久しぶりにゲームをしようとPS4を起動したのに、コントローラーが青く点滅するだけで操作できない。
このようなトラブルに直面して、故障してしまったのかと不安になっていませんか。
実は、PS4コントローラー(DUALSHOCK 4)の青点滅は、故障ではなく一時的な接続エラーや設定の問題であることがほとんどです。
この記事では、PS4コントローラーが青点滅して繋がらない原因を解明し、誰でも自宅ですぐに試せる具体的な直し方を徹底解説します。
PC接続時の不具合や、白点滅・オレンジ点滅といった他のランプ状態についても網羅していますので、ぜひ参考にしてください。
なぜ?PS4コントローラーが青点滅して反応しない4つの原因
PS4コントローラーが青点滅を繰り返して操作不能になる主な原因は、接続の不具合や電力供給の問題に集約されます。
青点滅という状態は、コントローラーが「接続先を探しているが見つからない」あるいは「接続しようとしているが完了できない」というサインです。
ここでは、特によくある4つの原因について解説します。
原因1:PS4本体とのペアリング(同期)が切れている
最も基本的な原因は、何らかの拍子にPS4本体とコントローラーのペアリング(同期)設定が切れてしまったことです。
コントローラーは無線(Bluetooth)で本体と通信していますが、長期間使用していなかったり、本体のシステムアップデートが行われたりした際に、登録情報がリセットされることがあります。
この場合、コントローラーは接続すべき親機(PS4本体)を見失い、青点滅を繰り返しながら接続先を探し続ける状態になります。
原因2:PCやスマホなど別のBluetooth機器を探している
直近でPS4コントローラーをiPhoneやAndroidスマートフォン、あるいはPCで使用しませんでしたか。
PS4コントローラーは、最後に接続したデバイス(機器)を優先的に探しに行く特性を持っています。
もしスマホやPCのBluetooth機能がオンになっていて、ペアリング情報が残っている場合、コントローラーはPS4ではなくそちらの機器に自動接続しようとします。
その結果、PS4側から見るとコントローラーが認識されず、青点滅のまま操作できないという状況に陥ります。
原因3:USBケーブルが「充電専用」で通信できていない
意外と見落としがちな盲点が、使用しているUSBケーブルの種類です。
Micro USBケーブルには、データのやり取りができる「データ通信対応ケーブル」と、電気を送るだけの「充電専用ケーブル」の2種類が存在します。
PS4コントローラーを再ペアリングするためには、有線接続でデータ通信を行う必要があります。
しかし、100円ショップなどで購入した安価なケーブルの中には「充電専用」のものが多く含まれています。
これを使って接続しても、充電ランプは点灯しますがペアリング信号は送れないため、いつまで経っても青点滅が解消されません。
原因4:バッテリー劣化や一時的なシステム不具合
コントローラーの内蔵バッテリーが劣化していたり、完全に放電していたりすると、無線接続を維持するための電圧が不足し、接続が不安定になることがあります。
また、PS4本体やコントローラー内部の通信モジュールが一時的なシステムエラーを起こしている可能性もあります。
電子機器は長時間通電し続けると帯電などにより動作が重くなることがあり、これが通信エラーの引き金となるケースも少なくありません。
【完全版】PS4コントローラーの青点滅を直す5つの対処法
原因が特定できなくても、以下の5つの対処法を順番に試すことで、多くの青点滅トラブルは解決します。
特別な工具は必要なく、家にあるものですぐに実践できる方法から順に紹介します。
対処法1:PS4本体の再起動と完全放電(コンセント抜き)
まずはPS4本体の一時的なエラーを解消するために、「完全放電(コールドブート)」を行います。
通常の再起動とは異なり、コンセントを抜いて内部の電気を空にすることで、システムをクリーンな状態で立ち上げ直す方法です。
手順は以下の通りです。
- PS4の電源を完全に切る(スタンバイモードではなく電源オフ)。
- 本体背面の電源コードをコンセントから抜く。
- そのまま3分〜5分程度放置する(重要)。
- 電源コードを挿し直し、PS4を起動する。
これだけで通信モジュールの不具合がリセットされ、あっさり繋がることがあります。
対処法2:コントローラー背面のボタンでリセット(初期化)する
次に、コントローラー側の設定を工場出荷状態に戻す「リセット(ハードリセット)」を行います。
コントローラーの背面右上、L2ボタンの付近に小さな穴が開いています。これがリセットボタンです。
以下の手順で行ってください。
- PS4本体の電源が入っている状態で試す(繋がらないままでOK)。
- 爪楊枝やクリップの先など、細い棒を用意する。
- リセット穴に棒を差し込み、カチッという手応えを感じながら5秒〜10秒ほど長押しする。
- USBケーブルでPS4とコントローラーを接続し、PSボタンを押す。
これでコントローラー内部のペアリング情報が初期化され、再度PS4と同期できるようになります。
対処法3:「データ通信対応」のUSBケーブルで有線接続する
前述のリセットを行っても改善しない場合、最も疑うべきはUSBケーブルです。
手元にあるケーブルが「データ通信対応」であることを確認してください。
もし不明な場合は、以下の対策が有効です。
- PS4購入時に付属していた純正ケーブルを使用する。
- PS4コントローラー対応と明記された新しいケーブルを購入する。
- Androidスマホのデータ転送に使えているケーブルを試す。
「充電はできるけれど繋がらない」という症状の多くは、ケーブルを適切なものに変えるだけで解決します。
対処法4:セーフモードで起動して再認識させる
通常起動で認識しない場合、PS4の「セーフモード」を使って必要最低限の機能で起動し、コントローラーを認識させます。
手順は以下の通りです。
- PS4の電源が切れている状態にする。
- 本体の電源ボタンを押し続ける。
- 「ピッ」と1回目の音が鳴っても指を離さず、約7秒後に2回目の「ピッ」が鳴ったら指を離す。
- 画面に「コントローラをUSBケーブルで接続して、PSボタンを押してください」と表示される。
- 指示通りに接続し、操作できるか確認する。
セーフモードで操作ができれば、そのまま「PS4を再起動する」を選択して通常画面に戻ってください。
対処法5:他のデバイス(PC・スマホ)の登録を解除する
もしPCやスマホに接続した心当たりがある場合は、そちらの機器との接続を断ち切る必要があります。
スマホやPCのBluetooth設定画面を開き、登録されている「DUALSHOCK 4」や「Wireless Controller」のデバイス登録を削除(ペアリング解除)してください。
また、念のため作業中はスマホやPCのBluetooth機能をオフにしておくと、PS4への再接続がスムーズになります。
PC接続時に青点滅して繋がらない場合の解決策
PS4コントローラーをPCゲーム(Steamなど)で使おうとした際に、青点滅して繋がらないケースも増えています。
PC接続特有の手順とトラブルシューティングについて解説します。
PCとのペアリングモード(Share+PSボタン)の正しい手順
PCとBluetooth接続を行うには、コントローラーを強制的にペアリングモードにする必要があります。
単にPSボタンを押すだけでは青点滅して失敗します。以下の正しい手順を実行してください。
- コントローラーの電源が切れていることを確認する。
- 「SHAREボタン」を押しながら、同時に「PSボタン」を長押しする。
- ライトバーが「パッパッパッ」と素早く白く点滅するまで(約5秒間)押し続ける。
- この状態でPC側のBluetooth設定からデバイスを追加する。
この「素早い点滅」がペアリング待機状態の合図です。
通常のゆっくりした青点滅とは意味が異なるため注意してください。
PCがコントローラーを認識しない・青点滅が続く時の設定確認
ペアリング済みにもかかわらず青点滅が続く場合は、PC側のドライバや設定に問題がある可能性があります。
以下の点を確認してください。
- デバイスの削除と再登録: 一度PCのBluetooth設定からコントローラーを削除し、再度ペアリングモードで登録し直す。
- Steam設定: Steamの設定画面にある「コントローラ」項目で、「PlayStationコントローラーのサポート」を有効にする。
- DS4Windowsの利用: 一部のゲームではそのままでは動作しないため、DUALSHOCK 4をXboxコントローラーとして認識させる外部ツール(DS4Windowsなど)の導入を検討する。
青以外はどういう意味?白点滅やオレンジ点滅の原因と対処
コントローラーのライトバーは、青以外にも白やオレンジに点滅することがあります。
それぞれの色が示す状態と対処法を知っておくと、トラブルの原因をより早く特定できます。
白点滅する場合の原因と直し方(接続待機状態)
白点滅は、コントローラーが「ペアリングモード(接続待機中)」であるか、もしくは「接続先を探しているが見つからない状態」を示しています。
PC接続を試みた後に起こりやすい現象です。
この状態からPS4に再接続するには、以下の手順が有効です。
- コントローラーが消灯するまで待つか、PSボタンを10秒以上長押しして電源を切る。
- USBケーブル(データ通信対応)でPS4と有線接続する。
- PSボタンを押してペアリングを完了させる。
オレンジ点滅の意味と直し方(充電トラブル)
オレンジ色の点滅は、通常「充電中」であることを示しています。
正常であれば、ゆっくりと明滅し、満充電になると消灯します。
しかし、以下のような異常な挙動をする場合は注意が必要です。
- 一瞬だけオレンジに光ってすぐ消える: ケーブルの接触不良、またはケーブルが断線しかけている可能性があります。また、使用している充電アダプタの電圧が不安定な場合もこの挙動を示します。
- 全くオレンジに光らない: バッテリーが完全に放電しているか、USBポート(差込口)にホコリが詰まって接触不良を起こしている可能性があります。
対処法としては、別のUSBケーブルに変えてみる、接点復活剤などで端子を清掃する、PS4本体ではなくコンセントからの充電を試すなどが挙げられます。
青点滅のまま充電できない、または色が混ざる場合の対応
青点滅したまま操作も充電もできない場合は、システムがフリーズしている可能性があります。
この場合は前述の「リセットボタン」を押して強制的に電源を切り、再起動してください。
また、青や白、赤などの色が混ざったような不自然な光り方をする場合は、内部基板の故障や水没によるショートの可能性も考えられます。
それでも直らない場合は?故障の判断と買い替えの検討
ここまでの対処法をすべて試しても青点滅が直らない場合、残念ながらコントローラー自体の故障である可能性が高くなります。
最終的な判断基準と、今後の対応について解説します。
別のコントローラーやケーブルで故障箇所を切り分ける
故障しているのが「コントローラー」なのか、「PS4本体」なのか、それとも「ケーブル」なのかを特定する必要があります。
可能であれば、以下の方法で切り分けを行ってください。
- 別のコントローラーを接続してみる: 友人に借りるなどして別のコントローラーが繋がるなら、自分のコントローラーの故障です。
- 別のケーブルを使ってみる: 新品の通信ケーブルでも繋がらないなら、コントローラー側のUSB端子や内部基板の破損が疑われます。
修理依頼と買い替えはどちらがお得か?
DUALSHOCK 4の修理をメーカー(ソニー)に依頼する場合、保証期間外であれば数千円の修理費用がかかります。
また、修理期間中はゲームができません。
一方で、新品の純正コントローラーは生産終了や品薄の影響で価格が高騰している場合があります。
- 修理: 愛着がある、限定モデルである場合は検討の余地あり。
- 買い替え: すぐにゲームを再開したい場合は、純正品を探すか、ソニーライセンス商品(HORI製など)のサードパーティ製コントローラーを購入するのが現実的でお得な選択肢です。
まとめ:PS4コントローラーの青点滅はリセットとケーブル確認で解決!
PS4コントローラーの青点滅は、焦らず対処すれば多くのケースで復旧可能です。
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 青点滅は故障ではなく、ペアリング切れや他機器への接続が主な原因である
- まずはPS4本体のコンセントを抜き、完全放電と再起動を試す
- コントローラー背面の穴を爪楊枝で押し、リセット(初期化)する
- 必ず「データ通信対応」のUSBケーブルを使用して有線接続する
- PCやスマホのBluetooth設定から、古い接続情報を削除する
- どうしても直らない場合はセーフモードでの接続を試みる
- 白点滅は接続待機中、オレンジ点滅の異常は充電環境を見直す
- 全ての対処法が無効なら、本体ではなくコントローラーの故障を疑う
- 修理よりもライセンス品の新品コントローラーへの買い替えがスムーズな場合が多い
まずは手元のケーブルを確認し、リセットボタンを押すところから始めてみてください。
あなたのPS4コントローラーが無事に復活し、再び快適にゲームを楽しめるようになることを願っています。
