アイリスオーヤマの24インチチューナーレステレビ「LTL-24WG-F1」が注目を集めています。
インターネット動画の視聴に特化し、2万円台から購入可能という価格設定が魅力ですが、実際の画質や使い勝手、注意点などが気になる方も多いでしょう。
地上波放送が見られないという割り切りが必要なモデルだからこそ、その特徴やスペックを正しく理解することが重要です。
この記事では、アイリスオーヤマ LTL-24WG-F1の評判や口コミ、メリット・デメリットを徹底的にレビュー解説し、どのような人に最適なモデルなのかを明らかにします。
アイリスオーヤマ LTL-24WG-F1 レビュー総まとめ:買うべき人、避けるべき人
【結論】ネット動画専用と割り切れば「買い」の1台
アイリスオーヤマ LTL-24WG-F1は、地上波放送を一切見ず、NetflixやYouTubeなどのネット動画視聴(VOD)専用として使うのであれば、非常にコストパフォーマンスが高い「買い」の製品です。
アンテナ配線が不要で、Wi-Fi環境さえあれば好きな場所に設置できる手軽さが魅力です。
さらに、Chromecast built-inやGoogleアシスタントによる音声操作など、スマートテレビとしての機能も充実しています。
ただし、地上波・BS/CS放送は一切視聴できず、画素数もHD解像度(1366×768)である点は、購入前に必ず理解しておく必要があります。
LTL-24WG-F1がおすすめな人の特徴
本製品は、以下のような特徴を持つ人に特におすすめです。
- 地上波放送をまったく見ない人
- ネット動画配信サービス(VOD)の視聴がメインの人
- 寝室や子供部屋、書斎などに置く2台目のテレビを探している人
- ゲームや動画鑑賞専用のモニターとして使いたい人
- アンテナ端子の位置を気にせず、手軽に設置したい人
- 購入費用をできるだけ抑えたい人
LTL-24WG-F1をおすすめしない人の特徴
一方で、以下のような人にはLTL-24WG-F1はおすすめできません。
- 地上波・BS/CS放送を少しでも見たい人(別途チューナーが必要になります)
- フルHD(1920×1080)以上の高精細な画質を求める人
- PCモニターとして至近距離で文字を長時間見る人
- 複数の機器を同時に接続するため、HDMI端子が3つ以上必要な人
LTL-24WG-F1の最大の特徴とは?ネット動画特化の魅力を解説
そもそも「チューナーレステレビ」とは?地上波は映る?
チューナーレステレビとは、その名の通り、地上波デジタル放送やBS/CS放送を受信するための「チューナー」を搭載していないテレビのことです。
そのため、壁のアンテナ端子にアンテナケーブルを接続しても、テレビ放送は一切映りません。
主な用途は、インターネット回線に接続し、YouTube、Amazonプライム・ビデオ、Netflixといった動画配信サービス(VOD)を大画面で楽しむことに特化しています。
Chromecast built-in搭載でスマホからのキャストが簡単
本機は「Chromecast built-in(クロームキャスト ビルトイン)」機能を搭載しています。
これにより、同じWi-Fiネットワークに接続されたスマートフォン、タブレット、ノートパソコンの画面を、ワイヤレスでLTL-24WG-F1に映し出す(キャストする)ことが可能です。
スマートフォンの小さな画面で見ていた動画や写真を、大画面で手軽に楽しめます。
Googleアシスタント対応リモコンで音声操作が可能
付属のリモコンには「Googleアシスタントボタン」が搭載されています。
ボタンを押しながらリモコンに話しかけるだけで、見たい動画の検索、特定のアプリの起動、音量の調整といった操作が音声で簡単に行えます。
文字入力の手間が省けるため、非常に便利な機能です。
【評判・口コミ】LTL-24WG-F1の画質や操作性はどう?
画質に関する評判:「VAパネルでコントラストは良い」「解像度は価格相応」
LTL-24WG-F1は、液晶パネルに「VAパネル」を採用しています。
VAパネルはコントラスト比が高く、黒が引き締まって見えるため、暗いシーンの多い映画などでは深みのある映像が楽しめると評価されています。
また、HDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応しており、対応コンテンツでは明暗の表現力が向上します。
一方で、画素数はHD解像度(1366×768)です。
24インチというサイズではフルHD(1920×1080)との差は感じにくいものの、至近距離で見たり、PCモニターとして使用したりすると、文字の精細さなどで「価格相応」と感じる場合があります。
音質(Dolby Audio)に関する口コミ:「思ったより良い」「こだわりたいなら外部スピーカー推奨」
スピーカーは3W+3Wの構成で、「Dolby Audio(ドルビーオーディオ)」に対応しています。
AmazonやYahoo!ショッピングなどの口コミでは、「普通に動画を見る分には十分」「価格を考えれば思ったより良い」といった声が見られます。
ただし、映画や音楽ライブの迫力あるサウンドを求める場合は、内蔵スピーカーだけでは物足りなさを感じる可能性が高いです。
音質にこだわりたい場合は、光デジタル音声出力端子やヘッドホン端子を利用して、外部スピーカーやサウンドバーを接続することが推奨されます。
操作性・リモコンに関する評価:「シンプルで使いやすい」「ネット動画ボタンが便利」
OSにはGoogle TV(またはAndroid TV系)が搭載されていると推測され、スマートフォンに近い直感的な操作が可能です。
Yahoo!ショッピングのレビューでは「設定も簡単で快適に使えてます」といった評価もあり、セットアップも難しくないようです。
付属のリモコンにはYouTube、Netflix、Prime Videoなどへのダイレクトボタンが配置されており、見たいサービスに素早くアクセスできる点が便利だと評価されています。
ゲームモニターとしての使用感は?
レビューの中には「息子のゲームモニター用に購入」といった声もあり、ゲーム用途での使用者も一定数います。
応答速度などの詳細なスペックは公開されていませんが、カジュアルにゲームを楽しむ分には問題なく使用できるレベルです。
24インチというサイズ感は、デスク上に置いてパーソナルモニターとして使うのにも適しています。
LTL-24WG-F1を選ぶメリット(おすすめな点)
メリット1:アンテナ配線不要で設置場所を選ばない
最大のメリットは、チューナー非搭載によりアンテナ配線が一切不要な点です。
Wi-Fi(無線LAN)環境と電源コンセントさえ確保できれば、アンテナ端子の位置に関係なく、寝室、書斎、キッチンなど、家中の好きな場所に自由に設置できます。
メリット2:ネット動画視聴に特化したシンプル機能
機能がネット動画視聴に絞られているため、操作がシンプルで分かりやすいのも魅力です。
地上波の複雑な録画予約やチャンネル設定などが一切不要で、電源を入れればすぐに使い慣れた動画配信サービスの世界が広がります。
メリット3:VAパネルとHDR対応でメリハリのある映像
前述の通り、液晶パネルには高コントラストが特徴の「VAパネル」を採用しています。
さらに、明暗の表現力を高める「HDR」にも対応しているため、価格を抑えながらもメリハリのある映像表現が可能です。
メリット4:2万円台から購入できる高いコストパフォーマンス
2025年10月時点のデータベース情報によると、最安価格は2万円台前半(¥22,500~¥22,800)となっています。
過去にはAmazonのタイムセールで1万円台後半(¥17,800)で販売された実績もあり、スマート機能やHDR対応を備えた24インチモデルとしては、非常に高いコストパフォーマンスを誇ります。
購入前に知るべき注意点(デメリット)
注意点1:地上波・BS/CS放送は一切視聴できない
最も重要な注意点であり、デメリットです。
本製品はチューナーレステレビであるため、アンテナケーブルを接続しても、ニュースやドラマなどのテレビ放送は一切視聴できません。
もし後からテレビ放送も見たくなった場合は、別途外付けのチューナーを購入し、HDMIで接続する必要があります。
注意点2:解像度はフルHDではなくHD(1366×768)
画面の精細さを示す画素数は、フルHD(1920×1080)よりも粗いHD(ハイビジョン)解像度です。
24インチの画面サイズであれば、少し離れて視聴する分には大きな問題になりにくいですが、PCモニターとしてデスク上で文字を多用する場合や、画質にこだわる方には物足りない可能性があります。
注意点3:すべての動画配信アプリがプリインストールされている訳ではない
Google TV(またはAndroid TV系)を搭載し、Google Play ストアから多くのアプリをダウンロード可能です。
しかし、購入した時点でTVerやABEMAなど、ご自身が見たいすべての動画配信アプリが最初からインストールされているとは限りません。
必要なアプリが見当たらない場合は、ご自身でストアから検索し、インストール作業を行う必要があります。
アイリスオーヤマ LTL-24WG-F1のスペック(仕様)を徹底チェック
LTL-24WG-F1の主なスペック(仕様)を一覧表にまとめます。
画面サイズと本体寸法・重量
| 項目 | スペック |
| 画面サイズ | 24V型 |
| 本体寸法(スタンド込) | 幅約55.3×奥行約14.5×高さ約37 cm |
| 本体質量(スタンド込) | 約2.7kg |
パネル種類(VAパネル)と画素数(1366×768)
| 項目 | スペック |
| パネル方式 | VA |
| バックライト | 直下型LEDバックライト |
| 画素数(水平×垂直) | 1366×768 (HD) |
| HDR対応 | 〇 |
搭載されている接続端子一覧(HDMI×2、USB×1など)
| 項目 | スペック |
| HDMI端子 | 2 (うち1つはARC対応) |
| USB端子 | 1 (USB2.0) |
| AV入力端子 | 1 (3.5mm4極ミニジャック) |
| 音声出力端子 | 光デジタル音声出力×1、3.5mmステレオミニジャック×1 |
| LAN端子 | 1 (RJ45) |
| 無線LAN | 〇 |
スピーカー出力(3W+3W)と対応サウンド
| 項目 | スペック |
| スピーカー | 2チャンネル |
| 音声実用最大出力 | 3W+3W |
| 対応サウンド | Dolby Audio |
付属品(リモコン、スタンド)一覧
| 項目 | 内容 |
| 主な付属品 | Bluetoothリモコン、リモコン用単4形乾電池×2、スタンド×2、スタンド固定用ねじ×4、AV入力アダプター、取扱説明書、保証書 |
LTL-24WG-F1の価格はいくら?最安値情報とコスパを検証
現在の最安値価格と価格推移
データベース(2025年10月11日時点)によると、LTL-24WG-F1の最安価格はAmazon.co.jpの¥22,800(税込・送料無料)です。
ただし、価格.comの情報では¥25,743(前週比:+7,943円)というデータもあり、販売店や時期によって価格は変動しやすい傾向にあります。
過去にはAmazonのタイムセールで¥17,800(22%オフ)になった実績(2025年9月10日時点)も確認されており、お得に購入するならセール時期を狙うのが賢明かもしれません。
主な販売店(Amazon、Qoo10、Yahoo!ショッピング)はどこ?
現在、LTL-24WG-F1は以下のオンラインストアで主に取り扱われています。
- Amazon.co.jp
- Yahoo!ショッピング(アイリスプラザ Yahoo!店、ウエノ電器 Yahoo!店など)
- Qoo10 EVENT
- モノタロウ(法人向け)
【考察】機能と価格から見るコストパフォーマンスは高いか
結論として、LTL-24WG-F1のコストパフォーマンスは「非常に高い」と評価できます。
2万円台前半、セール時なら1万円台で、Googleアシスタントによる音声操作、Chromecast built-in、HDR対応VAパネル、Dolby Audioといった現代的なスマート機能と基本性能を備えた24インチモデルが手に入るためです。
地上波が不要という条件さえクリアできれば、これ以上ない選択肢の一つと言えるでしょう。
他の24インチモデルと何が違う?競合製品と比較
アイリスオーヤマ「LUCA LT-24WGX-F1」との違いは?
アイリスオーヤマのラインナップには、よく似た型番の「LUCA LT-24WGX-F1」が存在します。
最大の違いは「チューナーの有無」です。
LT-24WGX-F1は地上波/BS/CSチューナーを内蔵しており、テレビ放送の視聴と裏番組録画に対応しています。
こちらもGoogle TVを搭載しているため、ネット動画も楽しめます。
地上波もネット動画も見たい人はLT-24WGX-F1、ネット動画だけで良い人はLTL-24WG-F1と、明確に住み分けがされています。価格はチューナーを搭載する分、LT-24WGX-F1の方が高くなります(最安値¥26,800~)。
アイリスオーヤマ「LUCA LT-24WSX-F1」との違いは?
「LUCA LT-24WSX-F1」もチューナーを内蔵した24インチモデルです。
LT-24WGX-F1との違いは、こちらがスマート機能(Google TVなど)を搭載していない点です。
純粋に地上波の視聴とWチューナーによる裏番組録画を目的とした、シンプルな液晶テレビです。
最安値は¥23,030とLTL-24WG-F1に近いですが、用途が全く異なります。
他社チューナーレステレビ(YAMAZEN QRH-24TL2Kなど)と比べてどう?
他社の競合モデルとして、YAMAZEN(山善)の「キュリオム QRH-24TL2K」が挙げられます。
こちらも24インチのチューナーレステレビで、最安値は¥18,800と、LTL-24WG-F1よりもさらに安価な設定が魅力です。
LTL-24WG-F1が優位な点としては、アイリスオーヤマというブランドの信頼性に加え、VAパネル採用によるコントラストの高さや、Dolby Audio対応といった画質・音質面でのスペックが明示されている点が挙げられます。
まとめ:アイリスオーヤマ LTL-24WG-F1 レビュー解説
アイリスオーヤマ LTL-24WG-F1は、特定のニーズを持つユーザーにとって、この上なく魅力的な製品です。
最後に、どのような使い方に最適かをまとめます。
一人暮らしで地上波を見ない人
テレビ放送の受信契約(NHK受信料含む)をせず、ネット動画だけでエンタメを完結させたい一人暮らしの方に最適です。
アンテナ工事や配線の手間がなく、Wi-Fi設定だけですぐに利用を開始できます。
寝室や子供部屋用のセカンドテレビが欲しい人
リビングにはメインの大型テレビがあり、寝室で寝る前に少し動画を見たり、子供部屋でアニメやゲームを楽しんだりするための2台目(サブ機)として非常に優秀です。
軽量(約2.7kg)で移動も簡単なため、様々な部屋で活用できます。
大画面でゲームやネット動画を楽しみたい人
普段スマートフォンやタブレットで見ている動画を、24インチの画面で楽しみたい場合に適しています。
また、HDMI端子が2系統あるため、Nintendo SwitchやPlayStationなどのゲーム機を接続する専用モニターとしても活躍します。
- LTL-24WG-F1はネット動画専用のチューナーレステレビである
- 地上波・BS/CS放送は一切視聴できない点が最大の注意点
- 最安値は2万円台前半でコストパフォーマンスが非常に高い
- VAパネルとHDR対応で価格以上の画質が期待できる
- 解像度はフルHDではなくHD(1366×768)である
- Googleアシスタント搭載リモコンで音声操作が可能
- Chromecast built-in機能でスマホ画面をキャストできる
- アンテナ配線不要でWi-Fiと電源があればどこでも設置可能
- 音質はDolby Audio対応だが、こだわり派は外部スピーカー推奨
- 地上波も見たい場合は「LT-24WGX-F1」が選択肢となる
