチに交換した場合は、そのスイッチに対応したプロファイルを選択します。
主要なスイッチは選択肢として用意されています。
スイッチを交換した後は、必ずキャリブレーションを再実行してください。
VALORANT・FPS向けおすすめラピトリ設定値
ラピッドトリガーの設定値は、ゲームジャンルやプレイスタイルによって最適解が異なります。
ここでは、VALORANTをはじめとするFPSゲームに特化したおすすめ設定を紹介します。
初心者向け推奨設定|WASDのみRT有効化
ラピトリ初心者がまず試すべき設定は、移動キー(WASD)のみにラピッドトリガーを有効化することです。
全キーにRTを設定すると、タイピング時に誤入力が頻発する原因になります。
BIBIMBAPでWASDの4キーを選択し、以下の設定を適用してください。
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| アクチュエーションポイント(AP) | 0.5mm〜1.0mm |
| ラピッドトリガー(RT) | 0.1mm |
| RT有効範囲終了位置 | 3.8mm〜3.9mm |
この設定であれば、ストッピングの恩恵を受けながら、誤入力のリスクを最小限に抑えられます。
慣れてきたらAPを徐々に浅くしていき、自分に最適な値を探ってください。
上級者・競技向けの最適設定値
競技シーンで活躍するプレイヤーは、より攻めた設定を採用しています。
上級者向けの設定例は以下の通りです。
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| アクチュエーションポイント(AP) | 0.1mm〜0.3mm |
| ラピッドトリガー(RT) | 0.1mm〜0.2mm |
| RT有効範囲終了位置 | 3.9mm〜4.0mm |
APを0.1mmまで下げると、キーに触れた瞬間に入力が反応します。
これにより、思考と操作のタイムラグがほぼゼロになる感覚を味わえます。
ただしこの設定は誤入力のリスクが高いため、十分な練習が必要です。
シューター以外のゲームも併用する場合は、AP 1.75mm〜2.0mm程度に上げることを検討してください。
キーごとの設定例|移動キー・スペース・Enterの使い分け
すべてのキーに同じ設定を適用する必要はありません。
キーの用途に応じて設定を変えることで、ゲームと作業の両立が可能になります。
実際に多くのユーザーが採用している設定例を紹介します。
| キー | 設定内容 |
|---|---|
| WASD(移動キー) | RT 0.1mm、AP 0.2mm|最速ストッピング用 |
| スペースキー | RT無効、AP 0.3mm、保護距離0.2mm|ジャンプ誤爆防止 |
| Enter/Shiftキー | RT無効、AP 1.0mm以上|作業時の誤入力回避 |
| その他のアルファキー | RT無効、AP 0.5mm|タイピング重視 |
この設定により、ゲーム中は移動キーのみ高速反応し、それ以外のキーは安定した入力が得られます。
自分のプレイスタイルに合わせて、徐々にカスタマイズしていってください。
誤入力・誤爆を防ぐデッドゾーン設定のコツ
ラピトリ設定を詰めすぎると、意図しない誤入力が発生することがあります。
これを防ぐために、デッドゾーン設定を適切に行いましょう。
PCMK3の場合、RT有効範囲終了位置がデッドゾーンとして機能します。
初期値は3.85mmで、これは0.15mmのデッドゾーンを意味します。
RT 0.1mmで使用する場合は、RT有効範囲終了位置を3.9mm程度に設定することを推奨します。
また、ボトムアウト保護(保護距離)の設定も重要です。
標準スイッチを使用している場合は、この機能をONにしておくのが無難です。
OFFにすると入力が途切れるリスクがあるため、注意してください。
実用的には0.02mm〜0.05mm程度のデッドゾーンを設けることで、チャタリングや誤入力を防ぎやすくなります。
Pulsarラピトリ設定でよくある疑問と解決策
ラピトリ設定を進める中で、多くのユーザーが同じ疑問にぶつかります。
ここでは、よくある質問とその解決策をまとめました。
全キーにラピトリを設定すべきか
結論から言うと、全キーへのラピトリ設定は推奨されません。
移動キー(WASDなど)のみにラピトリを有効化するのが一般的な設定です。
全キーにRTを設定すると、以下の問題が発生しやすくなります。
通常のタイピング時に誤入力が頻発する可能性があります。
チャットやパスワード入力時にストレスを感じることが多くなります。
特にEnterキーやShiftキーは、深めのAP設定にしておくと作業時に安定します。
ゲームと作業を同じキーボードで行う場合は、キーごとに設定を分けることを強くおすすめします。
0.01mm設定が動作しない場合の原因
PCMK3で0.01mmのRT設定を試しても、期待通りに動作しないケースがあります。
これには明確な理由があります。
Pulsarの「0.01mm」表記は、RT感度そのものではなく「設定のステップ幅」を意味しています。
ストック状態のPulsar×Gateronスイッチでは、安定動作するRT最小値は0.1mmです。
0.01mm〜0.05mmなどの極端に浅い設定を安定して使うには、JDスイッチなど高精度なスイッチへの交換が必要になります。
ただしこれは製品仕様外の使い方となるため、自己責任での運用となります。
まずは0.1mmから始めて、必要に応じて調整していくのが賢明です。
設定が反映されないときの対処法
BIBIMBAPで設定を変更しても反映されない場合、いくつかの原因が考えられます。
最も多い原因は、キャリブレーションを実行していないことです。
設定タブからキャリブレーションを実行し、完了後に再度設定を試してください。
次に確認すべきは、ファームウェアのバージョンです。
古いファームウェアでは、新しい機能が正常に動作しないことがあります。
最新版にアップデートしてから設定を行ってください。
それでも解決しない場合は、キーボードを一度取り外し、再接続してからBIBIMBAPに接続し直してみてください。
ブラウザのキャッシュをクリアすることで解決する場合もあります。
連続ラピッドトリガーがない理由と代替設定
Pulsar PCMK3には、いわゆる「連続ラピッドトリガー」機能が実質的に存在しません。
連続ラピッドトリガーとは、アクチュエーションポイントより浅い位置からRTが有効になる機能です。
これにより、キーを完全に押し込まなくても、浅い位置での連打が可能になります。
しかしPCMK3では、RT有効範囲開始位置をAPより上に設定することができません。
RT有効範囲開始位置を0.02mmに設定すると機能的には近くなりますが、APも0.01mmに固定されてしまいます。
代替策として、APとRTの両方を最小値(0.1mm)に設定することで、疑似的に近い操作感を得られます。
将来的なファームウェアアップデートでの対応に期待しましょう。
Pulsar PCMK2・PCMK3モデル別の設定の違い
Pulsarのラピトリキーボードには複数のモデルがあり、それぞれ設定方法や特徴が異なります。
ここでは、主要3モデルの違いを詳しく解説します。
PCMK2 HE TKLの設定特徴と注意点
PCMK2 HE TKLは、80%サイズ(テンキーレス)の日本語配列キーボードです。
2024年後半に発売され、日本語配列ラピトリキーボードの定番モデルとなりました。
主な設定特徴は以下の通りです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| アクチュエーションポイント | 0.1mm〜4.0mm(0.1mm単位) |
| ラピッドトリガー | 0.1mm〜(0.1mm単位) |
| ポーリングレート | 最大8000Hz |
| スキャンレート | 6000Hz |
注意点として、0.01mm単位の調整には対応していません。
また、変換キーと無変換キーの再配置ができない仕様となっています。
キー割り当てにこだわりがある場合は、購入前に確認してください。
入力遅延は非常に小さく、ボトムデッドゾーンを0にした場合は実測で0.1mmから設定値通りに動作します。
PCMK3 HE 60の設定特徴と注意点
PCMK3 HE 60は、60%サイズのコンパクトモデルです。
2025年に発売され、より高性能な仕様にアップグレードされています。
主な設定特徴は以下の通りです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| アクチュエーションポイント | 0.1mm〜4.0mm(0.01mm単位で調整可) |
| ラピッドトリガー | 0.1mm〜(0.01mm単位で調整可) |
| ポーリングレート | 最大8000Hz(True 8K) |
| スキャンレート | 35000Hz |
| 遅延 | 0.1ms未満 |
PCMK2との最大の違いは、35kHzの超高速スキャンレートと0.01mm単位の調整幅です。
また、7マルチMCUシステムと10層PCBを採用し、処理速度と安定性が向上しています。
注意点として、RT有効範囲開始位置がAPより上に設定できないため、連続ラピッドトリガーは実質存在しません。
ラピッドトリガーOFF時にはRPの個別設定がなく、APとRPが同一となります。
PCMK3 HE TKLの設定特徴と注意点
PCMK3 HE TKLは、2026年1月末に発売された最新モデルです。
PCMK3の高性能を80%サイズで実現しています。
主な設定特徴は以下の通りです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| サイズ | 80%(テンキーレス)91キー |
| アクチュエーションポイント | 0.01mm〜4.0mm |
| ポーリングレート | 最大8000Hz |
| スキャンレート | 35000Hz |
| PCB | 6層 |
PCMK3 HE 60との違いは、PCBが6層になっている点です。
ただし実使用においては、この差が体感できることはほとんどありません。
最大の特徴は、驚異的な静音性です。
三重吸音構造により、打鍵音が大幅に抑えられています。
日本語配列で80%サイズの最新ラピトリキーボードを求めるユーザーに最適な選択肢となっています。
モデル別おすすめ設定早見表
各モデルの推奨設定をまとめた早見表を用意しました。
初期設定の参考にしてください。
| モデル | 推奨AP | 推奨RT | ポーリングレート |
|---|---|---|---|
| PCMK2 HE TKL | 0.3mm〜0.5mm | 0.1mm | 8000Hz |
| PCMK3 HE 60 | 0.2mm〜0.5mm | 0.1mm | 8000Hz |
| PCMK3 HE TKL | 0.2mm〜0.5mm | 0.1mm | 8000Hz |
すべてのモデルで、まずはこの設定から始めることを推奨します。
使用感を確認しながら、徐々に自分好みに調整していってください。
PulsarとWooting・他社ラピトリキーボードの設定比較
Pulsar以外にも、ラピトリ対応キーボードは多数存在します。
購入を検討する際の参考として、主要な競合製品との違いを解説します。
Pulsar vs Wootingの設定項目と精度の違い
WootingはPulsarの主要な競合ブランドです。
両者の設定項目と精度を比較してみましょう。
| 項目 | Pulsar PCMK3 | Wooting 80HE |
|---|---|---|
| RT調整単位 | 0.01mm(有効範囲) | 0.1mm |
| AP調整範囲 | 0.1mm〜4.0mm | 0.1mm〜4.0mm |
| スキャンレート | 35000Hz | 非公開 |
| SOCD対応 | あり(QuickTap) | あり(Snappy Tappy) |
| ソフトウェア | BIBIMBAP(Web) | Wootility(アプリ) |
Wootingの強みは、長年の実績と安定した動作です。
Pulsarの強みは、日本語配列の豊富さと比較的安価な価格帯となっています。
設定の細かさという点では、両者に大きな差はありません。
遅延・反応速度の比較データ
入力遅延は、ゲーミングキーボードを選ぶ上で重要な指標です。
実測データに基づく比較を紹介します。
Pulsar PCMK3は、Wooting 80HE(タキオンモード)の約半分の遅延を実現しているという検証結果があります。
Wooting 80HEの8kHzタキオンモードは最速クラスとして知られていますが、PCMK3はそれを上回る性能を示しています。
ただし、この差が実際のゲームプレイで体感できるかは個人差があります。
どちらも十分に低遅延であり、競技レベルでの使用に耐えうる性能です。
反応速度を最優先するならPCMK3、安定性と実績を重視するならWootingという選び方が一つの指針となるでしょう。
日本語配列で選ぶならどちらがおすすめか
日本語配列のラピトリキーボードを探しているなら、Pulsarが有力な選択肢です。
Wootingは英語配列が中心で、日本語配列モデルの選択肢が限られています。
Pulsarは60%、TKLの両サイズで日本語配列を展開しており、選択の幅が広いです。
価格面でもPulsarが有利で、PCMK2 HE TKLは約23,980円、PCMK3 HE TKLは約26,480円です。
Wooting 80HEは約3万円前後となるため、5,000円〜6,000円程度の差があります。
また、Wootingは在庫が不安定になることが多く、入手性の面でもPulsarが優れています。
日本語配列でコストパフォーマンスを重視するなら、Pulsarを選ぶメリットは大きいでしょう。
Pulsarラピトリ設定のデメリットと注意点
Pulsarキーボードには多くのメリットがありますが、購入前に知っておくべきデメリットも存在します。
ここでは、実際に使用する中で気づきやすい注意点を解説します。
変換・無変換キーの再配置ができない問題
PCMK2 HE TKLでは、変換キーと無変換キーの再配置ができません。
BIBIMBAPのキーマッピング機能では、ほとんどのキーを自由に変更できます。
しかし変換・無変換キーだけは制限がかかっており、他のキーに割り当てることができない仕様となっています。
日本語入力でこれらのキーを活用している場合は、この制限がストレスになる可能性があります。
IME ON/OFFの切り替えを変換・無変換キーに割り当てている方は、別の方法を検討する必要があるでしょう。
PCMK3シリーズでこの制限が解除されているかは、最新のファームウェアで確認してください。
スペースバーサイズとキーキャップ互換性
Pulsarキーボードのスペースバーは、一般的なサイズとは異なる場合があります。
そのため、市販のカスタムキーキャップセットが合わないことがあります。
特に海外製のキーキャップセットは、日本語配列や独自サイズに対応していないことが多いです。
キーキャップの交換を前提に購入を検討している方は、事前にサイズを確認してください。
ただし、Pulsarに標準搭載されているPBTキーキャップは品質が高いです。
そのまま使用しても十分満足できるレベルなので、無理に交換する必要はないでしょう。
8kHzポーリングレートのPC負荷について
8000Hzのポーリングレートは、CPU負荷がわずかに増加する可能性があります。
最新のゲーミングPCであれば、この負荷増加は無視できるレベルです。
しかし、CPUスペックが低い環境や、複数のデバイスを同時使用している場合は注意が必要です。
ゲーム中にCPU使用率が高くなりすぎると、フレームレートに影響が出ることがあります。
そのような場合は、ポーリングレートを4000Hzや1000Hzに下げることで解決できます。
体感できる遅延の差はごくわずかなので、安定性を優先するのも一つの選択です。
自分の環境でテストし、最適な設定を見つけてください。
設定を詰めすぎると起きる誤入力リスク
ラピトリの設定を極限まで詰めると、誤入力が頻発するリスクがあります。
APを0.1mmに設定すると、キーに軽く触れただけで入力が反応します。
これはゲーム中は有利に働きますが、通常のタイピング時には邪魔になることがあります。
デッドゾーンを0に設定した場合も、底打ち付近でのチャタリングが発生しやすくなります。
特にRTを0.05mm以下に設定すると、指をピクつかせただけで入力判定が入ることがあります。
最初から攻めた設定にするのではなく、徐々に詰めていくアプローチを推奨します。
誤入力が気になる場合は、APやRTを0.2mm〜0.3mm程度に緩めてみてください。
Pulsarラピトリ設定に関するよくある質問
最後に、Pulsarのラピトリ設定についてよく寄せられる質問に回答します。
ラピトリを使いこなすのに慣れは必要か
ラピッドトリガーを最大限に活かすには、ある程度の慣れが必要です。
従来のメカニカルキーボードとは操作感が異なるため、最初は違和感を覚える方も多いでしょう。
特に浅いAP設定(0.1mm〜0.3mm)を使う場合は、指の置き方から見直す必要があるかもしれません。
キーに指を乗せるだけで反応するため、ホームポジションの維持方法が変わってきます。
慣れるまでの期間は個人差がありますが、1週間〜2週間程度で自然に使えるようになる方が多いです。
焦らず、少しずつ設定を詰めていくことで、確実にパフォーマンスは向上していきます。
タイピング用途でもラピトリは使えるか
ラピトリキーボードは、タイピング用途にも十分使えます。
ただし、いくつかの設定調整が必要です。
タイピング用途では、APを深めに設定することを推奨します。
0.5mm〜1.0mm程度に設定すれば、誤入力を防ぎながら快適にタイピングできます。
ラピッドトリガー自体をOFFにすることも可能です。
OFFにすると、通常のメカニカルキーボードと同じ動作になります。
プロファイル機能を活用すれば、ゲーム用とタイピング用の設定を切り替えて使えます。
最大3つのプロファイルを保存できるので、用途に応じた使い分けが簡単に行えます。
設定をリセットする方法は
BIBIMBAPには、設定を初期状態に戻す機能があります。
設定タブを開き、リセットまたはファクトリーリセットの項目を探してください。
この機能を実行すると、すべての設定が工場出荷時の状態に戻ります。
設定を試行錯誤した結果、どの値が良いかわからなくなった場合に便利です。
また、不具合が発生した際のトラブルシューティングとしても有効です。
リセット後は、キャリブレーションを忘れずに実行してください。
ポーリングレートも初期値(1000Hz)に戻るため、8000Hzへの変更も再度行う必要があります。
スイッチ交換で設定精度は変わるのか
スイッチを交換することで、設定精度が向上する可能性があります。
Pulsarキーボードはホットスワップに対応しており、他社製の磁気スイッチも使用可能です。
標準のPulsar×Gateronスイッチでは、RT 0.1mmが安定動作の下限とされています。
JDスイッチなど高精度なスイッチに交換すると、0.05mm以下の設定でも安定動作する場合があります。
ただし、これは製品仕様外の使い方となります。
スイッチ交換後は、BIBIMBAPでスイッチプロファイルを適切に選択する必要があります。
また、キャリブレーションの再実行も必須です。
スイッチの相性によっては期待通りに動作しない可能性もあるため、自己責任での運用となる点を理解しておいてください。
まとめ:Pulsarラピトリ設定で最高のゲーム体験を
- Pulsarラピトリ設定はBIBIMBAPソフトウェアからWebブラウザで行う
- 最初にファームウェア更新とキャリブレーションを必ず実行する
- ポーリングレートは初期設定の1kHzから8kHzに変更が必要である
- 全キーではなく移動キー(WASD)のみにラピトリを有効化するのが推奨
- 初心者はAP 0.5mm、RT 0.1mmから始めて徐々に調整する
- 0.01mm表記はRT感度ではなく設定ステップ幅を意味する
- デッドゾーン設定で誤入力を防止できる
- PCMK2とPCMK3ではスキャンレートと調整精度に違いがある
- Wootingより日本語配列の選択肢が豊富で価格も安い
- スイッチ交換で高精度設定が可能だが製品仕様外となる