iPad Air(初代)はまだ使える?2023年以降の使い道と限界を解説

2013年に発売されたiPad Air(初代)。

2023年のセキュリティアップデートが最後となっていて、それ以降のアップデートがない状況です。

「家で眠っているこの古いiPad、まだ何かに使えるの?」「そろそろ買い替えるべきか迷っている」そんな疑問をお持ちではないでしょうか。

発売から10年以上が経過し、性能や機能面で多くの制限があるのは事実です。

しかし、結論から言うと、iPad Air(初代)は用途を賢く絞れば、2025年の今でも十分に活躍の場があります。

この記事では、iPad Air(初代)のスペックやサポート状況といった基本的な情報から、YouTubeなどのアプリ対応状況、そして具体的な活用アイデアまで、まだ使えるのかどうかを徹底的に解説します。

この記事を読めば、あなたのiPad Air(初代)に最適な第二の人生を見つけることができるでしょう。

目次

【結論】iPad Air(初代)は2023年以降の現在もまだ使える?

用途を絞れば現役!ただし多くの制限あり

iPad Air(初代)は、2023年以降アップデートがありませんが、現在でも特定の用途に限定すれば十分に現役で使えます。

動画視聴や電子書籍の閲覧、簡単なウェブ検索といった、高い処理能力を必要としない作業であれば、今でも問題なくこなすことが可能です。

ただし、OSのアップデートが終了しているため、最新のアプリが使えなかったり、セキュリティ面での不安があったりと、多くの制限があることを理解しておく必要があります。

一目でわかる!iPad Air(初代)で「できること」「できないこと」リスト

iPad Air(初代)で現在できること、そして難しくなってしまったことを表にまとめました。

お持ちのiPad Airの使い道を考える際の参考にしてください。

分類具体例2025年現在の状況
できることWebブラウザでの動画視聴(YouTubeなど)○(ブラウザ経由なら可能)
電子書籍の閲覧(Kindleなど)○(アプリがまだ対応)
簡単なWeb検索・調べ物
デジタルフォトフレーム
音楽プレイヤー
レシピ表示タブレット
子供のお絵描き用○(対応アプリ利用)
PCのサブディスプレイ△(専用アプリが必要)
できないことOSのメジャーアップデート×(iOS 12で終了)
最新ゲームアプリのプレイ×(スペック不足・OS非対応)
YouTube公式アプリの使用×(更新できず起動不可)
最新アプリの新規インストール×(多くがiOS 13以降必須)
Apple公式の修理サービス×(サポート終了)

iPad Air(初代)の限界はどこ?スペックとサポート終了の現状

まずは基本スペックを確認!2013年発売モデルの性能とは

iPad Air(初代)が「まだ使える」かどうかを判断する上で、まずはその基本性能(スペック)を理解することが重要です。

2013年の発売当時は薄型・軽量で高性能なモデルでしたが、現在の基準で見ると全体的に物足りない性能であることは否めません。

項目内容
発売年2013年11月
画面サイズ9.7インチ Retinaディスプレイ
CPUApple A7
メモリ1GB
ストレージ16GB / 32GB / 64GB / 128GB
最終OSiOS 12.5.7

特にCPU性能やメモリ1GBという点は、現代のアプリを快適に動かすには力不足と言えるでしょう。

最終OSはiOS 12.5.7!アップデートできないことによる影響

iPad Air(初代)にインストールできるOSの最終バージョンは「iOS 12.5.7」です。

これは2023年1月に配信されたセキュリティアップデートが最後であり、これ以降、新しい機能の追加や性能向上を伴うメジャーアップデートは提供されていません。

OSがアップデートできないことによる最大の影響は、アプリの互換性です。

現在、多くのアプリがiOS 13以降を動作条件としており、iPad Air(初代)では新規にインストールできない、またはアップデートできずに使えなくなるアプリが年々増え続けています。

セキュリティは大丈夫?今後の危険性と注意点

OSのアップデートが停止しているということは、新たなセキュリティ上の脅威(脆弱性)が発見されても、それを修正するプログラムが提供されないことを意味します。

最後のセキュリティアップデートから時間が経過するほど、ウイルス感染や不正アクセスなどのリスクは高まっていきます。

個人情報やクレジットカード情報を扱うような使い方、あるいは安全性が確認できないWebサイトの閲覧は避けるべきでしょう。

信頼できるWi-Fi環境下で、用途を限定して使うことが安全上のポイントとなります。

Apple公式の修理・サポートはすでに完全終了

Appleは、製品の販売終了から一定期間が経過したモデルを「オブソリート製品」と位置づけ、ハードウェアの修理サービスをすべて終了します。

iPad Air(初代)はすでにこのオブソリート製品に該当するため、バッテリー交換や画面割れなどが発生しても、Apple Storeや正規サービスプロバイダで修理を受けることはできません。

万が一故障してしまった場合、事実上の寿命と考えてよいでしょう。

【アプリ別】YouTubeやNetflixはまだ見れる?対応状況まとめ

YouTubeアプリは利用不可!ブラウザ経由なら視聴可能

iPad Air(初代)では、公式のYouTubeアプリを起動しようとすると「更新が必要です」と表示され、使用することができません。

これは、現在のYouTubeアプリがiOS 12に対応していないためです。

しかし、諦める必要はありません。

標準ブラウザである「Safari」や「Google Chrome」などからYouTubeのウェブサイトにアクセスすれば、これまで通り動画を視聴することが可能です。

Netflix、Amazonプライム・ビデオ、U-NEXTの対応状況

主要な動画配信サービス(VOD)の対応状況はサービスによって異なります。

サービス名2025年現在の対応状況備考
Netflix広告付きプランは非対応。広告なしプランなら視聴可能。
Amazonプライム・ビデオアプリで視聴可能(2025年8月時点)
U-NEXTアプリで視聴可能(2025年8月時点)

Netflixは安価な「広告つきプラン」では視聴できないため注意が必要ですが、他の主要サービスはまだアプリでの視聴に対応しているようです。

ただし、この状況も今後のアプリのアップデートによって変わる可能性があることは念頭に置いておきましょう。

Kindleはまだ使える?電子書籍リーダーとしての実力

AmazonのKindleアプリは、現在もiOS 12に対応しており、iPad Air(初代)で問題なく利用できます。

Retinaディスプレイを搭載しているため、文字や漫画の表示も十分に鮮明で、電子書籍リーダーとしての役割はまだまだ果たせます。

動作が少し遅く感じることはあるかもしれませんが、読書専用機として活用するのは非常に有効な使い道の一つです。

LINEなどのSNSやメッセージアプリは使える?

LINEをはじめ、多くのSNSやメッセージングアプリは、セキュリティ維持や新機能追加のために頻繁なアップデートを行っており、古いOSのサポートを比較的早期に終了する傾向があります。

現時点で使用できていたとしても、近い将来、OSのバージョンが原因で利用できなくなる可能性が非常に高いと考えられます。

重要な連絡手段としてiPad Air(初代)に頼るのは避けた方が賢明です。

【使い道アイデア10選】サポート終了後もiPad Air(初代)を賢く活用する方法

動画視聴・電子書籍専用のサブタブレットとして

前述の通り、ブラウザ経由でのYouTube視聴や、Kindle、Amazonプライム・ビデオなどのアプリはまだ利用可能です。

これらを活用し、リビングや寝室に置いておく動画・読書専用のサブタブレットとして使うのは最も手軽で実用的な方法です。

デジタルフォトフレームや音楽プレイヤーとして活用

iPadに保存されているお気に入りの写真や動画をスライドショーで再生すれば、高画質なデジタルフォトフレームに早変わりします。

また、Bluetoothスピーカーと接続して、音楽再生専用プレイヤーとして活用するのもおすすめです。

キッチンに置いてレシピ確認用タブレットに

料理中にレシピを確認するためだけに、メインのスマホや新しいタブレットを使うのは汚れるのが心配という方も多いでしょう。

そんな時こそiPad Air(初代)の出番です。

スタンドに立てかけてキッチンに常設すれば、気兼ねなく使えるレシピ確認用タブレットとして重宝します。

PCのサブディスプレイ化は可能?必要なアプリと設定方法

専用のアプリを使えば、iPad Air(初代)をWindows PCやMacのサブディスプレイとして活用することも可能です。

例えば、「Spacedesk」というアプリはiOS 9.3以降に対応しているため、iPad Air(初代)でも利用できます。

作業スペースを少しだけ広げたい、資料を表示させながら作業したいといった場合に役立つでしょう。

子供のお絵描き・知育タブレットにする際の注意点

シンプルな機能のお絵描きアプリや、オフラインで使える知育アプリをインストールしておけば、子供用のタブレットとして活用できます。

ただし、セキュリティリスクを考慮し、子供が誤って不審なサイトにアクセスしないよう、インターネット接続はオフにするか、機能制限(スクリーンタイム)を設定しておくとより安心です。

お風呂や旅行など気兼ねなく使える「雑に扱える」1台に

最新の高価なiPadをお風呂に持ち込んだり、旅行先に気軽に持っていくのは少し勇気がいります。

しかし、iPad Air(初代)であれば、万が一のことがあっても精神的なダメージは少ないはずです。

壊れてもいい、というくらいの気持ちで使える「サブ機」として割り切ることで、利用シーンが大きく広がります。

バッテリー交換はできる?料金とApple公式の対応について

iPad Air(初代)のバッテリー交換料金はいくら?

長年使用してきたiPad Air(初代)は、バッテリーがかなり劣化している可能性が高いです。

もしバッテリー交換をする場合、非正規の修理店に依頼することになりますが、料金の相場は1万円前後が一般的です。

ただし、修理によって他の不具合が発生するリスクもあるため、費用対効果を慎重に考える必要があります。

Apple公式でのバッテリー交換は可能か

前述の通り、iPad Air(初代)はAppleの公式サポートが終了した「オブソリート製品」です。

そのため、Apple Storeや正規サービスプロバイダでのバッテリー交換サービスを受けることはできません。

もしバッテリー交換を検討する場合は、街のスマートフォン・タブレット修理店などに相談することになります。

非正規修理店に依頼するメリットとデメリット

非正規修理店にバッテリー交換を依頼する最大のメリットは、公式で対応不可の古いモデルでも受け付けてもらえる点です。

一方で、デメリットとしては、修理の品質が店舗によってばらつきがあること、交換後の動作保証がない場合があること、そして修理費用が本体の価値を上回ってしまう可能性があることなどが挙げられます。

iPad Air(初代)の買取価格は?お得に手放す方法

2025年現在の買取相場は「数百円~3,000円」が目安

発売から10年以上が経過しているiPad Air(初代)は、残念ながら買取価格は非常に低くなっています。

中古買取業者に依頼した場合、本体の状態にもよりますが、数百円から良くても2,000円程度というのが実情です。

フリマアプリ(メルカリなど)で売却する場合の価格と注意点

メルカリなどのフリマアプリでは、業者による買取よりも少し高い価格で売れる可能性があります。

相場としては3,000円台で取引されているケースが多いようです。

ただし、個人間取引のため、商品説明を正確に記載する、梱包・発送を自分で行うといった手間がかかる点や、トラブルのリスクがある点には注意が必要です。

無料で処分できる?Appleリサイクルプログラムの利用方法

もし値段がつかない、あるいは売却が面倒な場合は、Appleの公式リサイクルプログラムを利用して無料で処分するのがおすすめです。

近くのApple Storeに直接持ち込むか、オンラインで申し込みをして宅配業者に引き取ってもらう方法があります。

環境に配慮した適切な方法で処分できるため、安心して手放すことができます。

売却・処分する前に必須!データを完全に初期化する方法

iPad Air(初代)を手放す前には、個人情報を守るために必ず本体のデータを完全に消去(初期化)してください。

初期化は以下の手順で簡単に行えます。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「一般」を選択
  3. 「転送またはiPadをリセット」(または「リセット」)を選択
  4. 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ

この操作を行うと、iPad内のすべてのデータが消去され、工場出荷時の状態に戻ります。

【買い替えを検討中の方へ】iPad Air(初代)からの乗り換えにおすすめのモデル

コスパ最強!動画やネット閲覧が主ならiPad(無印)モデル

iPad Air(初代)と同じような使い方、つまり動画視聴やWeb検索がメインであれば、最も安価なiPad(無印)モデルで性能は十分すぎるほどです。

新品でも比較的手頃な価格で購入でき、動作の快適さやサポート期間の長さを考えれば、最もコストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。

中古のiPad Air 2や第5世代を選ぶのはアリ?性能を比較

予算を抑えたい場合、中古のiPad Air 2やiPad(第5世代)も選択肢に入ります。

これらはiPad Air(初代)よりは性能が向上しており、OSもiPadOS 15まで対応しているため、使えるアプリの幅が広がります。

しかし、これらのモデルも発売から年数が経っており、遠くない未来にサポートが終了する可能性が高いことは覚悟しておく必要があります。

今買うならコレ!長く使えるおすすめiPadモデル一覧

これから長く安心して使いたいのであれば、現行モデルの購入が最もおすすめです。

用途に応じて最適なモデルを選びましょう。

  • iPad(第10世代以降):価格と性能のバランスが良く、ほとんどの人におすすめできる標準モデル。
  • iPad Air(第5世代以降):より高性能なチップを搭載し、少し凝った作業もしたい人向けのミドルレンジモデル。
  • iPad Pro:最高の性能を求めるクリエイターやプロ向けのハイエンドモデル。

まとめ:iPad Air 初代はまだ使えるか徹底解説

  • iPad Air(初代)は動画視聴など用途を限定すれば2025年でもまだ使える
  • OSアップデートはiOS 12.5.7で終了しており、最新アプリの多くは非対応である
  • セキュリティ更新が停止しているため、個人情報の入力などには注意が必要
  • 公式YouTubeアプリは使用不可だが、Safariなどのブラウザ経由での視聴は可能
  • Kindleアプリはまだ対応しており、電子書籍リーダーとして活用できる
  • デジタルフォトフレームや音楽プレイヤーなどサブ機としての使い道が豊富
  • Appleの公式修理サポートは完全に終了している
  • バッテリー交換は非正規の修理店でのみ可能だが、費用対効果の検討が必要
  • 買取価格は数百円から3,000円程度と非常に低いが、フリマアプリなら少し高く売れる可能性がある
  • 最新アプリの利用やセキュリティを重視する場合は、新しいiPadへの買い替えが推奨される
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