ASUS Vivobook 15 M1502YAは、その高いコストパフォーマンスで注目を集めているノートパソコンです。
日常的な作業はもちろん、動画編集や軽めのゲームまでこなせる性能を持ちながら、比較的手に取りやすい価格帯で提供されています。
この記事では、ASUS Vivobook 15 M1502YAのレビューを徹底的に解説します。
スペックやベンチマークスコアから実際の性能を分析し、ユーザーの評判や口コミ、購入前に知っておきたい注意点まで詳しく掘り下げていきます。
この一台があなたのニーズに合っているか、判断するための参考にしてください。
ASUS Vivobook 15 M1502YAのレビュー解説|性能と特徴
asus vivobook 15 m1502yaの主な特徴
ASUS Vivobook 15 M1502YAは、日常のあらゆるタスクを快適にするための優れた特徴を数多く備えています。
このノートパソコンの最大の魅力は、AMD Ryzen 7 7730Uモバイル・プロセッサーを搭載している点です。
8コア16スレッドというパワフルなCPUにより、複数のアプリケーションを同時に開くマルチタスクや、負荷のかかる作業もスムーズに処理する能力を持っています。
ディスプレイには、15.6型の広々とした画面を採用しており、作業領域を十分に確保できます。
ノングレア仕様のため、光の反射が抑えられ、長時間の使用でも目が疲れにくいのが嬉しいポイントです。
さらに、テュフ・ラインランド認証を取得したブルーライト軽減機能も搭載し、ユーザーの健康にも配慮されています。
使いやすさを追求した設計も特徴の一つです。
ディスプレイは180度まで開くフラットヒンジを採用しており、対面での画面共有などが容易に行えます。
また、Webカメラには物理的なプライバシーシャッターが備わっており、意図しない映り込みを防ぎ、セキュリティ面でも安心です。
加えて、米国軍用規格であるMIL-STD-810Hに準拠した堅牢性を備えているため、日常の持ち運びや多少の衝撃にも強く、安心して長く使用できます。
キーボードやパームレストなど、よく触れる部分にはウイルスや細菌の増殖を抑制するASUSアンチマイクロバイアルガードプラス処理が施されており、衛生面でも配慮が行き届いています。
asus vivobook 15 m1502yaのスペックを解説
ASUS Vivobook 15 M1502YAの性能を正確に把握するために、まずはその詳細なスペックを確認しましょう。
モデルによってストレージ容量や搭載されているOfficeソフトが異なるため、購入の際はご自身の用途に合った構成を選ぶことが重要です。
以下に、Amazon.co.jp限定モデル(M1502YA-BQ183W)を基準とした主なスペックをまとめました。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 7 7730U 8コア/16スレッド・プロセッサー |
メモリ | 16GB (DDR4-3200) |
ストレージ | 1TB SSD (PCI Express 3.0 x2接続) |
ディスプレイ | 15.6型ワイドTFTカラー液晶 (1,920×1,080ドット)、ノングレア |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス (CPU内蔵) |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6E) |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 |
キーボード | 102キー日本語キーボード (テンキー付き) |
Webカメラ | 92万画素Webカメラ内蔵 (プライバシーシャッター付き) |
インターフェース | USB3.2 (Type-C/Gen1)×1, USB3.2 (Type-A/Gen1)×2, USB2.0×1, HDMI×1 |
バッテリー駆動時間 | 約12.9時間 |
サイズ (幅×奥行×高さ) | 359.7mm × 232.5mm × 19.9mm |
重量 | 約1.7kg |
Officeソフト | WPS Office 2 Standard Edition (モデルによる) |
このスペックで特筆すべきは、やはりCPU性能と大容量のメモリ・ストレージです。
Ryzen 7 7730Uは、日常使いには十分すぎるほどの性能を持ち、動画編集などのクリエイティブな作業にも対応可能です。
メモリ16GB、SSD 1TBという構成は、複数のアプリを同時に利用しても動作が安定し、大容量のデータも余裕をもって保存できます。
また、最新の無線通信規格であるWi-Fi 6Eに対応しているため、対応ルーターがあれば、より高速で安定したインターネット接続が可能です。
USB Type-Cポートはデータ転送だけでなく、本体への給電(Power Delivery)にも対応しており、対応する充電器やモバイルバッテリーが使える点も便利です。
asus vivobook 15 m1502yaのベンチマークスコア
スペックシート上の数値だけでは分かりにくい実際の性能を測るため、ベンチマークテストの結果を見ていきましょう。
ベンチマークは、パソコンの処理能力を客観的なスコアで示すもので、性能を比較する際の重要な指標となります。
Cinebench R15
Cinebench R15は、CPUの3Dレンダリング性能を測定するベンチマークソフトです。
このテストにおいて、ASUS Vivobook 15 M1502YAに搭載されているRyzen 7 7730Uは「1788cb」という非常に高いスコアを記録しています。
これは、一世代前の同クラスのノートパソコンと比較して約1.3倍の性能向上に相当し、動画の書き出しや写真のRAW現像といった、CPUパワーを要求される作業でその差を体感できるでしょう。
また、グラフィック性能を示すOpenGLのスコアも「11.5 FPS」と、旧モデルから大幅に向上しています。
これにより、画像処理やライトな動画編集がより快適に行えるようになります。
ドラクエXベンチマーク
次に、実際のゲーム性能に近い指標として、ドラゴンクエストXのベンチマークテストの結果を見てみます。
解像度1920×1080のフルHD、最高品質という設定でテストした結果、スコアは「5000」を超え、評価は「すごく快適」となりました。
特に、多数のキャラクターが表示される負荷の高いシーンでもスコアが安定しており、フレームレートが落ち込むことなくスムーズな描画が維持されていました。
これは、内蔵グラフィックスであるAMD Radeon Graphicsの性能が、軽めの3Dゲームを快適にプレイするのに十分なレベルにあることを示しています。
この結果から、他のオンラインゲームもある程度の画質設定で楽しめることが期待できます。
これらのベンチマークスコアは、ASUS Vivobook 15 M1502YAが、単なる事務作業用のPCにとどまらず、クリエイティブな用途やエンターテイメントにも十分対応できる高いポテンシャルを秘めていることを証明しています。
asus vivobook 15 m1502yaのおすすめな点
ASUS Vivobook 15 M1502YAは、多くの魅力を持つノートパソコンですが、特に注目すべきおすすめポイントをいくつかご紹介します。
圧倒的なコストパフォーマンス
この製品の最大のおすすめポイントは、その卓越したコストパフォーマンスにあります。
パワフルなAMD Ryzen 7プロセッサー、16GBの大容量メモリ、そして1TBの高速SSDという、通常であれば15万円以上してもおかしくないスペック構成を、10万円前後という価格で実現しています。
特にセール時などを狙えば、さらに安価に手に入れることも可能です。
予算を抑えつつも、性能には妥協したくないという方に、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。
幅広い用途に対応できる高い汎用性
Vivobook 15 M1502YAは、その高い基本性能により、非常に幅広い用途に対応できます。
インターネット閲覧やOfficeソフトを使った書類作成といった日常的な作業はもちろんのこと、CPUパワーを活かした動画編集やRAW現像、さらには設定次第で軽めのオンラインゲームまで楽しむことが可能です。
仕事用、学業用、プライベート用と、どんなシーンでも活躍してくれる頼もしい一台です。
起動が速く、動作が軽快でストレスフリー
高速なSSDを搭載しているため、OSやアプリケーションの起動が非常に速く、待ち時間によるストレスを感じさせません。
電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまでが瞬く間で、すぐに作業に取り掛かれます。
複数のブラウザタブやアプリケーションを開いても動作が重くなりにくいため、作業効率が格段に向上します。
使いやすさを追求したデザインと機能
約1.7kgという重量は、15.6インチクラスのノートPCとしては比較的軽量で、室内での移動や、たまの外出に持ち運ぶ際にも苦になりません。
また、180度開くフラットヒンジや物理的なWebカメラシールド、豊富なインターフェースなど、ユーザーの使いやすさを考えた細やかな配慮が随所に見られます。
特にUSB Type-CポートがPower Deliveryに対応している点は、汎用の充電器が使えるため、純正のACアダプターを持ち運ぶ必要がなくなり、荷物を減らせるというメリットがあります。
ASUS Vivobook 15 M1502YAのレビュー解説|評判と注意点
asus vivobook 15 m1502yaの評判・口コミ
ASUS Vivobook 15 M1502YAは、実際に購入したユーザーからどのような評価を受けているのでしょうか。
ここでは、ECサイトなどに寄せられた評判や口コミをまとめ、その長所と短所を明らかにします。
良い評判・口コミ
多くのユーザーから最も高く評価されているのは、やはりそのコストパフォーマンスです。
「このスペックでこの価格はありえない」「サクサク動いて快適」といった声が多数を占めています。
特に、起動の速さやアプリケーションの軽快な動作は、古いパソコンからの買い替えユーザーに大きな満足感を与えているようです。
また、「設定が簡単ですぐに使えた」「キーボード配列が使いやすい」など、初心者でも扱いやすい点を評価する声も見られます。
デザインに関しても、「シンプルで落ち着いている」「安っぽさがない」と好評で、ビジネスシーンでもプライベートでも使いやすい点が支持されています。
静音性の高さを評価する意見もあり、高負荷時以外はファンの音が気にならないため、静かな環境で作業に集中したい方にも向いています。
気になる点・改善要望
一方で、いくつかの気になる点も指摘されています。
最も多く挙げられるのが、キーボードにバックライトが搭載されていない点です。
暗い場所で作業する機会が多いユーザーにとっては、不便に感じる可能性があります。
また、搭載されているOfficeソフトが、モデルによってはMicrosoft OfficeではなくWPS Officeである点も注意が必要です。
WPS Officeは基本的な機能は備えていますが、Microsoft Officeとの完全な互換性はないため、仕事などでファイルのやり取りが多い方は、別途Microsoft Officeの導入を検討する必要があるかもしれません。
その他、「USBポートが少し硬い」「ノングレア液晶の発色は鮮やかさに欠ける」といった細かな指摘も見られますが、これらは価格を考えれば許容範囲と捉えるユーザーが多いようです。
総じて、ASUS Vivobook 15 M1502YAは、いくつかの妥協点はあるものの、それを補って余りある性能とコストパフォーマンスで、非常に高いユーザー満足度を獲得している製品であると言えます。
asus vivobook 15 m1502yaの注意点
ASUS Vivobook 15 M1502YAは非常に魅力的なノートパソコンですが、購入後に「思っていたのと違った」とならないために、いくつか事前に知っておくべき注意点があります。
Officeソフトの種類を確認する
前述の通り、このモデルにはMicrosoft Officeが搭載されているモデルと、互換ソフトであるWPS Officeが搭載されているモデルが存在します。
WPS Officeは、Word、Excel、PowerPointに相当するソフトが含まれており、基本的な文書作成や表計算は問題なく行えます。
しかし、マクロや一部の高度な機能、レイアウトの再現性など、Microsoft Officeと完全な互換性があるわけではありません。
職場や学校でMicrosoft Office形式のファイルを頻繁にやり取りする場合は、Microsoft Office搭載モデルを選ぶか、別途購入することを強くお勧めします。
ディスプレイの品質は標準レベル
本機のディスプレイは、15.6インチのフルHDノングレア液晶で、日常使いには十分な品質です。
しかし、プロの写真家やデザイナーが求めるような、正確な色再現性(広色域)や、ゲーミングモニターのような高いリフレッシュレートには対応していません。
発色については「自然で目に優しい」と感じるユーザーもいれば、「少し地味に感じる」というユーザーもおり、ここは好みが分かれるポイントです。
映像美に強いこだわりがある方は、一度実機で確認することをおすすめします。
キーボードバックライトは非搭載
レビューでも多く指摘されているように、キーボードバックライトは搭載されていません。
消灯後の室内や、飛行機の中など、暗い環境でタイピング作業を行うことが多い方は、この点を不便に感じる可能性があります。
ご自身の使用環境を考慮して判断する必要があるでしょう。
USB Type-Cポートの映像出力
搭載されているUSB Type-Cポートは、データ転送と本体への給電(Power Delivery)には対応していますが、映像出力(DisplayPort Alternate Mode)には対応していない可能性があります。
USB-Cケーブル1本で外部モニターに接続したいと考えている場合は、購入前に必ず製品の仕様を詳細に確認してください。
外部モニターへの接続は、基本的にHDMIポートを使用することになります。
これらの注意点を理解した上で、ご自身の使い方と照らし合わせれば、ASUS Vivobook 15 M1502YAが最適な選択であるかどうかを、より正確に判断できるはずです。
asus vivobook 15 m1502yaのメモリ増設について
ASUS Vivobook 15 M1502YAは、標準で16GBのメモリを搭載しており、ほとんどの用途で不足を感じることはありません。
しかし、より高度な動画編集や複数の仮想マシンを同時に動かすなど、さらに多くのメモリを必要とするユーザーのために、メモリ増設の可否について解説します。
このモデルのメモリ構成は、マザーボードに直接焊み付けられている「オンボードメモリ8GB」と、ユーザーが交換可能な「SODIMMスロット×1」に8GBのメモリが装着された、合計16GBとなっています。
理論上は、空いているSODIMMスロットの8GBメモリを取り外し、より大容量のメモリ(例えば16GBや32GB)に換装することが可能です。
実際に、空きスロットに16GBのメモリを装着し、合計24GB(オンボード8GB + 16GB)で動作させたという報告もインターネット上には存在します。
ただし、メモリの増設や換装には以下の重要な注意点があります。
メーカー保証の対象外になる
ユーザー自身がノートパソコンの裏蓋を開けて内部パーツを交換する行為は、メーカーの保証対象外となるのが一般的です。
万が一、増設作業中に他のパーツを破損させてしまったり、増設後に不具合が発生したりしても、メーカーの無償修理サポートは受けられなくなります。
メモリ増設は、すべて自己責任で行う必要があることを強く認識してください。
相性問題のリスク
メモリには相性問題が存在し、購入したメモリが必ずしも正常に動作するとは限りません。
パソコンが起動しなくなったり、動作が不安定になったりするリスクがあります。
作業の難易度
ノートパソコンの分解には、専用の工具が必要な場合があるほか、内部のケーブルやコネクタを傷つけないよう、細心の注意を払う必要があります。
作業に慣れていない方が行うと、修復不可能なダメージを与えてしまう可能性も否定できません。
これらのリスクを考慮すると、基本的には標準搭載の16GBメモリのまま使用することをおすすめします。
16GBあれば、一般的な用途でメモリ不足に陥ることは稀です。
どうしてもメモリ増設が必要な場合は、リスクを十分に理解した上で、慎重に作業を行ってください。
asus vivobook 15 m1502yaのゲーム性能をレビュー
ASUS Vivobook 15 M1502YAはゲーミングPCではありませんが、搭載されているAMD Ryzen 7 7730Uと内蔵のRadeon Graphicsによって、ある程度のゲームプレイが可能です。
ここでは、どのくらいのゲームが、どの程度快適に動作するのかを具体的にレビューします。
軽めのオンラインゲーム
「League of Legends (LoL)」「VALORANT」「原神」といった、比較的負荷の軽い人気のオンラインゲームは、設定次第で快適に楽しむことができます。
- League of Legends / VALORANT:
フルHD(1920×1080)解像度で、グラフィック設定を「中」または「低」に調整することで、安定して60fps以上を維持することが可能です。
競技性の高いこれらのゲームでも、カクつきを感じることなくスムーズにプレイできるでしょう。 - 原神:
グラフィック設定を「中」から「低」にすることで、フィールド探索などではおおむね60fps前後での動作が期待できます。
エフェクトが多用される戦闘シーンでは多少フレームレートが落ち込むこともありますが、ゲームプレイに支障が出るほどではありません。
中程度の3Dゲーム
次に、もう少し処理負荷の高い3Dゲームでの動作を見てみましょう。
- フォートナイト:
フルHD解像度でプレイする場合、グラフィック設定を全体的に「低」に設定し、3D解像度を調整することで、30fpsから50fps程度での動作が見込めます。
カジュアルに楽しむ分には問題ありませんが、高いフレームレートを要求する競技シーンには力不足を感じるかもしれません。 - Apex Legends:
このクラスのゲームになると、快適なプレイはかなり厳しくなります。
解像度をHD(1280×720)まで落とし、グラフィック設定をすべて最低にしても、安定して高いフレームレートを維持するのは困難です。
プレイ自体は可能ですが、快適とは言えない場面が多くなるでしょう。
まとめ:ゲーム用途での評価
ASUS Vivobook 15 M1502YAは、「最新の3Dゲームを高画質でプレイしたい」という要求には応えられません。
しかし、「普段は仕事や勉強に使いつつ、息抜きに人気のオンラインゲームを少し楽しみたい」というライトゲーマーのニーズには、十分に応えてくれる性能を持っています。
専用のグラフィックスカード(GPU)を搭載していないノートPCとしては、健闘していると言えるでしょう。
まとめ:ASUS Vivobook 15 M1502YA レビュー解説
- ASUS Vivobook 15 M1502YAはコストパフォーマンスに優れたノートPCである
- CPUにAMD Ryzen 7 7730Uを搭載し高い処理性能を持つ
- メモリ16GB、SSD 1TBのモデルがあり、日常使いからクリエイティブ作業まで対応可能
- ベンチマークスコアは価格帯トップクラスで、旧モデルから大幅に性能が向上している
- 軽めのオンラインゲーム(LoL, 原神など)は設定次第で快適にプレイできる
- 中程度の3Dゲーム(Apex Legendsなど)の快適なプレイは難しい
- ユーザーからの評判は「コスパの良さ」「動作の速さ」で非常に高い
- 注意点としてキーボードバックライト非搭載、WPS Officeモデルの存在が挙げられる
- メモリ増設は可能だが、メーカー保証外となり自己責任での作業が必要
- 仕事や学業をメインに、時々ゲームも楽しみたいユーザーに最適な一台である