60インチのテレビを探しているけれど、55型や65型に比べてモデルが少なく、どれを選べばいいか迷っていませんか。
60インチテレビは、設置スペースの関係で65型は置けないものの、55型よりも少しでも大きな画面で迫力を楽しみたい、というニッチなニーズに応える絶妙なサイズです。
現在の市場では、この60インチというサイズ帯は、実質的にシャープ(SHARP)が「AQUOS(アクオス)」ブランドで主力として展開しています。
この記事では、60型テレビのおすすめモデルを厳選し、55型・65型との違いや選び方を解説します。
60インチテレビのおすすめポイントから、なぜシャープの60インチがおすすめなのかまで、詳しく見ていきましょう。
なぜ今「60インチ」?55型・65型との違い
テレビ選びで主流となっているサイズは55型と65型です。
あえて60インチを選ぶ最大の理由は、その「設置性」と「画面サイズ」のバランスにあります。
- 55型: 横幅 約121.7cm
- 60型: 横幅 約132.8cm
- 65型: 横幅 約143.9cm
上記のように、60型は55型と比べて横幅が約11cmも大きくなります。
この差は視聴時の迫力に大きく影響します。
一方で、65型と比べると約11cm小さくなるため、「テレビ台のスペースが足りない」「65型だと圧迫感がありすぎる」といった場合に、60型が最適な選択肢となるのです。
国内の主要メーカーの多くが55型と65型のラインナップに注力する中、シャープはこの「あと少し大きくしたい」という需要に応え、60インチモデルを継続して提供しています。
60インチテレビの選び方
60インチテレビを選ぶ際のポイントは、実質的に「シャープAQUOSのどのモデルを選ぶか」という視点になります。
以下の3つのポイントで比較検討しましょう。
①解像度(4Kか8Kか)
60インチモデルには、標準的な「4K」モデルと、シャープが得意とする超高解像度の「8K」モデルが存在します。
- 4K:現在の地デジ放送やネット動画(YouTube、Netflixなど)の主流です。ほとんどのコンテンツを最高の画質で楽しむことができ、価格も8Kモデルに比べて手頃です。
- 8K:4Kの4倍の画素数を持ち、圧倒的な情報量と立体感を実現します。まだ8Kコンテンツは少ないものの、シャープ独自のアップコンバート技術により、地デジや4K映像も8K相当の緻密な映像で楽しめます。未来を見据えて最高画質を求める方におすすめです。
②搭載機能(OS・パネル)
画質や使い勝手を左右する機能もチェックしましょう。
- OS(スマート機能):ネット動画をよく見るなら、OSの確認は必須です。AQUOSでは「Google TV」や「Android TV」を搭載したモデルが多く、スマホのようにアプリを追加して様々な動画配信サービスを楽しめます。
- 液晶パネル:シャープの上位モデルには、映り込みを抑えて黒を美しく表現する「N-Blackパネル」などが採用されています。リビングなど明るい部屋での視聴が多い場合は、パネル性能も重要です。
③録画機能
AQUOSは録画機能も充実しています。
BS4K・110度CS4Kチューナーを2基搭載しているモデルなら、4K放送を視聴しながら別の4K放送を外付けUSBハードディスク(別売)に録画可能です。
【2025年】60インチテレビのおすすめモデル6選
現在市場で選択肢となる、おすすめの60インチテレビを紹介します。
(※価格は変動するため、最新の情報をご確認ください)
1. シャープ AQUOS 4K 4T-C60EN1 (4K / Google TV)
現行の60インチ4Kモデルとして、最もおすすめのスタンダードモデルです。
OSに「Google TV」を搭載し、多彩なネット動画配信サービスに手軽にアクセスできます。
映り込みを抑える「N-Blackパネル」と、AIが画質・音質を自動調整する「Medalist S3」エンジンを搭載し、4K映像も地デジも高画質で楽しめます。
2. シャープ AQUOS 4K 4T-C60DN1 (4K / Android TV)
2021年モデルですが、機能と価格のバランスが良い4Kテレビです。
OSには「Android TV」を搭載しています。
「N-Blackパネル」や倍速液晶を備え、動きの速いスポーツ映像なども滑らかに映し出します。
現行モデルより安価に購入できる可能性があるため、コストパフォーマンスを重視する方におすすめです。
3. シャープ AQUOS 8K 8T-C60DW1 (8K / Android TV)
60インチで8Kの圧倒的な解像度を体験したい方におすすめのモデルです(2021年モデル)。
8K倍速液晶を搭載し、シャープ独自の「Medalist Z2」エンジンが地デジや4K映像を8K相当にアップコンバートします。
音響面でも「Eilex PRISM」を採用し、臨場感あるサウンドを楽しめます。
4. シャープ AQUOS 8K 8T-C60CX1 (8K / 8K液晶パネル)
8Kパネルの性能を最大限に引き出すハイエンドモデルです(2020年モデル)。
次世代の8Kパネルを採用し、圧倒的な輝度と色彩表現を実現しています。
リッチカラーテクノロジープロを搭載し、10億色以上の色彩を表現可能です。
型落ちにはなりますが、最高峰の映像美を求める方には依然として魅力的な選択肢です。
5. シャープ AQUOS 8K 8T-C60BW1 (8K / 8K液晶パネル)
上記「CX1」ラインと同時期の8K対応モデルです。
超解像技術「Medalist Z1」を搭載し、あらゆる映像を高精細な8K情報量に変換します。
こちらも型落ちにはなりますが、高性能な8Kテレビを少しでも安く手に入れたい場合に候補となります。
6. シャープ AQUOS 4K LC-60US40 (4K)
少し前のモデル(2016年)ですが、中古やアウトレット市場で安価に見つかる可能性がある4Kモデルです。
当時の上位機種であり、HDRに対応し「N-Blackパネル」も搭載していました。
最新のネット動画機能には非対応の場合が多いですが、地デジやBlu-ray視聴がメインで、とにかく安く60インチを手に入れたい場合に検討の価値があります。
シャープの60インチテレビがおすすめ!AQUOSが強い理由
なぜ、60インチテレビのおすすめとしてシャープのAQUOSばかりが挙げられるのでしょうか。
答えはシンプルで、シャープが「60インチ」というサイズを戦略的に重視している唯一の大手メーカーだからです。
他社が55型と65型にリソースを集中させる中、シャープは「55型では小さい、65型では大きすぎる」という日本の住宅事情に合わせたジャストサイズとして60型をラインナップし続けています。
特に、シャープが技術の粋を集める「8K」テクノロジーを、60インチというサイズにも惜しみなく投入している点が強みです。
「60インチで最高の画質を」と考えた時、AQUOSの8Kモデルが唯一無二の選択肢となるのです。
まとめ
60インチテレビのおすすめモデルは、55型と65型の間に存在するニッチな需要を満たす、非常に賢い選択肢です。
このサイズはシャープAQUOSブランドが市場をほぼ独占しており、4Kのスタンダードモデルから、シャープの強みである8Kハイエンドモデルまで選ぶことができます。
ご自宅の設置スペースを正確に測り、「あと10cm」の余裕があるなら、55型から60型へステップアップすることで、視聴体験の満足度は大きく向上するでしょう。
