最近注目を集めているチューナーレステレビですが、「便利そうだけど、あとから後悔しないかな?」と不安に感じている方もいるかもしれません。
インターネット動画の視聴に特化している一方で、従来のテレビとは大きく異なるため、購入してから「やめとけばよかった」と感じるケースも少なくないのが実情です。
この記事では、チューナーレステレビの購入を検討している方へ向けて、後悔しやすいポイントや事前に知っておくべきデメリットを徹底的に解説します。
最後まで読めば、チューナーレステレビが本当にご自身のライフスタイルに合っているのかを、正確に判断できるようになるでしょう。
【結論】チューナーレステレビはやめとけと言われる5つの理由
チューナーレステレビの購入を「やめとけ」と言われる主な理由は、従来のテレビでは当たり前だった機能が備わっていない点にあります。
具体的には、以下の5つのデメリットが挙げられます。
これらのポイントを理解しないまま購入すると、後悔につながる可能性が高くなります。
理由①:地上波・BS・CS放送が一切見られない
チューナーレステレビは、その名前の通り、テレビ放送を受信するためのチューナーが搭載されていません。
そのため、アンテナケーブルを接続しても、地上波やBS・CSの番組をリアルタイムで視聴することは一切できません。
理由②:テレビ番組の録画機能がまったくない
一般的なテレビでは外付けHDDなどを接続して番組を録画できますが、チューナーレステレビは放送を受信できないため、録画という概念そのものが存在しません。
見逃し配信サービスで代用は可能ですが、全ての番組が対象ではない点に注意が必要です。
理由③:ネット環境が必須で、通信が不安定だと映らない
チューナーレステレビは、すべてのコンテンツをインターネット経由で視聴します。
そのため、安定したWi-Fiなどのインターネット環境が必須となり、通信が不安定な場合は映像が途切れたり、画質が低下したりする原因になります。
理由④:一部の格安モデルは操作性が悪くストレスが溜まる
特に低価格帯のモデルの中には、搭載されているOSの処理性能が低く、アプリの起動が遅かったり、リモコンの反応が鈍かったりするものがあります。
スマートフォンのようなサクサクとした操作感を期待していると、ストレスを感じるかもしれません。
理由⑤:画質や音質に妥協が必要なモデルが多い
コストを抑えるため、画質や音質面でスペックが控えめなモデルが多いのも特徴です。
高画質・高音質で映画やライブ映像を楽しみたい方にとっては、物足りなさを感じる可能性があります。
購入後に後悔…チューナーレステレビの具体的なデメリットを徹底解説

「やめとけ」と言われる5つの理由を、さらに深掘りして解説します。
これらのデメリットが、実際の生活にどのような影響を与えるのかを具体的にイメージすることが、後悔しないための重要なステップです。
地上波が見られないと、災害時のリアルタイム情報が得られない
一般的なテレビは、地震速報や台風情報などの緊急放送を自動で表示しますが、チューナーレステレビにはその機能がありません。
災害発生時、最も信頼性の高い情報源の一つであるテレビ放送にアクセスできないため、いざという時に不安を感じる可能性があります。
録画できないと、好きな番組を保存したり見返したりできない
ドラマシリーズや好きなスポーツチームの試合など、「あとでゆっくり見たい」「保存しておきたい」と思う番組があっても、チューナーレステレビでは録画ができません。
見逃し配信は期間限定であることがほとんどで、自分の好きなタイミングで自由に見返すという使い方には向いていません。
ネット回線が遅いと、動画が止まる・画質が落ちる
チューナーレステレビの視聴品質は、ご家庭のインターネット環境に完全に依存します。
集合住宅で回線が混み合う夜間や、ルーターの性能が低い場合、高画質の動画がスムーズに再生されないことがあります。
快適な視聴体験のためには、安定した通信環境の整備が不可欠です。
OSの動作が重いと、アプリの起動や操作がもたつく
価格の安いモデルに多い傾向ですが、OSのスペック不足により、YouTubeやNetflixなどのアプリ起動に時間がかかったり、カーソル移動がカクカクしたりすることがあります。
コンテンツを選ぶだけのシンプルな操作のはずが、毎回もたつきを感じると、日々の小さなストレスにつながりかねません。
内蔵スピーカーの音質が悪く、追加でスピーカーが必要になることも
コスト削減の影響は、特に音質面に現れやすいです。
内蔵スピーカーの音がこもって聞こえたり、軽すぎて迫力がなかったりするため、映画や音楽コンテンツを十分に楽しめない場合があります。
結果的に、音質に満足できず、別途サウンドバーや外部スピーカーを購入することになるケースも少なくありません。
「こんなはずじゃ…」実際に買って後悔した人のリアルな口コミ・評判

ここでは、実際にチューナーレステレビを購入して「後悔した」と感じている方々の声を紹介します。
客観的な評価を知ることで、購入後のミスマッチを防ぎましょう。
後悔した人の声①:地上波が映らないことを知らずに買ってしまった
「テレビという名前だから当然地デジが見られると思っていた」という声は、特に多い後悔のパターンです。
家族、特に高齢の親がいる家庭では、地上波が見られないことが致命的な問題となり、「まったく使えない」という状況に陥ることがあります。
後悔した人の声②:録画できないことに気づき、非常に不便だった
「便利なネットテレビ」というイメージで購入したものの、録画機能がないことに後から気づき、不便さを感じたという意見も見られます。
「見たい番組をリアルタイムで見られないことが多いので、録画できないのは痛い」「あとで見ようと思った番組を保存できないのがストレス」といった声が上がっています。
後悔した人の声③:災害速報が出ず、いざという時に不安を感じた
「地震があったとき、テレビをつけても何も情報が表示されず不安だった」という口コミは、防災面でのデメリットを浮き彫りにします。
緊急時にテレビから情報を得るという習慣がある方にとって、リアルタイムの速報が表示されない仕様は、安心感を損なう大きな要因となっています。
後悔した人の声④:リモコンの反応が悪く、毎日の操作がストレス
「アプリを選ぶカーソルの動きが遅くてイライラする」「リモコンのボタンを押してから反応するまで一瞬の間がある」など、操作性に関する不満も散見されます。
毎日のように触れるものだからこそ、少しの遅延や反応の悪さが積み重なり、大きなストレスに感じてしまうようです。
後悔した人の声⑤:音がこもって聞こえ、結局サウンドバーを買い足した
「映画を見ていてもセリフが聞き取りにくい」「音楽番組の音が軽すぎて楽しめない」といった音質への不満から、追加出費を余儀なくされたという声もあります。
テレビ本体は安く購入できても、満足のいく視聴環境を整えるために結局サウンドバーなどを購入し、トータルコストが想定より高くなってしまったというケースです。
逆にチューナーレステレビが「最高」だった人の意見は?メリットも紹介

もちろん、チューナーレステレビにはデメリットばかりではありません。
特定のライフスタイルを持つ人にとっては、むしろ従来のテレビよりも優れた選択肢となり得ます。
ここでは、購入して満足している方々の意見からメリットを見ていきましょう。
メリット①:NHK受信料の支払い義務がなくなり、年間コストを節約できる
チューナーレステレビは放送を受信する機能がないため、NHK受信契約の対象外となります。
これは総務省も認めている公式見解であり、「NHKは見ないのに受信料を払うのは納得できない」と考えていた人にとっては最大のメリットです。
地上契約の場合、年間で約13,000円程度の節約につながります。
メリット②:YouTubeやNetflixなど動画配信サービス専用機として快適
動画配信サービスの視聴を前提に設計されているため、リモコンに主要なサービスのショートカットボタンが配置されているなど、操作性に優れています。
Google TVなどを搭載したモデルでは音声検索も可能で、見たいコンテンツに素早くアクセスできる点が、利用者から高く評価されています。
メリット③:地上波を見ないライフスタイルに完璧にフィットする
「普段からニュースもドラマもネットで見ている」「テレビ番組よりYouTubeの方が面白い」というように、地上波を全く視聴しない人にとっては、チューナー機能は不要です。
自分の見たいコンテンツだけを好きな時に選ぶという視聴スタイルに、余計な機能がないシンプルな設計が完璧に合致しています。
メリット④:本体が軽くて薄いため、設置や移動がしやすい
放送受信用のチューナーユニットがない分、本体が薄く軽量な傾向があります。
壁掛け設置のハードルが低かったり、部屋の模様替えの際に楽に移動させられたりする点が、特に一人暮らしの方や女性から「扱いやすい」と好評です。
メリット⑤:同インチサイズの普通のテレビより価格が安くコスパが高い
機能がシンプルな分、同じ画面サイズのチューナー付きテレビと比較して、本体価格が安く設定されていることが多いです。
「画質や音質にはそこまでこだわらないが、とにかく安く大画面を手に入れたい」というニーズを持つ人にとって、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。
【診断】あなたはどっち?チューナーレステレビ購入の向き・不向き

これまで解説してきたデメリットとメリットを踏まえ、どのような人がチューナーレステレビに向いているのか、あるいは向いていないのかをまとめました。
ご自身の視聴スタイルと照らし合わせて、最終的な判断の参考にしてください。
チューナーレステレビを「やめておいたほうがいい人」の特徴
以下のいずれかに当てはまる方は、チューナーレステレビを選ぶと後悔する可能性が高いでしょう。
- ニュースやスポーツ中継など、地上波・BS・CS放送をリアルタイムでよく見る人
- 好きなテレビ番組を録画して、後から見返したり保存したりする習慣がある人
- 地震速報や災害情報を、まずはテレビで確認したいと考えている人
逆にチューナーレステレビが「おすすめな人」の特徴
一方で、以下のような方にとっては、チューナーレステレビは非常に合理的で満足度の高い選択となります。
- 地上波放送をまったく、あるいはほとんど視聴しない人
- 視聴するコンテンツの中心がYouTubeやNetflixなどの動画配信サービスである人
- NHKの受信料を支払いたくないと考えている人
判断基準:レコーダーがあればデメリットは解消できる?
ご自宅にブルーレイレコーダーなどがある場合、それをチューナーレステレビに接続すれば、地上波の視聴や録画は可能になります。
ただし、テレビを見るために毎回レコーダーの電源も入れる必要がある、リモコンが2つ必要になる場合があるなど、操作が煩雑になる点はデメリットとして残ります。
この手間を許容できるのであれば、レコーダーとの併用も一つの選択肢です。
チューナーレステレビのよくある質問(Q&A)
ここでは、チューナーレステレビに関して特に多く寄せられる質問とその回答をまとめました。
購入前の最後の疑問解消にお役立てください。
チューナーレステレビと普通のテレビ・モニターの違いは何ですか?
最大の違いは「テレビ放送を受信するチューナーの有無」です。
普通のテレビにはチューナーが内蔵されていますが、チューナーレステレビにはありません。
また、PCモニターとの違いは「OSの有無」です。
チューナーレステレビはAndroid TVなどのOSを搭載しているため単体で動画を再生できますが、モニターはPCなどの外部機器からの映像入力が必要です。
チューナーレステレビで地上波を見る方法はありますか?
はい、あります。
別途、外付けのテレビチューナーや、チューナーを内蔵したブルーレイレコーダーなどを購入し、HDMIケーブルで接続することで地上波放送を視聴できます。
ただし、追加の機器購入費用と設置の手間がかかります。
外付けチューナーを後付けすれば普通のテレビと同じになりますか?
視聴や録画は可能になり、機能的には近くなります。
しかし、電源のオンオフやチャンネル切り替えなどの操作がチューナー側のリモコンになるため、操作性は通常のテレビと異なります。
テレビとチューナー(またはレコーダー)の2つの機器を操作する必要がある点を理解しておく必要があります。
NHKから郵便物が届いたらどうすればいい?契約は本当に不要?
チューナーレステレビしか所有しておらず、ワンセグ機能付きのスマホなど他の受信設備がない場合、NHKの受信契約を結ぶ義務はありません。
そのため、契約案内が届いたとしても、法的には対応する必要はなく、契約が不要であることに変わりはありません。
ドン・キホーテやニトリの製品はどうですか?
ドン・キホーテやニトリからも、低価格なチューナーレステレビが販売されており人気があります。
価格が非常に魅力的である一方、一部のユーザーからは画質や音質、操作性について価格相応であるとの意見も見られます。
コストを最優先する場合には有力な選択肢ですが、品質面については過度な期待はせず、実店舗で確認できるのであれば確認することをおすすめします。
まとめ:後悔しないために、購入前に確認すべき最終チェックリスト
チューナーレステレビは、「テレビ放送を見ない」という現代的なライフスタイルに合わせた、非常に合理的な製品です。
しかし、その特性を理解せずに購入すると「やめとけ」と言われるような後悔につながりかねません。
最後に、購入を決める前にご自身の使い方と照らし合わせるべき最終チェックリストをまとめました。
この記事で解説した内容を参考に、あなたにとって最適な一台を見つけてください。
【地上波】ニュースや災害速報をテレビで見たいか?
リアルタイムの情報をテレビ放送から得たい場合、チューナーレステレビは不向きです。
特に、家族と暮らしている方や防災意識が高い方は慎重に検討する必要があります。
【録画】好きな番組を録画して保存する習慣があるか?
番組を録画して自分のライブラリとして楽しみたい方にとって、録画機能がないことは大きなデメリットになります。
見逃し配信では代用できないニーズがあるかどうかを確認しましょう。
【ネット環境】安定したインターネット回線が家にあるか?
快適な視聴体験の前提として、安定した光回線などのインターネット環境は必須です。
ご自宅の通信環境に不安がある場合は、まずそちらの整備から検討することをおすすめします。
【使い方】動画視聴がメインで、画質・音質にはこだわらないか?
チューナーレステレビの多くは、価格を抑えるために画質や音質が最高スペックではない場合があります。
視聴用途が動画配信サービス中心で、映像や音のクオリティに強いこだわりがなければ、コストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。
- チューナーレステレビは地上波・BS・CS放送を一切視聴できない
- 番組の録画機能が搭載されておらず、保存や見返しが不可能である
- 視聴には安定したインターネット環境が必須であり、通信速度に影響される
- 格安モデルにはOSの動作が遅く、操作性に難がある場合がある
- 画質や音質は一般的なテレビに劣る傾向があり、追加投資が必要なこともある
- 災害時の緊急速報などリアルタイムの情報収集には向いていない
- 一方で、NHK受信料の支払い義務が発生しないという大きなメリットがある
- 動画配信サービス専用機として割り切れば、非常に快適に利用できる
- 購入の向き不向きは、地上波を視聴するかどうかで大きく分かれる
- レコーダーを接続すれば地上波視聴は可能だが、操作は煩雑になる