会議の議事録作成、インタビューの文字起こし、ふとした瞬間のアイデアメモ。
私たちの仕事や日常は「記録」という作業に多くの時間を費やしています。
もし、その手間を劇的に削減できるツールがあるとしたら?
それを実現するのが、ChatGPTと連携したAIボイスレコーダー「PLAUD NOTE(プラウドノート)」です。
ワンタッチで録音し、高精度な文字起こしから要約までを自動で行うこの革新的なデバイスは、多くのビジネスパーソンから注目を集めています。
しかし、その一方で「本当に使えるの?」「文字起こしの精度は?」「注意点はないの?」といった疑問の声も少なくありません。
この記事では、そんなPLAUD NOTEの実際の性能について、特徴や使い方、ユーザーのリアルな評判や口コミを交えながら、メリット・デメリットを徹底的にレビュー解説します。

PLAUD NOTEをレビュー解説!AIボイスレコーダーの主な特徴

plaud note aiボイスレコーダーの特徴
PLAUD NOTEは、単なるボイスレコーダーの枠を超えた、まさに「AIアシスタント」と呼ぶにふさわしい多機能デバイスです。
その最大の特徴は、最先端のAI技術を駆使して、録音から情報整理までの一連の作業を自動化してくれる点にあります。
PLAUD Intelligenceによる高度な情報整理
PLAUD NOTEの頭脳となるのが、GPT-4.1やClaude 3.7 Sonnetといった最新のAIモデルを基盤に開発された「PLAUD Intelligence」です。
これにより、以下のような高度な機能を実現しています。
- 高精度な文字起こし:録音した音声を正確にテキスト化します。
- 自動要約:長時間の会議内容も、要点をまとめた簡潔な要約を生成します。
- マインドマップ作成:会話の流れやアイデアの関連性を視覚的に整理します。
- AIによる提案:会議で出た課題に対する次のアクションを提案してくれます。
あらゆるシーンに対応する設計
機能面だけでなく、物理的なデザインも大きな特徴です。
- 驚異的な薄さと軽さ:厚さ約2.99mm、重さ30gというクレジットカードサイズで、携帯性は抜群です。
- デュアル録音モード:対面での会話を録音する「通常録音モード」と、スマートフォンの通話をクリアに記録する「通話録音モード」を搭載しています。
- 長時間バッテリー:1回のフル充電で最大30時間の連続録音が可能で、バッテリー切れの心配がほとんどありません。
- グローバル対応:日本語を含む112カ国語の文字起こしに対応しており、国際的なビジネスシーンでも活躍します。
これらの特徴により、PLAUD NOTEは日々の業務効率を劇的に向上させる強力なツールとなっています。
plaud noteの文字起こし機能の精度
PLAUD NOTEの核心機能である文字起こしの精度は、「完璧ではないが、実用レベルでは非常に高い」と評価できます。
多くのユーザーレビューで「9割方正確」「驚くほどの精度」といった声が上がっており、特にアップデートを重ねるごとにその性能は向上し続けています。
実際に、2024年末のレビューと比較して、2025年半ばのテストでは文字起こしの精度が格段に向上しているという報告もあります。
この高い精度を支えているのは、MicrosoftのAzureやOpenAIのWhisperといった高性能なAI音声認識モデルです。
句読点を自動で挿入したり、話者を識別して発言を整理したりする機能も、議事録作成の手間を大幅に削減してくれます。
ただし、いくつかの苦手な分野も存在します。
- 専門用語や固有名詞:一般的でない単語は誤認識することがあります。
- 方言や強い訛り:標準語から離れるほど精度が落ちる傾向があります。
- 騒がしい環境:周囲の雑音が多いと、話者の声を正確に拾いきれない場合があります。
とはいえ、多少の修正は必要になるものの、ゼロから文字起こしする労力と比較すれば、その効率化の効果は絶大です。
インタビューや会議の内容を大筋で把握するには十分すぎる精度を持っていると言えるでしょう。
plaud noteの便利な通話録音機能

PLAUD NOTEが他のボイスレコーダーと一線を画すユニークな機能が、「通話録音モード」です。
これは、スマートフォンの通話内容を、相手の声も自分の声もクリアに録音できる画期的な機能です。
通話録音の仕組み
PLAUD NOTEには、通常の録音用マイクとは別に、振動を音声に変換する「VCS骨伝導センサー」が搭載されています。
付属のMagSafe対応ケースを使ってPLAUD NOTEをスマートフォンの背面に装着し、スイッチを通話録音モードに切り替えるだけ。
通話が始まると、スマートフォンが発する微細な振動をこのセンサーが拾い、通話音声を録音します。
この仕組みにより、スピーカーホンにしなくても、普段通りに耳に当てて通話するだけで、会話内容を記録できるのです。
通話録音の活用シーン
この機能は、特にビジネスシーンで大きな力を発揮します。
- 「言った・言わない」トラブルの防止:クライアントとの重要な電話でのやり取りを正確な記録として残せます。
- 聞き逃しの防止:電話での複雑な指示やアポイントメントの詳細を、後から正確に確認できます。
- 業務の引き継ぎ:電話での顧客対応の内容をテキスト化し、チーム内で簡単に共有できます。
もちろん、録音した通話内容も通常の録音と同様に、文字起こしや要約が可能です。
電話でのコミュニケーションが多い方にとって、この機能は業務の正確性と効率を飛躍的に高める心強い味方となるでしょう。
PLAUD NotePinのおすすめな点

PLAUD NOTEシリーズには、カード型の「PLAUD NOTE」の他に、より携帯性と即時性を追求したウェアラブルモデル「PLAUD NotePin」が存在します。
PLAUD NotePinをおすすめする最大のポイントは、その「身につけられる」というコンセプトにあります。
4通りの装着スタイル
PLAUD NotePinは、その名の通りピンバッジのように衣服に装着できるほか、専用アクセサリーを使うことで様々なスタイルで携帯できます。
- マグネットピン:ジャケットの襟やシャツの胸元に。
- クリップ:ポケットやカバンの縁に。
- ネックストラップ:首から下げてペンダントのように。
- リストバンド:腕時計のように手首に装着。
この携帯性の高さにより、ボイスレコーダーを「持ち運ぶ」という意識から解放され、常に身体の一部として自然に携帯できます。
究極のワンタッチ録音
録音方法は、本体の中央をカチッと押し込むだけ。
ポケットの中や胸元につけたままでも、咄嗟の瞬間に即座に録音を開始できます。
「録音しておけばよかった…」という後悔をなくし、ふとした瞬間のアイデアや、移動中の重要な会話など、これまで記録が難しかった音声も逃さずキャプチャすることが可能です。
PLAUD NOTEとの違い
基本的なAI機能(文字起こし、要約など)はPLAUD NOTEと共通ですが、NotePinは「通話録音機能」を搭載していません。
その代わり、Appleの「探す」機能に対応しており、万が一紛失した際もiPhoneから位置を探し出すことができます。
常に身につけてアクティブに動き回るビジネスパーソンや、インスピレーションを大切にするクリエイターにとって、PLAUD NotePinは最高の相棒となるでしょう。
PLAUD NOTEをレビュー解説!評判と注意点

PLAUD NotePinの評判・口コミ
ウェアラブルAIボイスレコーダーとして注目を集めるPLAUD NotePinですが、実際のユーザーからはどのような声が寄せられているのでしょうか。
良い評判と、少し気になる点をまとめてみました。
良い評判・口コミ
- 文字起こし精度の高さ:「9割方正確に文字起こししてくれる」「nottaと比較しても精度が高い」など、核心機能である文字起こしの性能を絶賛する声が多数見られます。特にインタビューなどを生業とするライターからの評価が高いようです。
- 携帯性とデザイン:「アクセサリー感覚で身につけられる」「軽くて邪魔にならない」といった、ウェアラブルならではの利便性やスタイリッシュなデザインを評価する声も多くあります。
- WEB版アプリの利便性:録音したデータをPCの大画面で確認・編集できるWEB版アプリが「便利で使いやすい」と好評です。
気になる点・改善を望む声
- ボタンの操作性:録音開始のボタンが「少し押しづらい」と感じるユーザーもいるようです。また、録音時間が本体で確認できないため、「本当に録音できているか少し不安になる」という意見も見られました。
- 多機能ゆえの課題:マインドマップやAIチャット機能など、豊富な機能がある一方で、「まだ全ての機能を使いこなせていない」という声もあります。
総じて、中核となる文字起こし機能と携帯性については非常に高い評価を得ていますが、物理的な操作性など、細かな部分での改善を期待する声もあるようです。
PLAUD NotePinの価格と料金プラン

PLAUD NOTEおよびNotePinは、本体を購入すると基本的な機能が無料で使える「スタータープラン」が付属しますが、本格的に活用するには有料プランへの加入が推奨されます。
ここでは、本体価格と各料金プランについて整理します。
プラン名 | 価格 | 文字起こし時間 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
本体購入 | 27,500円(税込) | – | PLAUD NOTEまたはNotePin本体。スタータープランが付属。 |
スタータープラン | 無料(本体に付属) | 毎月300分 | 基本的な文字起こし・要約機能、クラウドストレージ無制限。 |
Proプラン | 年額16,800円 | 毎月1,200分 | AskAI機能、カスタムテンプレート作成、話者識別機能など。 |
Unlimitedプラン | 年額40,000円 | 無制限 | Proプランの全機能に加え、業界用語集の利用などが可能。 |
文字起こしパッケージ | 1,500円〜 | 600分〜 | 各プランの月間時間を使い切った場合に追加購入可能。 |
どのプランを選ぶべきか?
- スタータープラン:まずは試してみたい方、個人のメモ用途が中心の方。
- Proプラン:週に数回の会議やインタビューを行うビジネスパーソンやライターの方。ほとんどのユーザーはこのプランで十分な場合が多いです。
- Unlimitedプラン:日常的に長時間の録音・文字起こしを行うヘビーユーザー、専門用語を多用する業種の方。
本体価格は決して安くはありませんが、議事録作成などの作業時間を時給換算すれば、十分に元が取れる投資と考えることもできます。
公式サイトのLINEに登録すると割引クーポンが配布されることもあるため、購入前にはチェックすることをおすすめします。
plaud noteが「使えない」と言われる理由
高性能なPLAUD NOTEですが、一部で「使えない」という声が聞かれることもあります。
しかし、その多くは製品の不具合ではなく、特定の状況や設定に起因するものです。
ここでは、主な「使えない」と言われる理由とその対処法を解説します。
1. オンライン会議での利用
PLAUD NOTEは物理的なマイクで音を拾うため、PCスピーカーから流れるオンライン会議の音声を録音すると、音質が劣化し、文字起こしの精度が著しく低下します。
- 対処法:PC版の「PLAUD WEB」アプリを使用します。このアプリにはPCのマイク音声とデスクトップ音声を直接録音する機能があるため、オンライン会議でもクリアな音声を記録できます。
2. 騒がしい環境での録音
カフェや駅など、周囲の雑音が多い環境では、話者の声と雑音を分離することが難しく、文字起こし精度が落ちてしまいます。
- 対処法:できるだけ静かな環境で録音するのが基本です。どうしても騒がしい場所で録音する場合は、PLAUD NOTEを話者の口元に近づけることで、精度を多少なりとも向上させることができます。
3. Bluetooth接続の不具合
「スマホと接続できない」というトラブルは、最もよくある問題の一つです。
- 対処法:
- スマホとPLAUD NOTEのBluetoothを一度オフにしてから、再度オンにする。
- スマホのBluetooth設定からPLAUD NOTEのペアリングを一度解除し、再ペアリングする。
- PLAUD NOTE本体をリセットする(電源ボタン10秒長押し)。
- アプリと本体のファームウェアを最新版にアップデートする。
これらの対処法で、ほとんどの「使えない」状況は改善されるはずです。
plaud noteを利用する上での注意点
PLAUD NOTEを快適に、そして安全に利用するために、いくつか知っておくべき注意点があります。
1. 充電しながらの使用について
- PLAUD NOTE(カード型):充電しながらの録音はできません。長時間の使用が想定される場合は、事前のフル充電が必須です。
- PLAUD NotePin(ピン型):専用の充電ドックを使えば、充電しながらの録音も可能です。この点は両者の大きな違いの一つです。
2. 情報漏洩のリスクとセキュリティ
録音データをクラウドサーバーにアップロードしてAI処理を行うため、情報漏洩のリスクはゼロではありません。
PLAUD社のプライバシーポリシーでは、データは暗号化され、AIの学習には利用されないと明記されています。
しかし、企業の機密情報や、医療・法律に関する個人情報など、特に秘匿性の高い内容を扱う場合は、利用の可否を慎重に判断する必要があります。
会社のセキュリティポリシーを確認し、許可された範囲で利用することが重要です。
3. 初期設定が必要
開封してすぐに使えるわけではなく、最初に充電とスマートフォンアプリとのペアリング設定が必要です。
とはいえ、説明書に従えば15分程度で完了する簡単な作業です。
4. フリマアプリなどでの中古品購入
非正規ルートで購入した中古品は、メーカー保証の対象外となる可能性があります。
また、アカウントの紐付けが解除されていないと、正常に使用できないトラブルも考えられます。
安心して利用するためにも、公式サイトや正規販売店からの購入を強くおすすめします。
これらの注意点を理解した上で活用すれば、PLAUD NOTEはあなたの業務や学習を力強くサポートしてくれるでしょう。
まとめ:PLAUD NOTEレビュー解説!AIボイスレコーダーの進化を体感しよう
- PLAUD NOTEは録音・文字起こし・要約を自動化するAIボイスレコーダーである
- カードサイズの「NOTE」とウェアラブルな「NotePin」の2種類が存在する
- ChatGPTなどを活用した高精度な文字起こしと要約機能が最大の特徴
- 携帯性に優れたデザインとワンタッチの簡単操作で、どんな場面でもすぐに使える
- スマホの通話内容をクリアに録音できる「通話録音モード」が便利(NOTEのみ)
- 文字起こし精度は実用レベルで高いが、騒音や専門用語には弱い側面もある
- 「使えない」と言われる原因の多くは、オンライン会議での使用法や接続設定に起因する
- 有料プランに加入することで、文字起こし時間が増え、より高度な機能が利用可能になる
- 情報漏洩のリスクを理解し、セキュリティポリシーに準拠した利用が求められる
- 頻繁なアップデートにより機能が進化し続けており、将来性も期待できるデバイスである
