【DENON DHT-S218-K レビュー解説】音質・評判を徹底分析

テレビの音質に物足りなさを感じていませんか。

映画や音楽をもっと臨場感のあるサウンドで楽しみたいけれど、本格的なホームシアターは場所も取るし価格も高い、と悩んでいる方も多いでしょう。

そんな中、デノンから登場したサウンドバー「DHT-S218-K」は、手頃な価格でありながら高音質を実現すると評判です。

しかし、「本当に音質は良いのか?」「前モデルと何が違うのか?」「自分に合った製品なのか?」といった疑問も浮かびます。

この記事では、DENON DHT-S218-Kのレビュー解説として、製品の具体的な特徴やスペック、進化した音質の秘密、そして実際に使っているユーザーの評判や口コミまで、あらゆる角度から徹底的に分析していきます。

購入後に後悔しないためにも、この記事でDENON DHT-S218-Kの全てを把握し、あなたのオーディオライフに最適な選択をしてください。

目次

DENON DHT-S218-Kの基本情報をレビュー解説

DENON DHT-S218-Kの主な特徴

DENON DHT-S218-Kは、単にテレビの音を良くするだけでなく、「音楽を美しく奏でる」ことをコンセプトに開発されたサウンドバーです。

この製品の最大の魅力は、Hi-Fiオーディオブランドとして長年培ってきたデノンの技術と思想が、手頃な価格帯のサウンドバーに凝縮されている点にあります。

具体的には、以下のような特徴が挙げられます。

第一に、立体音響技術「Dolby Atmos」に対応していることです。

これにより、前後左右の水平方向の音の広がりに加え、高さ方向の表現も可能になり、まるで映画のシーンに自分が入り込んだかのような、包み込まれる立体的なサウンド体験ができます。

第二に、ロスレスオーディオフォーマット「Dolby TrueHD」に対応している点も見逃せません。

ブルーレイディスクなどに採用されているこのフォーマットは、スタジオで制作されたマスター音源の情報を損なうことなく圧縮できるため、従来のサウンドバーでは味わえなかった圧倒的な高音質再生を実現します。

第三に、本体に2基のサブウーファーを内蔵したワンボディタイプであることです。

これにより、別体のサブウーファーを置くスペースがない環境でも、豊かで迫力のある低音を楽しむことが可能です。

そして最後に、デノン独自の「Pureモード」の搭載です。

これは、バーチャルサラウンドなどの音響処理をすべてバイパスし、入力された音源をありのままに再生するモードです。

音楽をピュアなHi-Fiサウンドで楽しみたいという、オーディオメーカーならではのこだわりが体現された機能といえるでしょう。

DENON DHT-S218-Kの詳しいスペック

DENON DHT-S218-Kの性能を正しく理解するためには、その詳細なスペックを確認することが不可欠です。

ここでは、主要なスペックを表にまとめ、各項目について解説します。

項目スペック
タイプワンボディタイプ(サブウーファー内蔵)
チャンネル数7.1ch(バーチャル)
ドライバー構成25mm ツイーター×2、90mm×45mm 楕円形ミッドレンジ×2、75mm サブウーファー×2
対応音声フォーマットDolby Atmos, Dolby TrueHD, Dolby Digital Plus, Dolby Digital, MPEG-2/4 AAC, リニアPCM(最大7.1ch)
サウンドモードPure, Movie, Music, Night
ダイアログエンハンサー〇(3段階)
HDMI端子入力×1 / 出力×1 (eARC/ARC, CEC, VRR, ALLM対応)
その他端子光デジタル入力, アナログAUX入力, サブウーファー出力
ワイヤレス接続Bluetooth 5.3 (SBC, LC3コーデック対応)
外形寸法 (W×H×D)890 × 67 × 120 mm
質量3.6 kg
付属品リモコン, 単4形乾電池, HDMIケーブル, 電源コード, かんたんスタートガイド

まず注目すべきは、高さ67mmというスリムなデザインです。

これにより、多くのテレビの前に置いても画面やリモコン受光部を遮ることがなく、すっきりと設置できます。

HDMI端子はeARCに対応しているため、対応テレビとHDMIケーブル1本で接続するだけで、テレビの電源オンオフに連動したり、テレビのリモコンで音量操作したりすることが可能です。

さらに、入力端子も備えているため、ブルーレイプレーヤーやゲーム機を直接サウンドバーに接続し、Dolby Atmosなどの高音質音声をダイレクトに楽しめます。

また、最新のゲーム体験に欠かせないVRR(可変リフレッシュレート)やALLM(自動低遅延モード)にも対応しており、映像と音の遅延を気にせずゲームに没頭できます。

ワイヤレス接続では、従来のBluetooth(SBC)に加え、新規格のLE Audio(LC3コーデック)に対応した点も進化ポイントです。

これにより、対応機器との接続で、より高音質かつ低遅延なワイヤレス再生が可能になりました。

DENON DHT-S218-Kの進化した音質

DENON DHT-S218-Kの音質は、前モデルから「驚くほど進化した」と各所で高く評価されています。

その最大の理由は、ハードウェア構成をほぼ変えずに、開発リソースの大部分をデノンサウンドマスター・山内慎一氏による徹底的な「サウンドチューニング」に注ぎ込んだことにあります。

通常の新製品開発では、新しい部品の採用や機能追加に時間が割かれますが、DHT-S218では完成度の高かった前モデルの筐体やスピーカーユニットを継承しました。

その上で、長年のHi-Fiオーディオ開発で培われた知見を活かし、DSPによる信号処理やクロスオーバー設定などをミリ単位で追い込んでいったのです。

その結果、音の出口であるスピーカーが持つポテンシャルを最大限に引き出すことに成功しました。

具体的には、まず音の「明瞭さ」と「広がり」が格段に向上しています。

前モデルでは少し感じられたボーカルやセリフのこもりが解消され、息づかいまで感じられるほどクリアになりました。

音像が中央に固まることなく、左右にふわっと広がり、まるでワンランク上のスピーカーで聴いているかのような広大なサウンドステージを感じさせます。

これは、サラウンド処理をかけていない「Pureモード」でも実感できるほどの進化です。

低音域の質も大きく変わりました。

単に量を増やすのではなく、不要な膨らみを抑え、より深く、よりキレのあるタイトな低音を実現しています。

これにより、映画の爆発音や音楽のベースラインがぼやけず、輪郭のハッキリとした迫力あるサウンドとして再生されるのです。

「Movieモード」や「Musicモード」といったサウンドモードも、この進化した素の音質をベースに再チューニングされており、明瞭さを損なうことなく、それぞれのコンテンツに最適な臨場感や音場を付加してくれます。

前モデルDHT-S217との違いを比較

DENON DHT-S218-Kは、大ヒットした前モデル「DHT-S217」の後継機です。

購入を検討する上で、両者の違いを正確に把握しておくことは非常に重要です。

筐体のデザインやスピーカーユニットなどの基本的なハードウェアはほぼ同じですが、主に以下の3つの点で進化を遂げています。

比較項目DENON DHT-S218-K(新モデル)DENON DHT-S217(前モデル)
音質サウンドマスターによる全面的な再チューニングで、明瞭さ・広がり・低音の質感が大幅に向上高い基本性能を持つが、S218と比較するとやや音が中央にまとまる傾向
BluetoothLE Audio(LC3コーデック)に対応Classic Audio(SBCコーデック)のみ対応
HDMI機能VRR(可変リフレッシュレート)、ALLM(自動低遅延モード)に対応VRR, ALLMには非対応
外観グリルネットの色が濃くなり、バスレフポートがネイビーに変更

最も大きな違いは、前述の通り「音質」です。

ハードウェアが同じでも、チューニングによってここまで音が変わるのかと驚くほどの進化を遂げており、専門家のレビューでも「別次元のサウンド」と評されています。

セリフの聞き取りやすさや音の広がり、低域の表現力など、あらゆる面でS218がS217を上回ります。

二つ目の違いは、Bluetoothの新規格「LE Audio」への対応です。

これにより、スマートフォンなどのLE Audio対応機器と接続した場合、従来のSBCコーデックよりも高音質・低遅延でのワイヤレス再生が可能になります。

三つ目は、HDMI 2.1の新機能である「VRR」と「ALLM」への対応です。

これは主にPlayStation 5やXbox Series X|Sといった最新ゲーム機をプレイする際にメリットがあります。

映像のカクつきや遅延を抑え、より快適なゲーム体験を実現します。

これらの進化点を踏まえると、これから新規で購入するのであれば、価格差がそれほど大きくない限り、音質面でのアドバンテージが非常に大きい「DHT-S218-K」を選ぶことを強くおすすめします。

購入前に知りたいDENON DHT-S218-Kをレビュー解説

DENON DHT-S218-Kのおすすめな点

DENON DHT-S218-Kには、多くのユーザーにとって魅力的ないくつもの「おすすめな点」があります。

ここでは、特に評価の高いポイントを具体的にご紹介します。

まず、第一に挙げられるのが「卓越した声の聞き取りやすさ」です。

映画のセリフやニュースのアナウンス、ドラマの会話などが非常にクリアに聞こえます。

これは、声の厚みに関わる中音域と、ハキハキ感に関わる中高音域のバランスが巧みにチューニングされているためです。

さらに、声の音量だけを3段階で調整できる「ダイアログエンハンサー」機能も搭載しており、全体の音量を上げなくても会話を明瞭に聞き取ることができます。

次に、「価格を超えた臨場感の高さ」も大きな魅力です。

Dolby Atmosに対応していることで、音が左右だけでなく頭上からも降り注ぐような立体的な音響空間を創り出します。

ワンボディタイプでありながら、音が左右に移動する感覚がリアルに再現され、まるで映画館にいるかのような没入感を味わうことができます。

約3万円という価格帯でこのレベルの臨場感を得られるモデルは稀有といえるでしょう。

また、「接続方法の豊富さと使い勝手の良さ」も利点です。

テレビとはHDMIケーブル1本で簡単に接続でき、eARC機能により電源連動や音量操作もスムーズです。

さらに、Bluetooth、光デジタル、アナログ入力にも対応しているため、スマートフォンやタブレット、ポータブルオーディオプレーヤーなど、様々な機器と接続して高音質を楽しむことができます。

最後に、「設置のしやすさ」も見逃せません。

幅89cm、高さ6.7cmというコンパクトかつスリムなワンボディ設計なので、テレビ周りの限られたスペースにもすっきりと収まります。

別体のサブウーファーがないため配線もシンプルで、誰でも手軽に設置できるのは大きなメリットです。

DENON DHT-S218-Kの購入前の注意点

多くの魅力を持つDENON DHT-S218-Kですが、購入してから「思っていたのと違った」とならないために、いくつか知っておくべき注意点も存在します。

良い点だけでなく、これらの注意点も理解した上で購入を判断することが大切です。

最も多く指摘されるのが、「重低音の迫力」についてです。

DHT-S218はサブウーファーを内蔵しており、テレビのスピーカーとは比較にならないほど豊かで質の良い低音を再生します。

しかし、大型のサブウーファーが別体で付属するモデルと比較すると、地響きのようなズンズンと響く重低音の絶対的なパワーは控えめです。

アクション映画などで、身体を揺さぶるような大迫力の重低音を最優先に求める方には、少し物足りなく感じる可能性があります。

ただし、本機にはサブウーファー出力端子が備わっているため、将来的に市販のサブウーファーを追加して低音を強化するという選択肢もあります。

次に、「自動音場補正機能が非搭載」である点です。

これは、マイクを使って部屋の音響特性を測定し、設置環境に合わせて音質を自動で最適化する機能です。

高価格帯のモデルには搭載されていることが多いですが、DHT-S218にはこの機能がありません。

そのため、部屋の形状や家具の配置によって生じる音の反響などを自動で補正することはできません。

とはいえ、デノンが作り上げた基本的な音質バランスが非常に優れているため、多くのリビング環境で満足のいくサウンドを得られるでしょう。

また、立体音響フォーマットとして「DTS:X」には対応していません。

Dolby Atmosと並ぶ主要なフォーマットですが、DTS:Xで収録されたディスクなどを再生した場合、DTSのコア音声としてデコードされます。

最後に、本体に動作状況を示すディスプレイがない点も挙げておきます。

入力切替やサウンドモードの変更は、本体前面のLEDライトの色や点灯パターンで確認する仕様です。

慣れれば問題ありませんが、最初は少し戸惑うかもしれません。

DENON DHT-S218-Kの評判・口コミ

製品選びにおいて、実際に使用しているユーザーからの生の声は非常に参考になります。

ここでは、各種ECサイトやレビューサイトに寄せられたDENON DHT-S218-Kの評判・口コミを、良い点と気になる点に分けてご紹介します。

良い評判・口コミ

肯定的な意見で最も多く見られたのは、やはり「音質」、特に「声の聞き取りやすさ」に関するものでした。

  • 「テレビのニュースやドラマのセリフが、字幕なしでも驚くほどハッキリ聞こえるようになった」
  • 「今まで聞こえなかった映画の細かな効果音まで再現され、臨場感が格段にアップした」
  • 「Pureモードで聴く音楽は、変な脚色がなくて自然。長時間聴いていても疲れない」
  • 「この価格でDolby Atmosが体験できるのはコストパフォーマンスが高い」

といった声が多数寄せられており、音質に対する満足度の高さがうかがえます。

また、使い勝手やデザインに関する高評価も目立ちました。

  • 「テレビとの接続がHDMIケーブル1本で済み、設定も簡単だった」
  • 「Bluetooth接続が安定しており、スマホから手軽に音楽を流せるのが良い」
  • 「スリムでシンプルなデザインなので、リビングの景観を損なわない」

気になる評判・口コミ

一方で、いくつか気になる点として挙げられている口コミもありました。

  • 「重低音は確かに出るが、サブウーファー付きのモデルのようなズンズンくる迫力はない」
  • 「リモコンで音量を操作した際、テレビに反映されるまで1~2秒のタイムラグがあるのが少しストレス」
  • 「ごく稀に、テレビをつけた時に音声の頭が一瞬だけ途切れることがある」
  • 「本体が黒い布地なので、ホコリが少し目立ちやすい」

これらの口コミは、前述の「購入前の注意点」で挙げた内容と一致する部分が多いです。

特に重低音に関しては、何を求めるかによって評価が分かれるポイントといえるでしょう。

タイムラグや頭切れについては、使用するテレビとの相性も関係している可能性が考えられます。

これらの評判・口コミを総合すると、DHT-S218-Kは「クリアなセリフと音楽再生、価格を超えた臨場感を求めるユーザー」から絶大な支持を得ている一方で、「最大限の重低音や細かな操作性」を重視するユーザーからは一部で指摘がある、という傾向が見えてきます。

DENON DHT-S218-Kの価格と販売店

DENON DHT-S218-Kの購入を具体的に検討する上で、価格とどこで買えるのかは重要な情報です。

このサウンドバーは、コストパフォーマンスの高さも大きな魅力の一つとなっています。

DHT-S218-Kのメーカー想定実売価格は、36,300円前後(税込)です。

実際の販売価格は店舗によって多少変動しますが、多くの販売店で3万円台前半から中盤で取引されています。

この価格で、Dolby Atmosやロスレスオーディオに対応し、サウンドマスターが徹底的にチューニングした高音質を手に入れられる点は、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

主な販売店としては、以下のような場所が挙げられます。

  • 大手家電量販店:ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダデンキなど。実店舗で実際に製品のサイズ感を確認したり、タイミングが合えば試聴したりできるのがメリットです。
  • オーディオ専門店:オーディオ逸品館、アバックなど。専門的な知識を持つスタッフに相談しながら購入できます。
  • 主要ECサイト:Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど。価格比較がしやすく、ポイント還元などを利用してお得に購入できる場合があります。

ECサイトで購入する際は、販売元が信頼できる正規取扱店であるかを確認することをおすすめします。

また、時期によってはセールやキャンペーンで通常より安く購入できるチャンスもありますので、価格比較サイトなどを定期的にチェックするのも良いでしょう。

前モデルのDHT-S217が在庫処分で安く販売されている場合もありますが、音質面での明確な進化を考慮すると、数千円の価格差であれば最新モデルのDHT-S218-Kを選ぶ価値は十分にあると考えられます。

まとめ:DENON DHT-S218-Kレビュー解説の総括

  • DENON DHT-S218-Kは「音楽を美しく奏でる」をコンセプトにしたサウンドバーである
  • 立体音響技術Dolby Atmosに対応し、包み込まれるような臨場感を実現する
  • ロスレスオーディオDolby TrueHDに対応し、高品位な音源を再生可能である
  • サウンドマスターによる徹底的なチューニングで、前モデルから音質が大幅に進化した
  • 特に声やセリフの明瞭さが非常に高く、映画やドラマの視聴に適している
  • サブウーファーを内蔵したワンボディタイプで、設置が簡単ですっきり収まる
  • HDMI eARCに対応し、テレビとの接続や操作が簡単である
  • 注意点として、重低音の絶対的な迫力は別体型に及ばず、自動音場補正機能もない
  • 実売価格3万円台という価格で、高い音質と機能性を実現したコストパフォーマンスに優れたモデルである
  • クリアな音質と手軽さを両立したい、初めてのサウンドバーとしても最適である
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