Anker Primeドッキングステーション レビュー解説!14-in-1の実力

ノートPCのポート不足や、デスク周りのごちゃごちゃしたケーブルに悩んでいませんか。

充電器、USBハブ、映像出力アダプタ…と、気づけばデスクの上は機器とケーブルでいっぱい。

そんな悩みを1台で解決してくれるのが、Ankerの最高峰シリーズから登場した「Anker Prime ドッキングステーション (14-in-1, Dual Display, 160W)」です。

この記事では、Anker Prime ドッキングステーションの圧倒的な多機能性や実際の性能、MacやWindowsでの使用感、そして購入前に知っておきたい注意点まで、ユーザーの評判や口コミを交えながら徹底的に掘り下げていきます。

この1台が、あなたのデスクワークをどれほど快適に変えてくれるのか、その実力を確かめていきましょう。

目次

Anker Prime ドッキングステーションのレビュー解説!特徴とスペック

Anker Prime ドッキングステーションの主な特徴

Anker Prime ドッキングステーションは、単なるUSBハブや充電器とは一線を画す、まさに「全部盛り」の多機能デバイスです。

その最大の特徴は、デスク上のあらゆる接続と充電のニーズを、この1台でスマートに集約できる点にあります。

14-in-1の圧倒的な拡張性

本製品は、その名の通り14ものポートを搭載しています。

高速データ転送が可能なUSB-CやUSB-Aポート、4K(60Hz)でのデュアルディスプレイ出力を可能にする2つのHDMIポート、安定したネットワーク接続を実現するイーサネットポート、そしてイヤホンやヘッドセットを接続できるオーディオジャックまで、ノートPCに求められるほぼ全ての接続端子を網羅しています。

これにより、複数のアダプタやハブを使い分ける必要がなくなり、デスク周りを劇的にスッキリさせることが可能です。

合計最大160Wのパワフルな充電機能

ドッキングステーションでありながら、非常に強力な充電器としての側面も持っています。

合計最大160Wの出力に対応し、ノートPCへ最大100Wで給電しながら、スマートフォンやタブレット、イヤホンなど、複数のデバイスを同時に急速充電できます。

もはや、別途高出力な充電器を用意する必要はありません。

ACアダプタ内蔵のスマートなデザイン

従来の高性能ドッキングステーションにありがちだった、大きくて邪魔なACアダプタ(通称:弁当箱)が存在しません。

Ankerの得意とするGaN(窒化ガリウム)技術によりACアダプタを本体に内蔵しており、コンセントへはスッキリとした電源ケーブル1本で接続できます。

これは、デスク周りの美観を重視するユーザーにとって非常に大きなメリットです。

リアルタイムで状況を把握できるディスプレイ

本体前面には、各ポートの出力状況などをリアルタイムでモニタリングできるディスプレイを搭載しています。

どのポートから何Wで充電されているかが一目でわかるため、接続のトラブルシューティングや、最適な充電環境の構築に役立ちます。

ガジェット好きの心をくすぐる、機能性とデザイン性を両立した特徴です。

Anker Prime ドッキングステーションの詳しいスペック

Anker Prime ドッキングステーション (14-in-1, Dual Display, 160W) の具体的な仕様を、以下の表にまとめました。

ポートの種類や性能をしっかり確認し、ご自身の環境に適合するかをチェックしてください。

項目スペック
製品名Anker Prime ドッキングステーション (14-in-1, Dual Display, 160W)
型番A83B6
サイズ約140 x 97 x 47mm
重さ約888g
合計最大出力160W
対応OSWindows 10/11, macOS 12以降, ChromeOS
搭載ポート (前面)・データ転送用USB-A (10Gbps) × 1
・データ転送用USB-C (10Gbps) × 2
・充電用USB-A (最大12W) × 1
・充電用USB-C (最大100W) × 2
・3.5mmオーディオジャック × 1
搭載ポート (裏面)・データ転送用USB-A (480Mbps) × 3
・USB-Cアップストリームポート (10Gbps, 100W) × 1
・HDMI 2.0 (4K@60Hz) × 2
・イーサネットポート (1Gbps) × 1
付属品本体、アップストリームポート用USB-Cケーブル (1.0m)、取扱説明書

ポートの詳細と役割

本製品のポートは、役割によって明確に分かれています。

  • アップストリームポート: ノートPC本体と接続するためのメインポートです。最大100Wの給電と10Gbpsのデータ転送を1本のケーブルで行います。
  • 充電専用ポート: 前面に配置されたUSB-C×2とUSB-A×1は、スマートフォンなどのデバイスを充電するためのポートです。データ転送には対応していません。
  • データ転送用ポート: 前面のUSB-C×2、USB-A×1、そして背面のUSB-A×3は、SSDやUSBメモリ、マウス、キーボードなどを接続するためのポートです。前面のポートは最大10Gbpsの高速転送に対応しています。
  • 映像出力ポート: 背面のHDMIポート×2により、最大2台の4Kモニターに60Hzで出力できます。

このように、各ポートの役割がはっきりしているため、用途に応じて最適な場所に接続することが可能です。

Anker Prime ドッキングステーションのおすすめな点

Anker Prime ドッキングステーションは、特にデスクワークの効率と快適性を追求するユーザーにとって、数多くのメリットを提供します。

デスク環境の「ハブ」として全てを集約

最大のおすすめポイントは、これまでデスク上に散乱していたであろう様々な機器を、この1台に集約できることです。

ノートPCへの給電、複数モニターへの映像出力、有線LAN接続、各種USB機器の接続、そしてスマートフォンやイヤホンの充電まで、文字通り全ての機能がこのドッキングステーションに集まります。

ノートPCとはケーブル1本で繋がるため、外出先から戻った際の接続や、持ち出す際の取り外しも非常にスムーズです。

充電ステーションとしても超一流

合計最大160Wという高出力は、単なるドッキングステーションの「おまけ」機能ではありません。

MacBook Proのような高スペックなノートPCをフルスピードで充電しながら、同時にiPadやiPhone、Apple Watchなども急速充電できるパワーを持っています。

もはや、デスクに複数の充電器を置く必要はなくなり、電源タップ周りもスッキリします。

映像クリエイターやエンジニアの作業効率を向上

4Kデュアルディスプレイ環境を簡単に構築できるため、ビデオ編集のタイムラインとプレビュー画面を分けたり、コーディングと実行結果を別々のモニターで確認したりと、専門的な作業の生産性を大幅に向上させます。

また、10Gbpsの高速データ転送ポートを使えば、大容量の動画ファイルやRAWデータのやり取りもストレスなく行えます。

所有欲を満たすデザインと機能性

ACアダプタを内蔵したミニマルな筐体と、リアルタイムで出力状況を確認できるディスプレイは、機能的なメリットだけでなく、ガジェットとしての「格好良さ」も兼ね備えています。

整然とした美しいデスク環境を構築したい、というこだわりを持つユーザーの所有欲を十分に満たしてくれるでしょう。

Anker ドッキングステーション Thunderbolt4との比較

Ankerからは、本製品の他にThunderbolt 4に対応した高性能なドッキングステーションも発売されています。

どちらを選ぶべきか迷う方のために、Anker 778 Thunderbolt ドッキングステーションを例に比較してみましょう。

特徴Anker Prime ドッキングステーションAnker 778 Thunderbolt 4 ドッキングステーション
接続規格USB-C (USB 3.1 Gen2)Thunderbolt 4
最大データ転送速度10Gbps40Gbps
映像出力4K(60Hz) × 2 (HDMI)8K(30Hz) × 1 または 4K(60Hz) × 4
PCへの最大給電100W100W
主なポート構成USB-C/A, HDMI, EthernetThunderbolt 4, USB-C/A, HDMI, DisplayPort, Ethernet
価格帯比較的安価高価
主なターゲット幅広いUSB-C搭載PCユーザーThunderbolt対応PCを持つプロクリエイター

どちらを選ぶべきか?

  • Anker Prime ドッキングステーションがおすすめな人:
  • Thunderboltポートを搭載していない、一般的なUSB-Cポートを持つWindows PCやMacBookを使っている方。
  • 主な用途がデュアルディスプレイでの作業、周辺機器の接続、複数デバイスの充電である方。
  • 40Gbpsの超高速データ転送や、3画面以上の映像出力を必要としない方。
  • コストパフォーマンスを重視する方。
  • Thunderbolt 4ドッキングステーションがおすすめな人:
  • Thunderbolt 4/3ポートを搭載したPC(特にMacBook Proや高性能Windowsノート)を使っている方。
  • 8K映像編集や、巨大なファイルの転送など、40Gbpsの帯域幅を最大限に活用するプロフェッショナルな作業を行う方。
  • 3画面以上のマルチモニター環境を構築したい方。
  • 予算よりも最高の性能と拡張性を求める方。

簡単に言えば、多くのユーザーにとってはAnker Prime ドッキングステーションで十分以上の性能と機能を持っています。

Thunderbolt 4モデルは、より専門的で高いスペックを要求する特定のユーザー向けの製品と位置づけられます。

Anker Prime ドッキングステーションのレビュー解説!評判と注意点

Anker Prime ドッキングステーションの評判・口コミ

Anker Prime ドッキングステーションは、多くのユーザーからその利便性と性能を高く評価されていますが、一方でいくつかの注意点も指摘されています。

良い評判・口コミ

  • 「デスク周りが本当にスッキリした」: やはり、複数のケーブルやアダプタを1台に集約できる点を評価する声が最も多いです。「ごちゃごちゃしていた配線がなくなり、快適になった」「ACアダプタ内蔵は画期的」といった意見が目立ちます。
  • 「充電性能が素晴らしい」: 「ノートPCもスマホもこれ1台で急速充電できるので便利」「充電ステーションとして非常に優秀」など、そのパワフルな充電能力に満足する声が多く寄せられています。
  • 「動作が安定している」: 「負荷の高い作業をしても映像出力が途切れない」「接続が安定していて信頼できる」といった、動作の安定性を評価する声もあります。
  • 「デザインが格好いい」: 「ディスプレイ表示が未来的で見ていて楽しい」「所有欲が満たされる」など、ガジェットとしてのデザイン性を気に入っているユーザーも多いようです。

悪い評判・気になる点

  • 「価格が高い」: 多機能・高性能である反面、「ドッキングステーションとしては高価」という意見は少なくありません。全ての機能が必要か、よく検討する必要があります。
  • 「SDカードスロットがない」: カメラユーザーからは「SDカードスロットがないのが唯一の不満点」という声が散見されます。写真や動画の取り込みが多い方は、別途カードリーダーが必要になります。
  • 「映像出力が不安定になることがある」: 一部のユーザーからは「モニターが時々ブラックアウトする」「PCやモニターとの相性があるようだ」といった、映像出力の不安定さを指摘する声もあります。
  • 「本体が熱くなる」: 高出力で動作するため、「使用中は本体がかなり熱を持つ」という報告もあります。設置場所の通気性には配慮が必要かもしれません。

Anker Prime ドッキングステーションの注意点

多くのメリットを持つ本製品ですが、購入後に後悔しないために、いくつか知っておくべき重要な注意点があります。

映像出力の互換性と制限

特にMacユーザーは注意が必要です。

macOSの仕様上、複数の外部モニターを独立して拡張表示する「Multi-Stream Transport (MST)」に対応していません。

そのため、本製品に2台のモニターを接続しても、2台には同じ画面が映し出される「ミラーリング」状態となり、3画面(Mac本体+外部モニター2枚)をそれぞれ別のデスクトップとして使うことはできません。

この制限は製品の不具合ではなくmacOSの仕様によるものです。

Windows PCでは問題なく2画面の拡張表示が可能です。

また、ごく稀にPCやモニター、ケーブルとの相性問題で映像が不安定になるケースも報告されています。

ポートの役割が明確に分かれている

前述の通り、本製品のUSBポートは「充電専用」と「データ転送専用」に分かれています。

例えば、前面にある充電用のUSB-Cポートに外付けSSDを接続しても認識されません。

逆に、データ転送用のポートは充電出力が低いか、対応していない場合があります。

各ポートの役割を正しく理解し、目的に合ったポートを使用する必要があります。

SDカード/microSDカードスロットがない

クリエイター、特に写真や動画を扱うユーザーにとっては大きな注意点です。

本製品にはSDカードスロットが搭載されていないため、カメラで撮影したデータなどを取り込む際には、別途USBカードリーダーを用意する必要があります。

デスク周りを1台で完結させたい、という目的からすると、少し残念なポイントかもしれません。

本体のサイズと重量

ACアダプタを内蔵している分、本体の重量は約888gと、ずっしりとした重さがあります。

基本的にはデスクに据え置いて使用する製品であり、持ち運びには適していません。

出張先などでも使いたいと考えている場合は、より小型のトラベル向けドッキングステーションを検討する方が良いでしょう。

Anker Prime ドッキングステーションのMacでの使用感

MacBookユーザーがAnker Prime ドッキングステーションを使用する場合、その評価は「映像出力以外の機能は最高だが、デュアルディスプレイ目的では期待に応えられない」というのが正直なところです。

デュアルディスプレイの大きな壁

最も重要なポイントとして、macOSは仕様上、1つのUSB-Cポートから2台の外部ディスプレイにそれぞれ異なる画面を拡張表示することができません(MST非対応)。

そのため、このドッキングステーションにHDMIケーブルで2台のモニターを接続しても、その2台には同じ画面しか表示されません(ミラーリング)。

MacBook本体の画面と合わせて、2つの異なるデスクトップ(Mac本体の画面と、2台の外部モニターに映る同じ画面)として使うことはできますが、「MacBook本体+外部モニターA+外部モニターB」という3画面の拡張デスクトップ環境は構築できません。

この点を知らずにデュアルディスプレイ環境を期待して購入すると、間違いなく後悔することになります。

充電ハブとしては非常に優秀

一方で、映像出力以外の機能については、MacBookユーザーにとっても非常に快適です。

  • 最大100Wの給電: MacBook Proをフルスピードで充電しながら作業できます。
  • 豊富なポート: USB-C/Aポートや有線LANポートにより、MacBookのポート不足を完全に解消します。
  • デスクの整理: ケーブル1本で全ての周辺機器と接続できるため、デスク環境が劇的に改善されます。

クラムシェルモードでMacBookを使い、外部モニターは1台で十分という方にとっては、最高の充電・拡張ハブとして機能します。

Anker Prime ドッキングステーションのWindowsでの使用感

Windows PCユーザーであれば、Anker Prime ドッキングステーションの持つポテンシャルを最大限に引き出すことができ、非常に満足度の高いデスク環境を構築できます。

快適なデュアルディスプレイ環境

WindowsはMST(Multi-Stream Transport)に対応しているため、本製品の2つのHDMIポートに接続した2台のモニターを、それぞれ独立したデスクトップとして認識・使用することが可能です。

これにより、「ノートPC本体の画面+外部モニターA+外部モニターB」という、広大な作業領域を持つ3画面環境を簡単に実現できます。

複数のウィンドウを同時に表示しながら作業するプログラマーやデザイナー、トレーダーなどにとって、この拡張性は作業効率を飛躍的に向上させるでしょう。

幅広いPCとの互換性

Thunderboltポートを必須としないため、DisplayPort Alternate Modeに対応したUSB-Cポートを持つ、非常に多くのWindowsノートPCで使用できる汎用性の高さも魅力です。

特別なドライバーのインストールも不要で、基本的には接続するだけで全ての機能を利用できます。

安定性のためのファームウェアアップデート

一部の口コミで見られる映像出力の不安定さについては、PCやモニターとの相性が影響している可能性があります。

Ankerは「Anker Dock Manager」というソフトウェアを提供しており、これを使用することでドッキングステーションのファームウェアをアップデートできます。

もし接続に問題が発生した場合は、まずこのソフトウェアを使ってファームウェアを最新の状態に更新してみることをお勧めします。

これにより、互換性が向上し、動作が安定するケースが多く報告されています。

まとめ:Anker Prime ドッキングステーション レビュー解説!デスクを制する究極の1台

  • 14のポートを1台に集約し、デスク周りのケーブル類を劇的に整理できる
  • 合計最大160Wのパワフルな出力で、ノートPCもスマホも同時に急速充電が可能である
  • ACアダプタを内蔵しており、巨大な「弁当箱」がなくコンセント周りがスッキリする
  • Windows PCでは4K(60Hz)のデュアルディスプレイ環境を簡単に構築できる
  • macOSでは仕様上、2台の外部モニターを独立して拡張表示することはできない
  • リアルタイムで出力状況がわかるディスプレイを搭載し、機能性とデザイン性を両立する
  • SDカードスロットが非搭載なため、カメラユーザーは別途リーダーが必要である
  • Thunderbolt 4モデルと比較すると、汎用性とコストパフォーマンスに優れる
  • 一部のPCやモニターとの相性で映像出力が不安定になる場合がある
  • 価格は高価だが、複数の充電器やハブを個別に買うことを考えれば合理的である
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