山善といえば、生活家電や家具を手頃な価格で提供していることでおなじみのブランドです。
その山善が手がけるテレビが、家電量販店やオンラインショップで驚くほどの低価格で販売されており、気になっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、価格が安いだけに「画質や機能は十分なのだろうか」「すぐに壊れやすいといったことはないのか」など、実際の評判や口コミが気になるところです。
また、近年人気が高まっているチューナーレステレビのラインナップも豊富で、その使い勝手に関しても様々な意見が見られます。
この記事では、山善のテレビに関する評判を徹底的に調査し、購入後に後悔しないためのメリット・デメリットから、具体的な注意点まで詳しく解説していきます。
【徹底調査】山善テレビの気になる評判
キュリオムテレビの評判は?
「キュリオム(Qriom)」というブランド名について、山善のテレビを調べていると頻繁に目にすることがあります。
結論から言うと、キュリオムは山善が展開するAV機器のオリジナルブランド名です。
そのため、「キュリオムの評判」は、そのまま「山善のテレビの評判」と同一のものと考えて問題ありません。
テレビの本体裏側や取扱説明書、保証書などに「Qriom」と記載されていることがありますが、これらはすべて株式会社山善が販売・サポートを行っている製品です。
もし製品に不具合があったり、使い方で分からないことがあったりした場合の問い合わせ先も、山善のカスタマーサービスとなります。
したがって、キュリオムという名前に馴染みがなくても、日本の商社である山善が手がけるブランドとして安心して検討できます。
山善テレビはどこの国で製造されている?
山善のテレビの製造国は、主に中国です。
「海外製だと品質が心配」と感じる方もいるかもしれませんが、山善は大阪に本社を構える日本の大手専門商社です。
製品の企画や品質管理は日本国内で行われています。
現代の多くの家電製品が、コストを抑えるために海外の工場で製造(OEM生産)されています。
山善のテレビもこの方式を採用することで、高いコストパフォーマンスを実現しているのです。
また、一部のモデルでは「日本設計のメインボード(エンジン)」を搭載していることを強みとしています。
これはテレビの画質を左右する心臓部であり、この部分を日本で設計することで、低価格ながらも安定した品質の映像を提供しようという意図がうかがえます。
製造国が中国であっても、日本の企業が責任を持って販売している製品であると理解しておくと良いでしょう。
人気の山善テレビ32型の口コミを解説
山善のテレビの中でも、特に32型は一人暮らしの部屋や寝室のサブテレビとして非常に人気があります。
良い口コミ・評価
多くのユーザーが評価しているのは、やはりその圧倒的な価格の安さです。
「この値段でテレビが見られるなら十分」「サブ機として最適」といった声が多数見受けられます。
また、本体が非常に軽量であるため、「一人でも簡単に設置できた」「掃除の際の移動が楽」という点も高く評価されています。
画質に関しても、「価格を考えれば十分にきれい」「地デジ放送を見る分には全く問題ない」といった意見が多く、普段使いには満足できるレベルのようです。
悪い口コミ・注意点
一方で、価格相応のデメリットも指摘されています。
最も多く挙げられるのが「音質の悪さ」です。
スピーカーの音が軽く、こもって聞こえるという意見が多く、「ニュースなら問題ないが、映画や音楽には物足りない」と感じるユーザーが少なくありません。
音にこだわる場合は、別途サウンドバーや外部スピーカーの導入を検討するのがおすすめです。
また、リモコンの反応が少し鈍い、視野角が狭く斜めから見ると白っぽく見える、といった点も挙げられています。
注目されている山善テレビ40インチの評判
40インチモデルは、32型よりも一回り大きい画面サイズで、リビングなどでのメインテレビとしても選択肢に入ってくるサイズです。
40インチモデルの多くは、解像度が「フルハイビジョン(1920×1080)」に対応しています。
これは32型モデルに多い「ハイビジョン(1366×768)」よりも高精細で、より鮮明な映像を楽しむことが可能です。
そのため、「DVDやブルーレイ、動画配信サービスのコンテンツをより綺麗な画質で見たい」という方から評価されています。
また、チューナーを2つ搭載した「Wチューナー」モデルであれば、別売りの外付けHDDを接続することで、番組を視聴しながら別のチャンネルの番組を録画できる「裏番組録画」に対応します。
この機能の利便性を評価する声も多くあります。
ただし、32型と同様に、内蔵スピーカーの音質やリモコンの操作性については、価格相応であるという点を理解しておく必要があります。
大画面になる分、音の迫力のなさがより気になりやすいかもしれません。
山善テレビの評判から分かる具体的な注意点
山善のチューナーレステレビの評判は?
近年、地上波放送を受信するチューナーを搭載せず、インターネット経由での動画視聴に特化した「チューナーレステレビ」が注目されています。
山善もこの分野に力を入れており、豊富なラインナップを展開しています。
メリット
チューナーレステレビの最大のメリットは、その価格の安さと、NHKの受信料支払い義務が発生しない点です。
「普段から地上波は全く見ず、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスが中心」というユーザーにとっては、非常に合理的な選択肢となります。
Google TVなどのOSを搭載しているモデルが多く、スマートフォンと同じような感覚でアプリを追加し、様々なサービスを楽しめる点も魅力です。
デメリット・注意点
一方で、評判を見るといくつかの注意点も浮かび上がります。
多くの口コミで指摘されているのが、「動作の遅さ」です。
電源を入れてからの起動時間や、アプリの切り替え、リモコンの反応などが、大手メーカーのスマートテレビやFire TV Stickなどと比較して「もっさりしている」と感じる声が見られます。
特に、サクサクとした快適な操作性を求める方にとっては、ストレスに感じる可能性があるでしょう。
あくまで「動画を大画面で見る」という目的に特化した、割り切った使い方が求められる製品と言えます。
山善のテレビは壊れやすいという評判は本当?
「安かろう悪かろう」というイメージから、「山善のテレビはすぐに壊れるのではないか」と心配する声は少なくありません。
口コミや評判を調査すると、「数年で故障した」という報告が全くないわけではありませんが、「壊れやすい」と断定できるほどの多数の声は見受けられませんでした。
むしろ、多くのユーザーは価格を考慮した上で、その性能に満足しているようです。
ただし、注意すべき点が2つあります。
一つは、メーカー保証期間が基本的に「1年間」であることです。
大手国内メーカーのテレビが3年や5年の長期保証を付けている場合があるのに比べると、この点はリスクと言えるでしょう。
保証期間が切れた後に故障した場合、修理費用が高額になり、買い替えた方が安くつくケースも考えられます。
もう一つは、初期不良の可能性です。
「画面に線が入っていた」「電源がつかなかった」といった初期不良に関する報告も散見されます。
商品が届いたら、すぐに開封して正常に動作するかを必ず確認し、問題があれば速やかに購入店やメーカーのサポートセンターに連絡することが重要です。
テレビが映らないという評判と対処法
「山善のテレビを購入したが、画面が映らない」というトラブルの評判もいくつか見られます。
しかし、これは必ずしも製品の故障が原因とは限りません。
多くの場合、基本的な設定や接続のミスが原因です。
もし画面が映らない問題に直面したら、以下の点を確認してみてください。
1. 入力切替の確認
リモコンの「入力切替」ボタンを押して、現在接続している機器(レコーダーやゲーム機など)の入力端子(HDMI1, HDMI2など)が正しく選択されているか確認します。
アンテナからの地デジ放送を見たい場合は、「地上デジタル」または「地デジ」に設定します。
2. ケーブルの接続確認
アンテナケーブルやHDMIケーブルが、テレビ側と壁側(またはレコーダー側)でしっかりと奥まで差し込まれているか、緩みがないかを確認してください。
一度抜き差ししてみるのも有効な手段です。
3. B-CASカードの確認(チューナー付きモデルの場合)
チューナーを搭載したモデルの場合、miniB-CASカードが正しい向きで、奥までしっかりと挿入されているかを確認します。
カードのICチップ部分が汚れていると接触不良の原因になるため、乾いた柔らかい布で拭いてから差し直してみてください。
4. 再起動
一度テレビの電源をコンセントから抜き、数分待ってから再度差し込んで電源を入れてみることで、内部のシステムがリセットされて問題が解決することがあります。
これらの対処法を試しても改善しない場合は、初期不良や故障の可能性があるため、メーカーのサポートセンターに問い合わせましょう。
テレビは山善とアイリスオーヤマどっちがいい?
低価格帯のテレビを検討する際、必ず比較対象として名前が挙がるのが「アイリスオーヤマ」です。
どちらのメーカーも日本の企業が企画し、海外で製造するOEM製品という点で共通していますが、いくつかの違いがあります。
結論として、どちらが良いかは「何を最も重視するか」によって異なります。
比較項目 | 山善 | アイリスオーヤマ |
価格帯 | より低価格なモデルが多い | やや高めだが機能は豊富 |
ラインナップ | シンプルな機能、チューナーレスに強み | 4K、QLEDなど高画質モデルも展開 |
保証期間 | 1年(標準) | 3年(公式サイトの会員登録で延長の場合あり) |
おすすめな人 | とにかく価格を抑えたい、サブテレビ用途 | 予算を抑えつつも機能や長期保証が欲しい |
山善は、機能を絞り込むことで徹底的に価格を追求しているモデルが多く、2台目のテレビや動画視聴専用機を探している場合に最適な選択肢となり得ます。
一方、アイリスオーヤマは、山善よりは少し価格が上がりますが、AI画質調整機能や4K、QLEDパネルを搭載したモデルなど、より幅広いラインナップを揃えています。
特に、公式サイトで会員登録をすることで保証期間が延長されるサービスは、大きな安心材料と言えるでしょう。
ご自身の予算や使い方、そして保証への考え方を基に、最適な方を選ぶことをおすすめします。
まとめ:山善テレビの評判を理解して賢く選ぼう
- 山善テレビは低価格が最大の魅力である
- ブランド名「キュリオム」は山善のAV機器ブランドである
- 製造は中国だが、日本企業である山善が販売している
- 画質は価格を考えれば十分だが、高画質を求める人には向かない
- 内蔵スピーカーの音質には不満の声が多い
- チューナーレステレビは動画配信サービス専用と割り切る必要がある
- 「壊れやすい」というより、保証期間が短い点に注意が必要だ
- 「映らない」場合はまず入力切替や配線の確認をすべきである
- アイリスオーヤマ製は保証が手厚い傾向にある
- 用途と予算を明確にすれば満足度の高い選択肢となる