パナソニック(Panasonic)の「VIERA(ビエラ)」は、その高い画質と音響技術で長年多くの支持を集めています。
特に65インチの大画面モデルは、リビングでの映画鑑賞やスポーツ観戦に迫力ある臨場感をもたらしてくれます。
しかし、パナソニックの65インチテレビには、最高画質の「有機ELテレビ」から、明るい部屋でも見やすい「Mini LED・液晶テレビ」まで、多様なラインナップが存在します。
さらに2025年モデルでは、有機ELパネルが進化し、OSには「Fire TV」が引き続き搭載されるなど、選ぶうえで知っておきたいポイントも変化しています。
この記事では、2025年の最新モデルを中心に、パナソニックの65インチテレビのおすすめモデルを厳選してご紹介します。
それぞれの特徴や選び方のポイントを徹底比較し、あなたに最適な一台を見つけるお手伝いをします。
パナソニック 65インチテレビ 2025年の主な特徴
2025年に登場したパナソニックのテレビ(Bシリーズ)は、2024年モデル(Aシリーズ)からいくつかの重要な進化を遂げています。
特に注目すべきは、有機ELのフラッグシップモデルに採用された新パネルと、液晶モデルのバックライト技術の変更です。
有機ELは新パネル「プライマリーRGBタンデム」搭載へ
2025年の有機EL最上位モデル「Z95B」シリーズには、LG開発の新世代パネル「プライマリーRGBタンデム」が搭載されました。
これは、2024年モデル「Z95A」の「マイクロレンズアレイ」とは異なるアプローチで、有機ELの課題であった輝度を大幅に向上させています。
あわせて、パナソニック独自の放熱技術「サーマルフロー」も搭載し、パネルの性能を最大限に引き出す設計となっています。
液晶はMini LEDモデルを拡充(量子ドットは非搭載)
液晶テレビの分野では、2025年も「Mini LED」バックライト搭載モデル「W95B」が最上位としてラインナップされています。
2024年モデル(W95A)と比較してバックライトの分割駆動エリア数が約2.5倍に細分化され、コントラスト性能が向上しました。
ただし、2024年モデルに搭載されていた「量子ドット」技術は非搭載となり、代わりにパナソニック独自の「リアルタイム色チューニング」で鮮やかな色再現を目指しています。
OSは「Fire TV」を継続搭載
2024年モデルから採用された「Fire TV」 OSは、2025年モデルにも引き続き搭載されています。
これにより、TVerやU-NEXTなど、以前の独自OSでは非対応だったアプリも利用可能になり、操作もサクサクと軽快になりました。
一方で、利用にはAmazonアカウントが必須となる点や、従来のビエラとはリモコンの操作性(録画ボタンや字幕設定の方法など)が異なる点には注意が必要です。
【パナソニック】65インチテレビおすすめ5選 徹底比較
2025年11月時点でのおすすめモデルを、パネルの種類や特徴、価格帯のバランスを考慮して5つ厳選しました。
| モデル名 | パネル種類 | 特徴 |
| TV-65Z95B | 有機EL (プライマリーRGBタンデム) | 2025年フラッグシップ。輝度が大幅向上した最高画質。 |
| TV-65Z90B | 有機EL (高輝度パネル) | 2025年スタンダード。スイーベル(首振り)スタンド復活。 |
| TV-65W95B | Mini LED 液晶 | 2025年液晶最上位。高コントラストで明るい部屋に強い。 |
| TV-65W90B | 液晶 (高輝度・直下型) | 2025年液晶ハイグレード。価格を抑えたい方向け。 |
| TV-65Z95A | 有機EL (マイクロレンズ) | 2024年フラッグシップ。新モデル登場で価格が狙い目。 |
パナソニック 65インチテレビ おすすめモデル紹介
上記の5モデルについて、それぞれの詳細な特徴を解説します。
1.【有機EL・最高峰】パナソニック VIERA TV-65Z95B
2025年のフラッグシップ(最上位)モデルです。
最大の特徴は、新世代の「プライマリーRGBタンデム」有機ELパネルの採用です。
これにより、従来の有機ELの強みである完璧な黒の表現はそのままに、輝度が劇的に向上しました。
パナソニック独自のパネル空冷技術「サーマルフロー」と、スピーカーシステム「360立体音響サウンドシステム+」も搭載し、画質も音質も妥協したくない方におすすめする、まさに最高峰のモデルです。
2.【有機EL・バランス】パナソニック VIERA TV-65Z90B
2025年のスタンダード有機ELモデルが「Z90B」です。
最上位「Z95B」のパネルとは異なりますが、高輝度な有機ELパネルを搭載し、従来の有機ELテレビを凌駕する高画質を実現しています。
Z95Bとの大きな違いは音響システムとパネルですが、価格とのバランスに優れています。
また、65インチモデルでは、ユーザーから要望の多かった「スイーベル(首振り)スタンド」が復活した点も大きな魅力です。
3.【液晶・Mini LED】パナソニック VIERA TV-65W95B
2025年の液晶テレビにおける最上位モデルです。
「Mini LED」バックライトと高画質エンジンにより、従来の液晶テレビの弱点であった黒の締まりを大幅に改善しています。
有機ELに迫る高コントラストと、液晶ならではの高い輝度を両立しており、日中の明るいリビングでの視聴が多い方には特におすすめです。
2024年モデル(W95A)からバックライト制御がさらに細かくなり、画質が向上しています。
4.【液晶・高コスパ】パナソニック VIERA TV-65W90B
Mini LED非搭載の液晶モデルで、価格を抑えたい方におすすめなのが「W90B」です。
最上位のW95Bには一歩譲りますが、「直下型高輝度液晶」と倍速パネルを搭載しており、明るく美しい映像となめらかな動きの再現が可能です。
Fire TV搭載による豊富なネット動画対応など、機能面も充実しており、コストパフォーマンスに優れたハイグレードモデルと言えます。
5.【型落ち・狙い目】パナソニック VIERA TV-65Z95A
こちらは2024年のフラッグシップ有機ELモデルです。
「マイクロレンズ有機ELパネル」を搭載し、発売当時はビエラ史上最高の高画質とされていました。
2025年の新モデル「Z95B」が登場したことにより、在庫限りとなりますが価格が下がっている可能性があります。
最新パネル技術にはこだわりつつ、少しでも価格を抑えて最高クラスの有機ELを手に入れたい方にとっては、絶好の「狙い目」モデルです。
パナソニックの65インチテレビ 選び方のポイント
最後に、パナソニックの65インチテレビを選ぶ際に確認すべき3つのポイントを解説します。
パネルの種類で選ぶ(有機EL vs Mini LED・液晶)
最も重要な選択肢がパネルの種類です。
映画館のような完璧な黒とコントラストを最優先するなら「有機EL」(Z95B, Z90B, Z95A)がおすすめです。
一方、日中の明るいリビングでの視聴がメインで、輝度(明るさ)とコントラストのバランスを重視するなら「Mini LED液晶」(W95B)が適しています。
予算を重視しつつ、パナソニックの高画質な液晶テレビを選びたい場合は「通常液晶」(W90B)が良い選択肢となります。
搭載OS「Fire TV」の特徴を理解する
2024年以降のモデルは、ほぼ全て「Fire TV」を搭載しています。
メリットは、TVerやU-NEXT、DAZNなど対応アプリが非常に豊富で、動作が軽快な点です。
デメリットは、利用にAmazonアカウントが必須であること、そして「録画ボタン」がリモコンの押しやすい位置になかったり、字幕設定がメニューの深い階層にあったりと、従来のビエラとは操作感が異なる点です。
この操作感の違いを受け入れられるかが一つのポイントになります。
便利な機能(スイーベルスタンド)
パナソニックのテレビは、長らく首振り機能(スイーベル)が非搭載のモデルが続いていました。
しかし、2025年モデルの「Z90B」(55/65型)では、待望のスイーベルスタンドが復活しました。
食事をしながら見る時や、部屋のレイアウトに合わせて少し角度を変えたい場合に非常に便利な機能です。
この機能が必要な方は、「Z90B」が有力な候補となります。
まとめ
パナソニックの65インチテレビは、2025年モデルの登場により、選択肢がさらに広がりました。
圧倒的な最高画質を求めるなら、新パネル搭載の有機EL「TV-65Z95B」。
価格と画質のバランス、そして首振り機能の利便性を取るなら、有機EL「TV-65Z90B」。
明るいリビングでの視聴がメインなら、液晶最上位のMini LED「TV-65W95B」。
価格がこなれた型落ちのフラッグシップ「TV-65Z95A」も、非常に魅力的な選択肢です。
ご自身の視聴環境や予算、そしてFire TVの操作性なども考慮しながら、最適な一台を選んでください。
