FPSや格闘ゲームで勝ちたいけれど、高価なモニターには手が出ないという悩みをお持ちではありませんか。
ゲーミングモニター市場には数多くの製品があふれていますが、性能と価格のバランスが良いモデルを見つけるのは簡単ではありません。
そこで今、圧倒的なコストパフォーマンスで注目を集めているのが、AOCの「24G4/11」です。
実売1万円台後半から2万円台前半という価格帯でありながら、180Hzの高リフレッシュレートとFast IPSパネルを搭載し、さらにスタンド性能まで優れていると話題になっています。
この記事では、AOC 24G4/11のスペック詳細から、実際のゲームでの使用感、そして購入前に絶対に知っておくべき注意点までを網羅的に解説します。
あなたが探していた「失敗しないモニター選び」の答えが、ここに見つかるはずです。
AOC 24G4/11とは？特徴と基本スペックを徹底解説
AOC 24G4/11は、台湾の老舗モニターメーカーAOCが展開するゲーミングブランド「AGON」シリーズのエントリーモデルです。
低価格帯でありながら、上位機種に迫る「180Hzのリフレッシュレート」と「Fast IPSパネル」を採用している点が最大の特徴です。
FPSや格闘ゲームなど、一瞬の判断が勝敗を分けるジャンルにおいて、プレイヤーの能力を最大限に引き出すための設計がなされています。
AOC 24G4/11の主要スペック一覧表（23.8インチ/Fast IPS/180Hz）
まずは、AOC 24G4/11の基本的な仕様を確認しておきましょう。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| パネルサイズ | 23.8インチ |
| パネルタイプ | Fast IPS（ノングレア） |
| 解像度 | フルHD（1920 × 1080） |
| リフレッシュレート | 最大 180Hz |
| 応答速度 | 1ms (GtG) / 0.5ms (MPRT) |
| 色域 | sRGB 126% / DCI-P3 103% |
| 輝度 | 300 cd/m² |
| コントラスト比 | 1000:1 |
| 入力端子 | HDMI 2.0 x 1, DisplayPort 1.4 x 1 |
| スタンド調整 | 高さ、チルト、スイーベル、ピボット対応 |
| HDR | HDR10対応 |
ゲーミングモニターとして必要なスペックが高水準でまとまっていることがわかります。
前モデル（24G2）からの進化点と「Fast IPS」の実力
本機は人気モデルであった「24G2」シリーズの後継機にあたりますが、最大の進化点は「Fast IPSパネル」の搭載です。
従来のIPSパネルは発色が綺麗である反面、応答速度が遅いという弱点がありました。
しかし、24G4/11に採用されているFast IPSは、従来のIPSパネルと比較して約4倍の速さで映像を処理できるとされています。
これにより、IPS特有の美しい色彩を保ちながら、TNパネル並みの高速応答を実現しました。
ゴースト（残像）の少ないクリアな映像で、素早い動きの敵もはっきりと視認することが可能です。
開封レビュー：同梱物と組み立てやすさをチェック
パッケージは環境に配慮したシンプルなデザインに変更されていますが、中身は充実しています。
同梱物はモニター本体、スタンド、ベース、電源ケーブル、HDMIケーブル、DisplayPortケーブルです。
映像ケーブルが2種類とも付属しているため、PCやゲーム機に合わせてすぐ使い始められるのは嬉しいポイントです。
組み立ては非常に簡単で、ドライバーなどの工具を使わずに設置できます。
スタンドのアームを本体背面のブラケットにはめ込み、ベースを取り付けてネジを手で回すだけで完了します。
ベース部分は以前のモデルからデザインが一新され、コンパクトな六角形（ヘキサゴン形状）になりました。
デスク上の占有面積が小さいため、マウスパッドやキーボードの配置に余裕が生まれます。
【おすすめな点】AOC 24G4/11がコスパ最強と言われる5つの理由
なぜこのモニターがこれほどまでに支持されているのでしょうか。
それは、価格以上の性能と機能を備えているからです。
ここでは、AOC 24G4/11が「コスパ最強」と評価される具体的な5つの理由を解説します。
残像感なし！リフレッシュレート180Hzと応答速度1ms(GtG)の快適さ
一般的なゲーミングモニターの144Hzや165Hzを超え、180Hzという高いリフレッシュレートを実現しています。
1秒間に180回画面を書き換えることで、敵の動きが非常に滑らかに見え、エイム（照準合わせ）の精度向上が期待できます。
さらに、オーバードライブ機能を適切に設定（通常は「中」設定が推奨されます）することで、応答速度1ms（GtG）の性能を発揮します。
これにより、素早い視点移動を行った際でも背景がブレにくく、敵の輪郭をくっきりと捉え続けることができます。
画質が綺麗！sRGB 126%の広色域とHDR10対応
ゲーミング性能だけでなく、画質の良さも特筆すべき点です。
色域カバー率はsRGB 126%、DCI-P3 103%（CIE1976）という、この価格帯では驚異的な数値を誇ります。
色が濃く、鮮やかに表示されるため、ゲームの世界観をリッチに楽しめるだけでなく、動画視聴やちょっとしたクリエイティブ作業にも十分対応可能です。
HDR10にも対応しており、明暗差のある映像も表現力豊かに再生できます。
この価格帯では異例！高さ・回転・角度調整が自由自在な「高性能スタンド」
低価格帯のモニターでは、スタンド機能が「角度調整（チルト）のみ」に制限されていることがよくあります。
しかし、AOC 24G4/11はフルスペックの調整機能を備えています。
最大130mmの高さ調整、左右の首振り（スイーベル）、上下の角度調整（チルト）、そして画面を縦にするピボット（回転）機能まで完備しています。
自分の姿勢に合わせて最適な位置にモニターを固定できるため、長時間のプレイでも疲れにくく、別途モニターアームを購入する必要もありません。
FPSで有利になる「ゲームカラー」や「ダイヤルポイント（照準）」機能
ゲームプレイを有利にするための独自機能も充実しています。
「ゲームカラー」機能を使えば、彩度を20段階で調整でき、敵を見つけやすくしたり、自分好みの色合いに設定したりできます。
また、「ダイヤルポイント」機能は、画面中央に照準マークを常に表示させる機能です。
FPSなどで腰撃ち（サイトを覗かずに撃つこと）をする際のガイドとして非常に役立ちます。
さらに、暗い場所を明るく補正する「シャドウコントロール」機能も搭載されており、暗所に隠れた敵の視認性を高めることができます。
実売1万円台後半～2万円台前半という圧倒的な価格設定
これだけの機能を備えていながら、市場価格は非常に手頃です。
他メーカーであれば3万円近くするようなスペックを、2万円前後で提供している点は驚異的と言えます。
初めてゲーミングモニターを購入する学生や、コストを抑えて環境を整えたいゲーマーにとって、これ以上ない選択肢となっています。
【注意点】購入前に知っておくべきAOC 24G4/11のデメリット
メリットの多い本機ですが、コストダウンのために削られている機能や、使用環境によっては不便に感じる点も存在します。
購入後に後悔しないよう、以下のデメリットもしっかり確認しておきましょう。
スピーカーは非搭載！別途ヘッドホンやスピーカーが必要
最も注意すべき点は、スピーカーが内蔵されていないことです。
PCやゲーム機とHDMIケーブルで接続しても、モニター本体からは音が出ません。
そのため、音を聞くにはモニター背面の音声出力端子にヘッドホンや外部スピーカーを接続するか、PCやゲーム機に直接オーディオ機器を繋ぐ必要があります。
「音が出ない」というトラブルの多くは仕様によるものなので、事前に音声環境を準備しておきましょう。
接続端子が少ない？HDMIとDisplayPortは各1つのみ
入力端子はHDMI 2.0が1つ、DisplayPort 1.4が1つの合計2ポートのみです。
例えば、PCとPS5とSwitchを同時に接続しておきたいといった場合、端子が足りなくなります。
複数のゲーム機を頻繁に切り替えて使う予定の方は、HDMI切替器（セレクター）を別途用意するか、ケーブルを差し替える手間が発生することを覚悟してください。
操作ボタンが押しにくい？OSDメニューの操作性について
画面設定を行うためのOSD（オンスクリーンディスプレイ）メニューの操作ボタンは、モニターの下部に配置されています。
しかし、これらは物理的なプッシュボタンであり、ジョイスティックタイプではありません。
どのボタンがどの機能に対応しているかが直感的に分かりにくく、手探りで操作すると押し間違いが発生しやすいという声があります。
ただし、AOCが提供している「G-Menu」という無料ソフトウェアをPCにインストールすれば、マウス操作で画面設定が可能になるため、このデメリットは解消できます。
HDRはおまけ程度？輝度300cd/m²の実力
HDR10に対応していますが、最大輝度は300cd/m²です。
本格的なHDR映像体験に求められる輝度（400cd/m²以上や600cd/m²以上）には届きません。
HDRをオンにすると画面全体の輝度が固定され、細かい設定ができなくなる場合もあります。
劇的な映像美を期待する機能というよりは、「HDRコンテンツを表示できる」というレベルの機能だと捉えておくのが無難です。
競技性の高いゲームでは、視認性を確保するためにHDRをオフにして運用するユーザーも多くいます。
【評判・口コミ】AOC 24G4/11のユーザー評価を分析
実際にこのモニターを使用しているユーザーからはどのような評価が寄せられているのでしょうか。
良い口コミと悪い口コミの両面から分析します。
良い口コミ：「ヌルヌル動く」「スタンドが優秀」「色が鮮やか」
多くのユーザーが高く評価しているのは、やはり「映像の滑らかさ」と「スタンドの品質」です。
「60Hzのモニターから乗り換えたが、世界が変わったようにヌルヌル動く」
「2万円以下のモニターなのに、高さ調整ができるスタンドがついているのは神コスパ」
「IPSパネルなので色が綺麗で、ゲーム以外の動画鑑賞でも満足度が高い」
といった声が多く、価格に対する満足度は非常に高い傾向にあります。
悪い口コミ：「初期設定が明るすぎる」「ドット抜けの報告」「音が出ない（仕様）」
一方で、いくつかのネガティブな意見も見られます。
「箱から出した状態だと画面が明るすぎて目が痛くなるので、輝度を下げる設定が必須」
「ドット抜け（画素欠け）があった」
「スピーカーがついていると思って買ったが、音が鳴らなくて焦った」
初期設定の輝度は高めに設定されていることが多いため、使用環境に合わせて調整が必要です。
また、ドット抜けは液晶パネルの特性上、どのメーカーでも一定の確率で発生しうるものですが、購入店によっては交換保証などが用意されている場合もあるので確認をおすすめします。
プロゲーマーやレビュアーからの評価まとめ
多くのガジェットレビュアーやゲーム実況者も、このモニターを「エントリーモデルの決定版」として推奨しています。
特に、Overdrive設定を「中（Medium）」にした際の応答速度と残像感のバランスが絶妙であると評価されています。
「強（Strong）」設定にするとオーバーシュート（逆残像）が発生しやすいため、適切な設定を行えば、上位モデルに匹敵する視認性を得られるとの評価が一般的です。
AOC 24G4/11のゲーム性能検証！FPSやPS5での使用感
スペック上の数値だけでなく、実際のゲームプレイにおいてどのようなパフォーマンスを発揮するのか検証します。
VALORANTやApex Legendsでの視認性と残像感（ゴースト）チェック
VALORANTやApex Legendsのような動きの激しいFPSタイトルにおいて、180Hzの恩恵は絶大です。
振り向きざまのエイムや、高速で移動する敵を追う際の視認性が高く、残像感（ゴースト）は極めて低く抑えられています。
Fast IPSパネルの恩恵により、黒挿入機能（MBR）を使わなくても十分にクリアな像が得られます。
これにより、目が疲れにくく、長時間のランクマッチでも集中力を維持しやすい環境が整います。
ストリートファイター6（格ゲー）での遅延と応答速度
ストリートファイター6などの格闘ゲームでは、入力遅延の少なさが極めて重要です。
AOC 24G4/11は「Low Input Lag」機能を搭載しており、USB機器からの入力遅延を抑制します。
実測値ベースのレビューでも、入力遅延は非常に少ないレベルにあると報告されており、1フレームを争う格闘ゲームでも安心して使用できる性能を持っています。
PS5接続時は120Hzに対応しているか？
PlayStation 5との接続においても、フルHD解像度で120Hzのリフレッシュレートに対応しています。
Call of Dutyやフォートナイトなど、PS5の120fps対応タイトルを滑らかな映像でプレイ可能です。
ただし、PS5は最大でも120Hzまでの出力となるため、モニターの性能である180Hzをフルに活かせるのはPC接続時のみとなります。
それでも、一般的な60Hzのテレビと比較すれば、その差は歴然です。
AOC 24G4/11と他社ライバル機種との比較
同価格帯にはライバルとなる機種がいくつか存在しますが、それらと比べてAOC 24G4/11はどう優れているのでしょうか。
BenQやPixio、IODATAの同価格帯モニターとの違い
BenQのエントリーモデルやPixio、IODATAの製品も人気ですが、AOC 24G4/11が頭一つ抜けている点は「色域の広さ」と「スタンド性能」です。
他社の同価格帯モデルでは、色域がsRGB 99%程度であったり、スタンドがチルト（角度調整）のみであったりする場合が多いです。
これに対し、sRGB 126%の広色域とフル調整可能なスタンドを備えている点で、AOC 24G4/11は総合的なコストパフォーマンスで勝っています。
24G4/11と「24G4E/11（スタンド固定版）」のどちらを買うべきか？
AOCには、型番に「E」がついた「24G4E/11」というモデルも存在します。
これはモニター部分のスペックは全く同じで、スタンド機能のみ簡素化（チルト調整のみ）された廉価版です。
もし、最初からモニターアームを使用する予定であれば、少し価格の安い「24G4E/11」を選ぶのも賢い選択です。
しかし、付属のスタンドを使用する予定であれば、数千円の差で快適性が大きく変わるため、調整機能付きの「24G4/11」を強くおすすめします。
【結論】AOC 24G4/11はどんな人におすすめ？
ここまで解説してきた特徴を踏まえ、AOC 24G4/11がどのようなユーザーに最適なのかをまとめます。
FPS・格ゲー初心者から中級者の入門機として最適
初めてゲーミングモニターを購入する方にとって、これ以上の選択肢はないと言えるほどの完成度です。
180Hzの滑らかさと、Fast IPSの応答速度があれば、デバイスのせいで負ける言い訳はできなくなります。
勝利にこだわるゲーマーの最初の一台として最適です。
安くても機能に妥協したくないコスパ重視派におすすめ
予算は限られているけれど、画質もスタンド機能も妥協したくないという欲張りなニーズに応えてくれます。
「安かろう悪かろう」ではなく、「価格以上の価値がある」製品を求めている方にぴったりです。
サブモニターやデュアルディスプレイ用としても優秀
ベゼル（枠）が薄いフレームレスデザインを採用しているため、2台並べてデュアルディスプレイにする際も違和感がありません。
メインモニターとしても十分な性能ですが、IPSパネルで見やすいため、将来的に上位機種に買い替えた後も優秀なサブモニターとして長く使い続けられます。
まとめ：AOC 24G4/11でゲーミング環境をアップグレード
- 180Hzの高リフレッシュレートで映像が驚くほど滑らか
- Fast IPSパネル搭載により応答速度が速く残像感が少ない
- sRGB 126%の広色域でゲームも動画も美しい映像で楽しめる
- 高さ・回転・角度調整が可能な高機能スタンドが付属する
- 実売2万円前後という圧倒的なコストパフォーマンスを実現
- スピーカーは非搭載のため別途音声出力機器が必要
- 入力端子はHDMIとDisplayPortが各1つのみで拡張性は限定的
- OSDメニューのボタン操作は慣れが必要だがPCソフトで代用可能
- PS5の120Hz出力にも完全対応し家庭用ゲーム機でも使える
- 初めてのゲーミングモニターとして最適な「失敗しない」一台
