PCの標準スピーカーでは物足りないけれど、大きなスピーカーを置くスペースがない。
そんな悩みを抱えながら、デスク周りをおしゃれに彩りたいと考えている方に注目されているのが、Edifier(エディファイア)のPCスピーカー「QS30」です。
この記事では、VGP2024 SUMMERで金賞を受賞したEdifier QS30について、その特徴やスペック、実際の音質はどうなのか、利用者のリアルな評判・口コミまで、購入前に知りたい情報を徹底的にレビュー解説します。
最後まで読めば、Edifier QS30があなたのデスク環境に本当に合うスピーカーなのか、明確に判断できるようになるでしょう。
Edifier QS30レビュー結論:デスク環境が変わる多機能PCスピーカー
【結論】Edifier QS30はどんな人におすすめ?向いていない人は?
結論から言うと、Edifier QS30は「デスク環境のデザイン性を重視し、ある程度の音質と利便性を求める人」に最適なPCスピーカーです。
一方で、「音質を何よりも最優先するオーディオ愛好家」には、少し物足りなく感じる可能性があります。
| おすすめな人 | 向いていない人 | 
|---|---|
| デスク周りをおしゃれに「映え」させたい人 | 音質に一切の妥協ができない人 | 
| 省スペースなサウンドバーを探している人 | 本格的なデュアルスピーカーを求める人 | 
| 1万円以下で多機能なスピーカーが欲しい人 | 持ち運びを頻繁にしたい人 | 
| Web会議などでマイクも使いたい人 | ケーブルの抜き差しを頻繁に行う人 | 
| 独特のライトエフェクトに魅力を感じる人 | 低音が強すぎるのが苦手な人 | 
上記のように、QS30はデザイン、価格、機能のバランスが取れた製品であり、多くのPCユーザーのニーズを満たしてくれます。
VGP2024 SUMMER金賞受賞の実力は?総合評価を先に解説
Edifier QS30は、国内最大級のオーディオビジュアルアワード「VGP2024 SUMMER」で金賞を受賞しており、その実力は専門家からも高く評価されています。
単なる安価なスピーカーではなく、価格以上の価値を提供する製品として認められている証拠です。
総合的に評価すると、特に「デザイン性」と「コストパフォーマンス」が際立っています。
音質は価格を考慮すれば十分満足できるレベルですが、最大の魅力はやはりデスクを彩る美しいライトエフェクトと、USBケーブル1本で完結する手軽さにあると言えるでしょう。
他の1万円以下のスピーカーと何が違う?3つの特徴的なメリット
1万円以下のPCスピーカー市場には多くの製品が存在しますが、Edifier QS30には明確な差別化ポイントがあります。
- 特許技術のRGBライトエフェクト
奥行きを感じさせる独特の「TempoAbyssテクノロジー」は他社製品にはない大きな特徴で、ゲーミング環境や音楽鑑賞の雰囲気を格段に向上させます。 - USBケーブル1本で接続完了
電源とオーディオ信号をUSB Type-Aケーブル1本でPCから供給できるため、配線が非常にすっきりします。ごちゃごちゃしたケーブル類から解放されるのは大きなメリットです。 - ノイズキャンセル付き内蔵マイク
サウンドバーにマイクが内蔵されているモデルは意外と少ないです。QS30はクリアな通話が可能なマイクを搭載しており、別途マイクを用意することなくWeb会議などに参加できます。 
これらの特徴により、QS30は単に音を出すだけのスピーカーではなく、デスク環境全体をアップグレードする多機能デバイスとしての価値を提供しています。
Edifier QS30のスペックと特徴的な機能一覧
サイズ・重量・出力は?詳細スペックを公式情報から確認
Edifier QS30の基本的なスペックを以下にまとめました。
ディスプレイ下にすっきり収まるサウンドバータイプでありながら、合計5Wの出力を確保しています。
| 項目 | スペック詳細 | 
|---|---|
| 製品名 | Edifier マルチメディアスピーカー QS30 | 
| 定格出力 | 5W (2.5W + 2.5W) | 
| スピーカー | φ 52mm (2インチ) フルレンジドライバー x2 | 
| 再生周波数帯域 | 90Hz ~ 18kHz | 
| 接続方式 | USB-A, Bluetooth 5.4 | 
| オーディオコーデック | SBC | 
| 内蔵マイク | 高感度MEMSマイク (ノイズキャンセル機能付き) | 
| サイズ (W×D×H) | 428.7 x 89 x 77.2 mm | 
| 重量 | 1.18kg | 
| カラー | ブラック, ホワイト | 
| ケーブル | USB-Aケーブル (本体一体型、約1.5m) | 
接続方法は?USB-Aケーブル1本の手軽さとBluetooth 5.4の実力
接続方法は非常にシンプルで、主に2つの方法があります。
一つ目は、付属のUSB Type-AケーブルをPCに接続する方法です。
このケーブル1本で電源供給と音声データの転送を同時に行う「プラグアンドプレイ」に対応しているため、コンセントを探す必要がなく、デスク周りの配線を最小限に抑えられます。
二つ目は、Bluetooth 5.4によるワイヤレス接続です。
PCだけでなく、スマートフォンやタブレットとも簡単に接続でき、デスク上で音楽を楽しむ際に便利です。
新しい規格のため接続は安定しており、遅延も感じにくいのが特徴です。
最大の魅力は特許技術「TempoAbyss」によるRGBライトエフェクト
QS30を語る上で欠かせないのが、特許取得済みの「TempoAbyssテクノロジー」を活用した美しいライトエフェクトです。
これは、複数のアクリルガラス層によって光が反射し、まるでスピーカーの奥に無限の空間が広がっているかのような、幻想的で奥行きのある光を演出します。
プリセットされたパターンや色の変更はもちろん、専用アプリを使えば数百万通り以上のカスタマイズが可能です。
音楽と同期させて光を変化させることもでき、視覚的にも音楽やゲームへの没入感を高めてくれます。
Web会議にも使える?内蔵マイクの性能とノイズキャンセル効果
Edifier QS30は、本体に高感度MEMSマイクを内蔵しています。
さらに、インテリジェントなノイズキャンセルアルゴリズムが搭載されており、周囲の不要な雑音を抑制し、自分の声をクリアに相手へ届けることが可能です。
このため、Web会議やオンライン通話の際に、別途ヘッドセットやマイクを用意する必要がありません。
スピーカーとマイクが一体化しているため、デスク周りをよりシンプルに保ちたいリモートワーカーにとって非常に便利な機能です。
【実機レビュー】Edifier QS30の音質やデザインを徹底解説
実際の音質はどう?低音・中音・高音のバランスを正直に評価
Edifier QS30の音質は、価格を考慮すると「バランスが良く、特に低音がしっかりと感じられる」という印象です。
合計5Wの出力は決して大きくありませんが、2つのフルレンジドライバーと背面のバスレフポートにより、サイズ以上の迫力あるサウンドを実現しています。
音がこもる感じはなく、ボーカルなどの中音域もクリアに聞こえます。
高音域も埋もれることなくきちんと出ていますが、人によってはややシャープに感じることがあるかもしれません。
全体的には、特定の音域が極端に突出することなく、聞き疲れしにくいバランスの取れた音質と言えます。
ドンシャリ好きには物足りない?音楽・映画・ゲームモードの音質比較
音の傾向としては、低音と高音がやや強調された、いわゆる「ドンシャリ」に近いですが、過激なチューニングではありません。
そのため、迫力ある重低音を好む hardcore なドンシャリ好きの方には、少し物足りなく感じる可能性があります。
しかし、専用アプリを使えば「音楽」「映画」「ゲーム」の3つのサウンドモードから好みの音質を選択できます。
- 音楽モード: バランスの取れた標準的なサウンド
 - 映画モード: セリフが聞き取りやすく、効果音の迫力が増すサウンド
 - ゲームモード: 足音などの細かい音が聞き取りやすくなるサウンド
 
これらのモードをコンテンツに合わせて切り替えることで、より満足度の高い音響体験が得られます。
外観デザインと質感:デスクに置いた時のサイズ感をチェック
デザインは、どんなデスクにも合わせやすいシンプルなサウンドバータイプです。
幅約43cm、高さ約7.5cmなので、多くのPCディスプレイの下にぴったりと収まります。
本体下部には角度のついた脚が2ヶ所あり、これにより音が自然と耳の方向へ向かうように設計されています。
このわずかな傾斜が、クリアな音を届ける上で重要な役割を果たしています。
質感も価格の割に安っぽさはなく、上部の操作ボタンも直感的に使える配置になっており、全体的に洗練された印象を受けます。
Bluetooth接続の安定性と遅延は気になるか?
Bluetooth 5.4を搭載しているため、対応デバイスとのワイヤレス接続は非常に安定しています。
レビューを確認しても、通常の音楽鑑賞などでは音途切れやノイズはほとんど報告されていません。
遅延に関しても、音楽を聴く分には全く気にならないレベルです。
ただし、シビアなタイミングが求められる音楽ゲームやFPSゲームなどをワイヤレスでプレイする場合は、環境によってわずかな遅延を感じる可能性はゼロではありません。
安定性を最優先するなら、USBでの有線接続がおすすめです。
専用アプリ「EDIFIER ConneX/TempoHub」で何ができる?
Edifier QS30は、専用アプリを使うことで機能を最大限に引き出すことができます。
- スマホ用アプリ: EDIFIER ConneX
 - PC用アプリ: EDIFIER TempoHub
 
これらのアプリで主にできることは、「ライトエフェクトのカスタマイズ」と「サウンドエフェクトの切り替え」です。
ライトは色や輝度、パターンを自由自在に変更でき、自分だけのオリジナル設定を作ることが可能です。
サウンドは前述の通り、「音楽」「映画」「ゲーム」の3つのプリセットから選択できます。
UIも分かりやすく、PCで作業しながら手軽に設定を変更できるPCアプリは特に便利です。
Edifier QS30の評判・口コミを調査【良い点・悪い点】
【良い評判】デザイン、ライト、省スペース性を評価する声
Edifier QS30の良い評判として最も多く見られたのは、やはりデザインとライトエフェクトに関する声でした。
- 「奥行きのあるライトがとにかく綺麗で、デスクに座っているだけで気分が上がる」
 - 「モニター下にスッキリ収まるサイズ感が良い」
 - 「USBケーブル1本で済むので配線が楽」
 - 「1万円以下でこのデザインと機能ならコスパが高い」
 - 「音質も普段使いには十分満足できるレベル」
 
このように、デスク環境の見た目を重視するユーザーからの評価が特に高い傾向にあります。
【悪い評判】音質への不満や「プツッ」というノイズの指摘
一方で、ネガティブな評判もいくつか見られました。
- 「本格的なスピーカーと比べると音質は劣る」
 - 「低音が強すぎて、ながら聴きには向かないことがある」
 - 「USB接続時に『プツッ』という小さなノイズが頻繁に入る」
 - 「高音がシャープすぎて耳に刺さるように感じることがある」
 
特に音質面では、期待値が高いとがっかりする可能性があるようです。
また、接続環境によってはノイズが発生するとの報告もあり、この点は個々の環境に左右される部分と言えそうです。
Amazonカスタマーレビューの要約と評価の傾向
Amazonのカスタマーレビューを総合的に見ると、評価は星5つ中の3.9(2024年9月時点)と、まずまずの評価を得ています。
多くのユーザーがデザイン、品質、コストパフォーマンスを高く評価している一方で、音質については意見が分かれる傾向にあります。
「価格を考えれば十分な音質」という肯定的な意見と、「音にこだわる人には無理」という否定的な意見の両方が見られます。
また、いくつかのレビューでUSB接続時のノイズや遅延が指摘されており、購入を検討する上での注意点として認識しておく必要があります。
購入前に知っておきたいEdifier QS30の注意点とデメリット
注意点①:本格的な音質を求める人には不向きな可能性
これまでも触れてきた通り、Edifier QS30はデザインや多機能性を重視したモデルです。
1万円以下という価格帯で健闘してはいますが、数万円するような本格的なモニタースピーカーやブックシェルフ型スピーカーと比較すると、音の解像度や表現力は見劣りします。
音楽制作や純粋なオーディオ鑑賞を主目的とし、音質に一切の妥協をしたくない方には、他の選択肢を検討することをおすすめします。
注意点②:PC用アプリのダウンロード方法が分かりにくい問題
一部のレビューで、PC用アプリ「EDIFIER TempoHub」のダウンロード場所が非常に分かりにくいという指摘があります。
公式サイトを直接探しても見つからず、製品マニュアル(説明書)を公式サイトからダウンロードし、そのマニュアル内に記載されているリンクからでないと辿り着けないケースがあるようです。
購入後にアプリをインストールする際は、まず公式からマニュアルをダウンロードする、という手順を覚えておくとスムーズです。
注意点③:USBケーブルが取り外し不可で断線に注意が必要
Edifier QS30から伸びるUSBケーブルは、本体と一体型になっており取り外しができません。
そのため、ケーブルの根元に強い負荷をかけたり、頻繁に抜き差しを繰り返したりすると、断線や接触不良の原因になる可能性があります。
一度設置したらあまり動かさないという使い方であれば問題ありませんが、持ち運びや配置変更を頻繁に行う方は、ケーブルの取り扱いに注意が必要です。
注意点④:USB接続でもわずかな音声遅延が発生するとの報告
有線接続であるUSB接続でも、ごくわずかに音声が遅延するというレビューが少数ながら存在します。
多くの人にとっては気にならないレベルかもしれませんが、映像と音声の同期に非常に敏感な方や、シビアなタイミングが要求される用途で使う場合は、この点を念頭に置いておく必要があります。
これはPCの環境や設定にも依存する可能性があるため、一概に製品の問題とは言えませんが、注意点として挙げられます。
Edifier QS30の価格は?安く買う方法も紹介
現在の価格はいくら?Amazon・楽天市場での最安値を比較
Edifier QS30の通常価格は9,990円(税込)に設定されています。
しかし、AmazonのEDIFIER JAPAN公式ストアなどでは、頻繁にセールやクーポン配布が行われています。
調査時点(2024年9月)では、Amazonのタイムセールで34%OFFの5,978円(税込)で販売されている例もありました。
購入を検討する際は、Amazonや楽天市場の製品ページをチェックし、クーポンが適用できないか、セール対象になっていないかを確認するのがおすすめです。
過去のセール価格とクーポン情報から見るお得な購入タイミング
Edifier製品は、Amazonプライムデーやブラックフライデーといった大型セールの対象になることが多いです。
また、発売記念として20%OFFクーポンが配布された実績もあります。
急いでいない場合は、これらの大型セールイベントのタイミングを待つのが最もお得に購入できる可能性が高いです。
通常時でも1,000円OFFクーポンなどが不定期に発行されることがあるため、こまめに販売ページを確認すると良いでしょう。
まとめ:Edifier QS30のレビュー解説
改めてEdifier QS30のメリット・デメリットを整理
Edifier QS30は、デスク周りの環境を「音」と「光」でアップグレードしてくれる、非常にコストパフォーマンスの高いPCスピーカーです。
本格的なオーディオ製品には及ばないものの、多くのPCユーザーが求めるであろう機能とデザイン性を高いレベルで満たしています。
この記事で解説したメリットとデメリットを理解し、自分の求めるものと合致するかどうかを判断する材料にしてください。
音質重視なら「MR4」、価格を抑えたいならQS30という選択肢
もし、Edifier製品の中でより高い音質を求めるのであれば、同じく評価の高いブックシェルフ型スピーカー「MR4」という選択肢もあります。
こちらはライトエフェクトなどはありませんが、より本格的なサウンドを1万円台で楽しむことができます。
一方で、デザイン性や多機能性を重視し、1万円以下という価格に魅力を感じるのであれば、Edifier QS30は非常に満足度の高い選択となるでしょう。
- Edifier QS30はデザインと機能性を重視する人向けのPCスピーカーである
 - VGP2024 SUMMER金賞を受賞し専門家からの評価も高い
 - 特許技術「TempoAbyss」による奥行きのあるRGBライトが最大の特徴
 - 接続はUSB-Aケーブル1本、またはBluetooth 5.4に対応する
 - ノイズキャンセル機能付きの内蔵マイクを搭載しWeb会議にも利用可能
 - 音質は価格を考慮すればバランスが良く、特に低音がしっかりと感じられる
 - 本格的な音質を求めるオーディオ愛好家には物足りない可能性がある
 - PC用アプリのダウンロード方法が分かりにくいという注意点がある
 - USBケーブルは本体一体型で取り外しができない
 - 価格は通常9,990円だが、セール時には5,000円台になることもある
 
