ワイヤレスイヤホンを購入したものの、付け方が合っているのか自信がない、ということはありませんか。
なんだか自分の姿が格好悪く見えたり、歩いているだけですぐに耳から落ちてしまったりと、小さなストレスを感じている方も少なくないでしょう。
実は、ワイヤレスイヤホンの付け方一つで、見た目の印象だけでなく、音質まで大きく変わってしまうのです。
特に完全ワイヤレスイヤホンは、その向きや上下を正しく装着しないと、本来の性能を発揮できません。
この記事では、「ワイヤレスイヤホンの付け方がわからない」と感じているあなたのために、誰でも簡単にできる正しい装着のコツから、カナル型イヤホン特有の付け方、ダイソー製品の注意点、さらには100均グッズを使った落下対策まで、総合的に解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたもイヤホンの付け方をマスターし、見た目も音質もワンランク上の快適な音楽ライフを手に入れているはずです。
その付け方は損!ダサいbluetoothイヤホンの付け方とは

ワイヤレスイヤホンの付け方がわからない人へ
ワイヤレスイヤホンの付け方がわからなくても、決して恥ずかしいことではありません。
現代のイヤホンは形状が非常に多様化しており、また、説明書もシンプルなものが増えたため、多くの方が同じように悩んでいます。
まず最初に行うべきことは、イヤホンのL(左)とR(右)を確認することです。
ほとんどの製品では、本体のどこかに「L」「R」という刻印が小さく記されています。
もし刻印が見当たらない場合でも、本体の形を見れば判断できることが多いです。
人間の耳の形に沿うように、少しカーブしていたり、角度がついていたりするはずです。
左右を正しく装着することが、快適なイヤホンライフの第一歩となります。
ワイヤレスイヤホンの付け方は上下が基本
ワイヤレスイヤホンの装着において、上下を正しく理解することは非常に重要です。
これを間違えてしまうと、見た目が不格好になるだけでなく、イヤホンが持つ本来の性能を全く引き出せなくなります。
イヤホンは、耳の複雑な形状にフィットするように精密に設計されています。
そのため、上下を逆につけてしまうと耳にうまく収まらず、本体が不自然に浮き上がったり、おかしな角度で突き出したりしてしまいます。
例えば、AppleのAirPodsのように下に棒が伸びる「ステム(軸)付き」のデザインの場合、そのステムがまっすぐ下を向くのが正しい状態です。
これが斜め前や横に突き出していると、アンテナのように見えてしまい、いわゆる「ダサい」印象を与えかねません。
正しい上下を意識するだけで、見た目は驚くほどスマートになります。
完全ワイヤレスイヤホンの付け方は向きが重要
完全ワイヤレスイヤホンでは、上下だけでなく「向き」を正しく合わせることが、音質と装着感を決定づける最も重要な要素と言えます。
イヤホン内部にあるドライバーユニット(音を出す心臓部)から鼓膜までの距離や角度が、メーカーの想定通りになることで、初めて最高のパフォーマンスが発揮されるのです。
向きが正しくないと、耳とイヤホンの間に隙間が生まれ、特に低音域の音がスカスカに抜けてしまいます。
これでは、せっかくの迫力あるサウンドも台無しです。
正しい向きで装着できているかの目安は、「耳に蓋がされた」ような、適度な密閉感があるかどうかです。
装着後に、本体を少しだけ前後にひねるように回転させてみてください。
スッと耳に収まり、周りの騒音が少し静かになるポイントが見つかるはずです。
その位置が、あなたにとってのベストな「向き」なのです。
音質が変わるイヤホンの付け方のコツ
イヤホンの付け方を少し工夫するだけで、音質は劇的に向上します。
高価なイヤホンに買い替える前に、ぜひ試してほしい3つの基本的なコツをご紹介します。
これらのポイントは、耳とイヤホンの「密閉度」を高めることに集約されます。
イヤーピースは「サイズ」と「素材」で選ぶ
多くのイヤホンには、S・M・Lといった複数のサイズのイヤーピースが付属しています。
まずはMサイズから試し、首を軽く振ってもイヤホンが落ちないか、長時間つけていても耳が痛くならないかを確認しましょう。
サイズが合わないと感じたら、迷わず他のサイズを試すことが重要です。
また、イヤーピースの素材にも注目してみてください。
多くの製品に付属する「シリコンタイプ」と、別売りされていることが多い「フォームタイプ」には、それぞれ特徴があります。
素材の種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
シリコンタイプ | ・一般的で多くの製品に付属<br>・表面が滑らか | ・手入れが簡単<br>・耐久性が高い<br>・クリアで抜けの良い高音域 | ・フィット感が合わない場合がある<br>・遮音性がフォームタイプに劣る |
フォームタイプ | ・低反発ウレタン素材<br>・体温で柔らかくなり耳にフィット | ・高い遮音性<br>・フィット感が高く外れにくい<br>・豊かで迫力のある低音域 | ・耐久性が低く定期的な交換が必要<br>・高音域がこもって聴こえる場合がある<br>・価格が比較的高め |
自分のよく聴く音楽のジャンルや、求める装着感に合わせてイヤーピースを選ぶことで、音質は大きく変わります。
少しひねってベストポジションを探す
前述の通り、イヤホンを耳に入れた後、少しだけ回転させる「ひねり」の動作は非常に効果的です。
耳の穴は単純な円形ではなく、一人ひとり複雑な形をしています。
ただ押し込むだけでは、最適な位置に収まらないことが多いのです。
イヤホンを装着したら、本体を優しくつまみ、前後に少しだけ動かしてみてください。
耳のくぼみに「カチッ」とハマるような感覚が得られる場所が、音漏れが最も少なく、低音から高音までバランス良く聴こえるベストポジションです。
耳を軽く引っ張りながら入れる
イヤホンが奥までしっかり入らない、と感じる場合に試してほしいのがこのテクニックです。
イヤホンを入れる方の手とは逆の手で、耳たぶの上の方を軽く斜め後ろに引っ張ります。
こうすることで、耳の穴(外耳道)がまっすぐに広がり、イヤホンがスムーズに奥まで挿入できるようになります。
特に、フィット感が得にくいと感じている方は、この一手間を加えるだけで装着感が劇的に改善されることがあります。
脱・初心者!ダサいbluetoothイヤホンの付け方からの卒業

密閉感が重要!ワイヤレスイヤホンカナル型の付け方
カナル型イヤホンは、その構造上、正しく装着できるかどうかで性能が大きく左右されます。
このタイプは、イヤーピースを耳の穴(外耳道)に挿入することで、まるで「耳栓」のように機能します。
そのため、いかにして耳との間の隙間をなくし、「密閉感」を高めるかが最大のポイントです。
密閉度が高まることで、周囲の騒音を物理的にブロックする「遮音性」が向上し、静かな環境で音楽に集中できます。
同時に、音が外部に漏れるのを防ぐため、特に重要な低音域を逃さず鼓膜に届けることができるのです。
カナル型イヤホンを装着する際は、まず耳の穴の向きを意識しましょう。
まっすぐ押し込むのではなく、耳の穴の角度に合わせて、少し斜め上を向けるようなイメージで、ゆっくりとねじ込むように入れてみてください。
これにより、イヤーピースが耳の壁に沿って密着し、高い密閉感が得られます。
もし、イヤーピースの素材にフォームタイプを選んだ場合は、装着方法が少し異なります。
指先でイヤーピースをギュッと細く潰してから素早く耳に入れ、10秒ほど指で押さえます。
すると、体温で温められたフォームがゆっくりと膨らみ、あなたの耳の形にぴったりとフィットしていきます。
この装着法をマスターすれば、カナル型イヤホンが持つポテンシャルを最大限に引き出すことができるでしょう。
プロも実践するイヤホンの後ろからの付け方
イヤホンの付け方には、「シュア掛け」と呼ばれるプロのミュージシャンや音響エンジニアも実践するテクニックがあります。
これは、イヤホンのケーブルを耳の上から後ろへ回して装着する方法で、見た目のスマートさだけでなく、機能的にも多くのメリットがあります。
この付け方の最大の利点は、フィット感の向上と「タッチノイズ」の軽減です。
ケーブルを耳に掛けることでイヤホン本体がしっかりと固定され、歩行中や運動中でも格段に外れにくくなります。
また、ケーブルが衣服などに擦れた際に発生する「ゴソゴソ」という不快な音(タッチノイズ)が、耳掛け部分で吸収され、耳に直接伝わるのを大幅に防いでくれるのです。
シュア掛けの具体的な手順は以下の通りです。
- イヤホンを上下逆さに持ちます。L/Rの刻印が正しい向きになるようにしてください。
- そのままケーブルを耳の上に乗せ、耳の後ろ側へ回します。
- 最後に、イヤホン本体を耳の穴に装着し、フィットする位置に調整します。
ただし、このシュア掛けにはいくつかの注意点もあります。
慣れるまでは少し装着に手間取ること、メガネのフレームと干渉する場合があること、そして、すべてのイヤホンで可能なわけではないことです。
AppleのEarPodsのように、本体からケーブルがまっすぐ下りているデザインのイヤホンでは、この付け方はできません。
一方で、本体とケーブルの接続部分が曲げやすいデザインのイヤホンであれば、シュア掛けを試す価値は十分にあります。
ワイヤレスイヤホンの付け方をマスター|ダイソー編
近年、100円ショップのダイソーでも、驚くほど高性能なワイヤレスイヤホンが販売されています。
500円や1,000円といった価格帯で手軽に購入できるため、ワイヤレスイヤホン入門としても最適です。
ダイソーのイヤホン(例:TWSシリーズ、TGCコラボモデルなど)の付け方自体は、基本的にこれまで説明してきたカナル型イヤホンの方法と何ら変わりません。
L/Rを確認し、耳の穴にしっかりフィットするように装着することが重要です。
しかし、ダイソー製品を利用する上で、一つだけ非常に重要な注意点があります。
それは、付属してくるイヤーピースが「Mサイズ1種類のみ」であることが多いという点です。
もし、あなたの耳に付属のイヤーピースが合わなかった場合、イヤホンがすぐに落ちてしまったり、音がスカスカに聴こえたりする原因になります。
幸いなことに、ダイソーでは交換用のイヤーピースも別売りされています。
低反発タイプや、複数のサイズがセットになったものも110円(税込)で販売されているため、もし本体に付属のものでフィットしないと感じたら、迷わずイヤーピースを追加購入することをおすすめします。
わずかな投資で、装着感と音質が劇的に改善される可能性があります。
ダイソーのイヤホンは安価だからと諦めず、イヤーピースの交換という一手間を加えることで、その真価を発揮させることができるのです。
ワイヤレスイヤホンが落ちる対策は100均で解決
どんなに正しく装着しても、運動時や人混みの中では、ワイヤレスイヤホンが耳から落ちてしまう不安がつきまといます。
特に高価なモデルの場合、紛失や故障のリスクは避けたいものです。
そんな悩みを解決してくれるのが、100円ショップ(ダイソー、セリア、ワッツなど)で手に入る便利な落下対策グッズです。
低コストで大きな安心感を得られるため、ぜひ活用を検討してみてください。
代表的なグッズとその特徴を以下にまとめます。
グッズの種類 | 特徴と使い方 | 主な販売店 |
シリコン製イヤホンストラップ | 左右のイヤホンをシリコンの紐で繋ぐタイプ。首から下げられるため、片方が外れても落下・紛失しない。マグネットで左右を留められる製品もあり、使わない時も便利。 | ダイソー、セリア、ワッツ |
イヤーフック | イヤホン本体に装着し、耳のフチに引っ掛けて固定するアタッチメント。ランニングなどの激しい運動をしても外れにくくなる。 | ダイソー、ワッツ |
低反発イヤーピース | 前述の通り、フィット感を根本的に向上させることで落下を防ぐ。耳の形にしっかり馴染むため、最も効果的な対策の一つ。 | ダイソー、ワッツ |
メガネストッパー(応用DIY) | 本来はメガネのズレを防ぐシリコン製のパーツ。これをイヤホンのステム部分に通すことで、耳のくぼみに引っかかり、落下防止に役立つというDIYアイデア。 | ダイソー、セリア |
これらのグッズは、いずれも110円(税込)から手に入ります。
イヤホンストラップは最も手軽で安心感が高く、イヤーフックはスポーツをする方に最適です。
根本的な解決を目指すなら、まずは低反発イヤーピースを試してみるのが良いでしょう。
自分のライフスタイルやイヤホンの形状に合わせて、これらの100均グッズを賢く活用してみてください。
まとめ:ダサいbluetoothイヤホンの付け方を卒業して快適な音楽ライフを
- ワイヤレスイヤホンの付け方はL/Rの確認から始まる
- 上下を間違えると見た目も音質も損なわれる
- 正しい向きで装着すると低音が豊かになる
- イヤーピースのサイズと素材選びは音質を左右する
- 装着時に耳を軽く引くとフィット感が向上する
- カナル型は「耳栓」のように密閉感を意識して装着する
- 「シュア掛け」はタッチノイズ軽減と落下防止に効果的である
- ダイソーのイヤホンはイヤーピースの交換が鍵となる
- イヤホンが落ちる不安は100均のストラップやフックで解消できる
- 正しい付け方をマスターすればイヤホンの性能を最大限引き出せる